一連の貴乃花親方問題に関して | ricky321のブログ

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 「相撲は相撲であってスポーツじゃない。先に勝ち越しを決めた力士が千秋楽に七勝七敗の相手と対戦するとき、身体に力が入らないことがあっても良いじゃないか。」とは野坂昭如の言葉だったと思う。スポーツマンシップとは、「公明正大に,全力を尽くす」ことであり,結果的に「負け」ても可とされているが,あくまでも「勝とう」とする努力の精神をさす…とどこかに書いてあった。横綱には品格を求められ、力士全員に礼儀、所作の美しさはもちろん、外出する際の服まで問題にされる。ゆえに相撲はスポーツとは言い切れない。
 以下、小生の少ない知識、独断と偏見で書いたものだとご理解ください。
 大相撲、アマチュアの相撲でなく専従力士が行う大相撲は微妙な力加減によって成り立つ。プロボクサーは年に3~4試合が限度らしいが、いわゆるガチンコで相撲をすれば、年一場所しか身体が持たないという。本当に全力でぶつかっていれば、怪我もするしさせてしまう。そのいい例が日馬富士で、手加減せず稀勢の里にぶつかり、結果稀勢の里は八場所続けて休場する羽目になった。TVかラジオだったかは忘れたが、解説役のある親方が「極端に不利な体勢になったら、あまり無理して残そうとせず、寄り切られてしまった方が怪我もせず長く相撲が取れますよ。」と言うのを聴いたことがある。これが本音だろう。
 つまり、関取衆は適当に手を抜きながら十五日、年六場所戦っているのである。千代の富士は対戦相手をあきらめさせ続けて大横綱になった。受けに回らず、速攻で自分から先に前褌を取りに行く、非「横綱相撲」だった。白鵬は微妙な日本人の心情を無視して、対戦相手をカチ上げ続けて41回優勝した。もうひとりの横綱が強制引退になったことも幸いした。その「もうひとり」の朝青龍は出稽古で手加減せず、何人もの力士に怪我をさせた。強さに加えて頑丈な身体、厚かましさのあることが優勝を重ねる条件なのではないか。じゃあ見る側はつまらないのかと言えば決してそんなことはない。数年前、八百長問題が明るみに出たとき「(相撲ファンは)騙されてりゃいいんだよ」と言ったのは石原慎太郎だったが、相撲自体を貶してはいないと思う。
 貴乃花親方は22回優勝したが、白鵬や千代の富士、大鵬、北の湖らよりも弱いのか、といえば、そんなことは決してない。手を抜かず、身体を痛めて、史上最もボロボロになって引退した横綱なんだろう。どこまでもガチンコだったのである。ゆえに親方となった時、周囲との軋轢が生じることも想像に難くない。
  ところで、貴乃花親方は少ないながら本を書いているが、なかなか面白い。ボクサーの減量に比べ、食べて体重を増やせばいいから楽じゃないか、と思われるかも知れないが、体重を増やすのも大変で、寝る前にいやいやながら肉を頬張った。土俵に関しては、小錦、曙、武蔵丸といったハワイ勢と対戦する度にどこか傷めていた…など書いている。
 貴乃花の人となりを知るのに(巡業部長として相撲の認知度を上げるために努力もしている)、下記のような本を(小中学生対象だが、大人が読むのに恥ずかしいというものでもない)引き合いに出す新聞記者がいないことが寂しい。新聞関係者も過去の言動はネットで検索し、本を読まない時代になったのではないか。
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(続きは次回書きます)
9月の読書録に誤りがありました。
「とんでもない悪いことをする人たちがいる。自分とは関係ないと思っていても、人間の心の中には破壊したい欲望がある。それを押さえつける力が強いか弱いかなんだ。」は、なだいなだ『こころの底をのぞいたら』でした。申し訳ありません。