これと言って、不幸じゃない。
家族もいる。仕事もある。生活にも困ってない。
それでも、ふとした瞬間に思う。
「……このままでいいんだっけ?」
「なんか違う気がする。でも、何が違うのかがわからない。」
私が、昔ずっと抱えていた感覚です。
特別な問題があるわけじゃない。
むしろ「恵まれてる」部類かもしれない。
でも、どこかで満たされない。
何かに追い立てられるように毎日を過ごしているのに、
「これが私の人生!」って胸を張って言える感覚がない。
そんな気持ちになったこと、ありませんか?
「このまま頑張っていれば、きっと報われる」
そう信じて走ってきたけど、
どこにゴールがあるのか、わからない。
■「何かが違う」でも、何が違うのかわからなかった
小さい頃から、ある意味で、とても正しい教育を受けてきた気がする。毎日規則正しい生活。お手伝いをして、宿題をして、学校で真面目に勉強して、先生の言う事をよく聞いて。
そうすると褒められる。でも、忘れ物をしたり、テストの点数が以前より低いと叱られる。
褒められたら嬉しいし、叱られるととても怖いから、言われたことは何でもできるようになりたくて、褒められたくて、色んなことをがんばった。
結果、いわゆる優等生と言われる中学校生活を送ることができた。
でも、ちょっとでも気を抜いてしまうと、苦手な教科はすぐに点数が落ちて、クラスメイトに順位を抜かれてしまう。
「もっと頑張らないとダメなんだ」
いつの間にか、そう思うようになっていたのかもしれません。
■“優等生”としての頑張りが、人生のテンプレになっていた
高校では念願の進学校へ。ところが、私くらいの学力の子はごまんといて、私はごくごく普通の生徒になっていました。
でもそれが、すごく心地よかったんです。
頑張らなくても、みんなが普通に接してくれる。
大学では第一志望に落ちたショックで、全然勉強しなくなった私。 先生には「やればできるのに、どうしてやらないの」と言われ続けてました。
バイトやサークル活動に熱中して、これはこれで楽しかった。
でも就職してからは、また頑張り癖が復活。
最初は全然役に立たなくて毎日怒られっぱなし。 夜勤バイトしながら必死で学んで、休みも削ってスキルを身に付けました。
結果、それなりに認められてキャリアアップ。
でも、「病院という小さな世界ではダメかも」と思って、次の病院へ。
そのあと外資系企業へ転職。
■結婚・出産・復職。理想を追い続けた先に待っていた崩壊
外資系企業では実力主義。 残業月100時間、日本中飛び回り、評価はどんどん上がりました。
でも…それも長くは続かない。
結婚・出産・復職。
子育て・家事・仕事、全部を完璧にこなしたくて、
「雑誌に出てくるキャリアウーマン」を目指していた。
そんな時に転勤で東京へ。
頼る人がいない中で、夫と子どもたちと引っ越し、 誰も知らない土地で、猛烈な仕事量と育児の両立が始まりました。
でも、時間は足りない。完璧にはできない。 自分の中の「もっとできるはず」が積み重なって、苛立ちが募るばかり。
ーそして、私はついに倒れたのです。
■“役立たず”になって、やっと出会えた「私がしたいこと」
医師から休職を言い渡され、家事も育児も禁止。
「休むこと」以外は何もしてはいけない。
倒れた日から一変、そんな生活が始まりました。
最初はただ眠って、そして暇になり、
自分が「何をやりたいのか分からない」ことに気づいて戸惑いました。
Netflixで映画を見たり、手芸をしてみたり。
どれも生産性はないけど、ただ「楽しい」と思える瞬間があった。
誰からも責められず、否定されず、ただ「いていい」ことに初めて気づいたときです。
■私の“望み”は、他人の正解ではなかった
「頑張らない私」でも愛されていた。
この事実が、私の中の思い込みをひっくり返しました。
私は、何かを“成し遂げる”ことでしか価値を証明できないと思っていたんです。 でも、それは違ってた。
“本当の私”が望んでいることは、
「もっと自由に」「もっと余白を持って」生きることだった。
それに気づいてから、私は未来を変える決断をしました。
■「違和感」は人生のサイン。見逃さないで
何が違うかもわからないのに、変えようがない。
でも、確かに「違和感」はある。
だったら、まずやるべきことは──
“本当のあなたが、何を望んでいるのか”を知ること。
私のように、倒れなくてもいい。
あなたの中にある「ちょっとした違和感」、
どうかそのままにせず、声をかけてあげてください。
「じぶんトリセツ連載」次回は、
なぜ、あなたの中にある「本当の望み」を見つける必要があるのか?
について、一緒に考えてみましょう。