血栓性外痔核、切る?切らない? | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

気温の寒暖差が大きいのと、お花見シーズンでお酒を飲む機会が多いということもあってでしょうか。

最近、血栓性外痔核の患者さんがすごく多いです。

このブログで何度も出てきている「血栓性外痔核」という病気。

ずっと読んで下さっている方はご存知ですよね?

分からない方はコチラをお読み下さい(*^_^*)

「消えてなくなる痔」
「オシリの風邪?!」
「押し込んではいけない痔?!」
「オシリの血豆はなぜ出来る?!」
「『痔=手術』じゃない!」
「見なきゃ・診なきゃ分からない」

さて、この血栓性外痔核。

切らなくても治る痔です。

じゃあ、切ったらどうなるの?

切っちゃいけないの?

いえいえ。
そんなことはありません(*^_^*)

切って治す方法もあります。

切って血栓を摘出すれば、その場で大きな腫れが無くなるので、すぐに楽になることが多いです。

昔、関東地方の肛門科で実際に血栓を摘出してもらって、その場でスッゴク楽になったから、今回も切って欲しいと希望された患者さんがおられました。

2~3日で痛みが楽になることは分かってるけど、座るのもつらいし、これから仕事や会議で座らなければならないから、今、切って欲しいと希望されたんです。

局所麻酔で日帰りで出来るので、切った後、そのまま仕事に行かれました。

すごく喜んでもらえました(*^_^*)

だから切って治す方法もあるんです。

でもね。
「切らなくても治ります」というと「良かった!嬉しい!!」と言って、帰って行く方がほとんどです^_^;

「切って治す方法もありますよ。」と言っても、誰も受けませんね^_^;

切らずにすむなら切りたくない

というのが患者さんの本音のようです^_^;

「切って治したい」という人は本当にまれです^_^;

そして私たちのように肛門を専門にしている先生は切らない方針の人が多いですね。

切らずに治ることも知ってますし、切って治す方法も知っています。

切るか、切らないか、患者さんに選んでもらっています。

大切なことは

「切らずに治る」ことを患者さんに伝えているか

その上で患者さんに治療を選んでもらっているか

なんです。

「切らなくても治る」ことを患者さんに伝えずに手術をするのは良くないと思います。

血栓性外痔核を切るとしても、ちゃんと「切らなくても治る」ことを患者さんに説明しているかどうかは、すごく大切です。

知らずに受けている人が多いです。

こんなはずじゃなかった・・・

と後から後悔しないように、ちゃんと知って欲しいです。

「切らなくても治りますよ

でも切って治す方法もありますよ。

切って血栓を摘出したら、今すぐに楽になるかもしれません。

でも切らなくても2~3日で、今のつらい痛みはなくなると思います。」


と説明すれば患者さんも分かりやすいでしょうか^_^;

blog121

診療所のセラピードッグ「ラブ」
犬を放し飼いにすると、
利尿作用が活発になり
トイレ数が増えます。
(日本アニマルセラピー協会)



血栓を摘出するだけの簡単な手術・・・

って思ってると、実はそうでもないんですよね。

上手い先生がやると、本当にきれいに傷痕もほとんど分からないくらいに治ります。

ですが専門外の先生の手術ではトラブルが多いです。

実際にセカンドオピニオンで来られた患者さんの中には、ひどいトラブルも多数経験しています。

術後のトラブルや後遺症については、またブログで書こうと思っていますが、

血栓性外痔核の手術で痔瘻になったケースや、傷が何ヶ月たっても治らず痛みが残ってしまったケースや、肛門が狭くなってしまったケースなどもあります。

だから、もし手術を受けるなら専門の先生に受けて下さいね。

それに血栓性外痔核かどうかも診ないと分かりません。

血栓性外痔核と脱肛の区別がついていない専門外の先生も多いです。

だから大切なのは診断です。

一番最初の診断が間違うと、どんどん間違った方向へ行ってしまいます。



血栓性外痔核

あなたは切って治したいですか?

それとも切らずに治したいですか?

あなたが決めていいんですよ(*^_^*)