今日は。
本日もこちらのブログにいらしてくださいまして、
誠に有難うございます。
先日、オンライン上で試験を受ける機会があったのですが、
トラブルがあり、結果が反映されているかどうか
不安な気持ちでおります。
本日も、皆様に楽しんで頂ける事を祈りつつ、
「ジアルの日記」を
お贈り致します。
「2407年1月26日。
息子のエナブランと秘書で婚約者のガダラさんは、朝4時に家を出た。友達のモーグ君と妹さんのケーレストさん、ジェレマイア君とジーリさん達と一緒に山歩きをして親睦を深める為である。昔から私やエリムが懇意にしている、エリンホテルグループが新しく開発したリゾート、「アヴァロン」がある山の頂上まで、海抜0メートルから登って、夕方にはたどり着く予定になっている。この大陸の中でもあまり高い方ではない山なのだが、全く整備をしていない、一番厳しい道を登るコースを選んだので、たっぷり時間がかかるのだ。大型肉食獣などは排除してあるが、険しい山道であるのと、このメンバーは皆ある程度の要人の子息たちという事もあり、テロリストが来た場合等に備えて、ボディーガードとしてタキタさんも同行してくれる事になった。山を管理するレンジャーが休憩するための広場で、特別にバーベキューをしていいという許可を取っている。
私達は、16時50分に「アヴァロン」からくる迎えのホバー・カーに乗ってリゾート施設に行き、彼らと合流する。泥だらけになっていると想定されるので、付属のテニスコート施設のシャワー室で体を洗い、前もって送っておいた服に着替えてレストランに入り、食事が終わった後にラウンジでお酒の席での振舞い方を教える予定だ。夫のエリムと舅のテインは、レストランのシェフに、息子たちに供する料理について相談をしている。シェフが、『本当に宜しいのですか、普通の5倍量になりますが。』と言っているのが聞こえてくる。『お願いします。クリンゴンのジャク・ターラの時期は食べ盛りですから。』エリムはそう言った。クリンゴンの男の子はそんなに食べるとは私も初耳だ。家の猫達は、久しぶりに帰ってきた娘のミラにべったりくっついて離れない。いつもは通って来る雄猫ナマリちゃんとプロレスをするのが大好きな猫のジュリだが、ミラの横に寝転がって前足だけで遊んでいる。もう一匹のニャーニャは、ミラの膝の上で丸くなって幸せそうな寝顔を見せている。エナブランと一緒に帰ってきたゲルドマー犬のエンも、久しぶりのミラの膝に頭を載せて満足そうにしている。昼食を少な目に頂き、午後の時間をホバーカーを待ちながら取り留めもない話をして過ごしていると、ここにいる全員が知っている「善医ヴェーレ」の童話の話題になった。私が父から何度も読んで貰った話であり、エリムも舅のテインやお母様のイリアナさんから読んでもらった話でもあり、私達も子供たちにせがまれて何度も読んだカーデシアの物語である。『でも、自分を殺しかけた人を助けるお人よしの医師なんていないわよね。』イリアナさんは仰る。それに対して夫のエリムは、『それが、いるのですよ。』と、食後のレッドリーフティーのカップを置いて答えた。イリアナさんはエリムを暫く見てから、『なるほど、あなた自身が加害者という訳ね。多分あのお人よしのドクターかしら。』と言った。エリムはにやりと笑って、『ご明察です。』と答えたが、どうもあまり踏み込んでほしくない話題のようで、ミラの人質生活にさりげなく話しを変えた。あのドクターはスポーツが出来る方には見えるが、殺人武術が身についているエリムに襲われてよく無事で済んだものだと思う。ミラの話からすると大変丁重に扱ってもらった人質生活で、食事にも娯楽にもセキュリティにも気を使って貰い、また、学者や政府関係者の訪問が絶えない状況だったそうだ。しかし、ホテルの1フロアから出られない生活、というのはなかなかストレスが溜まるものだった、と言う。お父様やおじい様は、もっと待遇の悪い監獄生活をした事があるのでしょう、偉いわ。とも言っていた。そんな事をとりとめもなく話しているうちに、エリンホテルグループのエンブレムが入ったホバーカーが迎えに来た。この時代に、珍しくも運転手さんが乗っていて、なかなかぜいたくな作りの車内設備になっている。リゾート施設「アヴァロン」への期待が高まる趣向だ。山頂付近にあるリゾート施設「アヴァロン」に到着し、双眼鏡で子供達の登ってくるルートの付近を見ていると、予定より少し早い時間に子供たちが話しをしながら速足で歩いてくるのが見える。テインが微笑しながら、『エナブランが「お腹が空いた」と言っているよ。食べ盛りは凄いものだな。』と仰った。口の動きを読んでおられるようだ。子供たちはテニスコートの入り口に到着し、シャワー室で汗を流し、服を着替えてロビーに現れた。モーグ君とジェレマイア君は体が一回り大きくなり、ジーリさんとケーレストさんも、経験を積んだ顔立ちになっているのが見てとれる。ドレスも似合っていて素敵だ。驚いた事に、モーグ君とケーレストさんは、「ガラック家の体面に傷をつけるといけないから」という理由で、地球のフランス料理のマナーを勉強してきて、ナイフとフォークで食事をしてくれた。一応、クリンゴン人の2人が手で食べる可能性を考えて、個室は取っておいたのだが。シェフの方は、大量に用意した料理を子供たちが食べきってしまったので、びっくりしていた。デザートまで食べ終えてバーラウンジに移動し、テインがお酒の席での話題の選び方、ワインやカナールの注ぎ方などを子供たちに教えた。子供たちは、熱心に聞いていた。ほろ酔い加減になったジェレマイア君が、『お前が製法の絶えた繊維を見つけた件は、タレリアのネットニュースで見たぞ。どうやって見つけたんだ?』とエナブランに聞いていた。そういえば、詳しい事を私達も訊いていなかった。エナブランの説明によると、前から行きたがっていたカーデシアの首都に所在する、古文書が沢山置いてある風変わりな喫茶店「最高機密の私文書」で見つけて買ってきた沢山の古文書の裏側の「裏映りしたインク」の文字をコンピューターに読ませたところ、繊維の製法とデラン領内にあるブライ高地の地名が書いてあったので、エナブランは早速現地に行き、太い「芯」だけを家畜の飼料に使われていた植物の表皮を大量に貰ってきて、それを孤児院の子供たちに手伝ってもらって繊維に仕立て、糸にするのをゴットー・ラフォド博士の研究所の繊維部門に持ち込んだところ、製法が途絶えた「ゾットン」だという事が判明したのだという。エナブランのこういう目の付け所はエリムに由来するのだろうかと思った。あの高地は一度伝染病の流行で人口のほとんどが死に絶えた時代があったので、製法が絶えてしまったのも無理もない事だと納得できる。ミラも連絡先交換をしたい、という人がラウンジの中に沢山いて、対応に忙しくしている。最近の事件で貴族の間に名前が知れ渡った「テイン探偵社」の将来の役員候補である上に、「利他的な理由から自発的に人質生活をした」という「高潔な行動」がオデットの貴族社会とマスコミの間で高く評価されているのだ。エナブランは、ケーレストさんとジーリさんに怒られちゃった、とも言っていた。婚約者にソーダガラスのペン1本が最初のプレゼントという事は無いだろう、せめて宝石のオーダーメイド品にしないと、と言われたそうだ。ケーレストさんとジーリさんは、ガダラさんの事がとても気に入ってくれたらしい。貴女は謙虚すぎるのが欠点ね。何かあったら、エンジェル3号星に移住しなさい、と言っていた。エナブランはガダラさんに贈ったものと同型で色違いの硝子ペンを持っていて、そのペンを使って文通をするつもりだと言っている。ラウンジでの時間の最後の30分ほどは、ボディーガードとしてエナブラン達に同行してくれたタキタさんから、武器や刀剣の話などをして頂いた。何でもタキタさんの所属する文化圏では、クリンゴンやカーデシアと違って、武器に殺気を纏わせる事がない作り方をするものなのだそうだ。そのご、それぞれに手配された部屋に入り、エリンホテルグループから提示されたアンケートを書いているエリムを見ながら日記を書いている。エリムは、『午後に話した件は、もう少し自分の中で片付いたら話すよ。』と言っている。また、『私はエナブランの年頃には、テインに認められる事だけを考えていた。明日には戸籍上テインの実子になり、テインの作った探偵社の後継社長にもなるのだが、望んでいた事が叶ったのに変な気分だよ。』とも言っていた。エリムの心の中には、エナブランの部屋よりも片付いていない部分があるようだ。」
宜しければ、「新案工房R」の
ショップページもご上覧ください。
つい最近、「ユースフリーノートカバー」
の意匠登録も取得できました。
右利きでも左利きでも使える仕様になっていて、
大きなポケットに文具が入ります。
何度も洗って使える木綿製です。
ユースフリーノートカバーの画像
本日の「技術担当者の奇言」。
「モアナと伝説の海」を見ての感想。
「確かマウイ様は今あの世におられて、
釣り針は空に引っかかっているはずなのですが。」
皆様も、佳い休日をお過ごしください。



