こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。今日は、子供に使って良い言葉と悪い言葉の対策編です。
昨日は、多くのママが子供に対して使っている「悪い言葉」をご紹介しました。
「ダメ」「早くしなさい」「ちょっと待って」の3つの言葉がなぜ子供に悪影響を与えるのかを説明しました。
今日は、その言葉の代わりにどのような言葉を使えば良いのかをご紹介します。
★「ダメ」
先ずは、「ダメ」という言葉の代わりに使ってほしいのは「ストップ」です。
「ダメ」という言葉は行為だけではなく子供の存在自体を否定しかねないです。
「ダメ!」
「それはダメ」
「そんなことはしたらダメ」
あなたは子供の行為に対して言っているのですが、こんな言葉を繰り返し使うことで「あなたはダメな子」という印象を与えることになりかねません。
ですので、ダメなのは子供そのものではなく子供のやっている、あるいは、やろうとしている行為だということを端的に表す言葉を使ってほしいということです。
★ストップ
それにふさわしい言葉は、「ストップ」です。「ストップ」という言葉は、子供の行動のみに焦点を当てています。
危ないものを触ろうとした時に「ストップ」といって子供の行動を止めます。
そして、なぜ止めたのかの理由をわかりやすく説明するのです。
- 「これは触ると怪我をするかもしれないの」
- 「ほら、ここが尖っているでしょ。ママはあなたに怪我をしてほしくないから止めたのよ」「
- 「これって面白そうだよね。触ってみたいよね」
- 「触るときには、ここに気をつけとこんなふうに触るようにすると怪我をしないよ」
と、わかりやすく取り扱い方を説明してあげることです。
例えば、カッターナイフは触ってほしくないものでしょう。しかし、触らないと取り扱い方が一生解らない子供に育ってしまいます。
今は鉛筆削りがあります。しかも、電池式で鉛筆を穴に突っ込むだけで綺麗に鉛筆が削れます。
でも、一昔前、子供は「肥後守」というナイフや小刀で鉛筆を削っていたのです。
今のお母さんが見たら卒倒しますよね。
「こんな尖った小刀で鉛筆を削らせるなんて子供が死んだらどうするの!」と血の気が引くでしょう。
でも、危ないものを使うことで子供は器用になっていきますし、手指のコントロールも発達していくのです。
お料理のお手伝いも僕は推奨しています。
野菜を切る包丁も子供だからあまり切れないものを使わせたいと思うお母さんが多いでしょう。
しかし、あまり切れない包丁ほど怪我をする確率が高くなります。
良く切れる包丁を与えて、どうすれば危ないのかを説明することで子供は納得し、注意深く取り扱います。
子供は、ママと同じものを扱うことでママに近づくことが出来るという向上心を持っているのです。
ですので、「ダメ」という言葉を使わないで、どんどんチャレンジさせてあげることで子供の才能が伸びていくのです。
もう一つの点では、「ダメ」という言葉が多くならないように危険なものは、子供の手や目の届かないところにしまっておきましょう。
★「早くしなさい」
僕は、大人と子供の時間の流れの速さは30倍の差があるとお話しています。子供の1時間は大人の30時間に相当します。
逆に大人の30時間は子供にとっては1時間です。たった1時間で大人が一日以上かかる問題を解いてしまうのです。
それだけ子供の一分一秒には濃密な時間が流れているのです。
大人にとっては、あっという間の出来事でも、子供にとっては、じっくりと思考している時間ということになります。
例えば、子供が靴を履く時に行動が止まっているように見えることがあります。
その姿を見てあなたは「早くしなさい!」と声をかけるでしょう。
でも、行動が止まっているのは考えている証拠なのです。「昨日より上手に靴を履くにはどうしたら良いのかな?」などと、少しでもママのようにすぐに靴を履けるようになりたいという向上心なのです。
その時に「早くしなさい!」と声をかけることで、その思考を止めてしまうことになるのです。
子供は考えながら知識や経験を学んでいきます。そのときには時間が必要なのです。
「早くしなさい」という言葉は、子供が考える時間を奪ってしまうことになるのです。
人間の脳は3歳までに80%、6歳までに90%、12歳までに100%完成するというのがわかっています。
100%完成すると言っても、骨組みが完成するということです。そこに肉付けをしていくための経験や専門知識を吸収することが必要です。
そのためには3歳までにしっかりとした土台を作ることで、より発達が早くなります。
このスタート地点で、どのような子育てをするのかで、その後の吸収力に差が出てきます。
ですので、その土台を作るときには、子供の思考時間を見守る余裕を持つことです。
そのためには、「待つ」ことが大切です。
お子様がやっていることを、じっくりと観察して、失敗したときには、
- 「うん、なかなかいいところまできたね。いいぞ。その調子だ」
- 「パパも見ていたけど、個々のところを少しだけこうすれば、もっと上手になると思うよ」
こんな言葉で応援し、励ましてあげて下さいね。
これは、勉強だけでなく運動遊びの時も同じです。
そして、思考に行き詰まっているようなときには、「こうしてみたらどうかな?」とヒントを与えることです。
あなたの子供は、常に一生懸命考えながら過ごしています。「早くしなさい」という言葉でその思考時間を止めないようにして下さいね。
そうは言っても保育園に間に合わないし、会社にも遅刻してしまうから早くして欲しいのが親の気持ちです。
どうして早くしないといけないのでしょうか?
それは、朝に余裕がないからですよね。
どうして朝に余裕がないのでしょうか?
それは、ギリギリのタイムスケジュールを作っているからではないでしょうか?
7時に起きて、顔を洗って、お着替えして、朝ごはんを食べて、歯を磨いて、準備して、保育園まで自転車で走っていって、送り届けたら駅まで走っていく…。
となると、やはり、「早く」「早く」という言葉が、ついつい出てしまいます
柴田メソッド(登録商標です)では、早朝散歩をお薦めしています。早起きして近くの公園まで歩いていって公園で遊ぶ。
そうすることで子供の脳と体も目覚めていきます。すると行動も早くなっていくのです。
あるママは、早朝散歩をしてから二人の娘さんを別々の保育園に預けてから会社に出勤しています。
その2つの保育園は、お家とはそれぞれ逆方向にあるのです。送り迎えの時間も大変ですが、そのママは早朝散歩をしているお陰で朝に余裕があります。
散歩をしてからの子供の行動がスムーズだからです。「早くして」と言わずとも二人共自分のことは自分でやってくれるからです。
そんな心に余裕を持つために、いつもよりせめて30分早起きしませんか?
★「ちょっと待って」
「ちょっと待って」という言葉が、子供にどんな悪影響を与えるのかは昨日のブログでご紹介しました。
では、「ちょっと待って」の代わりにどんな言葉をかければ良いのでしょうか?
それは「なに、なに」という言葉です。
子供が働きかけてきた時は、子供が新しい「発見」があったときです。その「発見」をママに聞いて欲しいときです。
その時に「なに、なに」と言う言葉をかけることで、(ママはボク(アタチ)に関心を持ってくれている)という安心感を与えることが出来ます。
安心感を与えるとともに、子供が考えたことに自信を持って発表する(誰かに伝える)習慣が身につくのです。
アメリカの調査機関によると、記憶力というのは「一方的な講義」では、内容の定着率がたった5%しかありませんでした。
それが「グループ討議」では50%に上がり、「自ら体験する」では75%に上がり、更に「他の人に教える」場合は90%にもなったそうです。
この調査結果からするとママに話すということを繰り返すことで記憶力がぐんぐんと育っていくということです。
料理の途中で手を止めて、子供の話を聞くだけで子供の記憶力が上がっていくのです。ちょっと料理の味が落ちるくらい、なんてことはないでしょう。
パパが「この豚カツ、焦げてるよ」と文句を言ったときには、「子供の記憶力が上がった証拠よ」と伝えてください。
★まとめ
「ダメ」→「ストップ」
「早くしなさい」→子供が考えている事を理解して「待つ」こと。
「ちょっと待って」→「なに、なに」
今日から是非試してみて下さいね。お子様の瞳がキラキラと輝きを増してきますよ。
日本母親支援協会はあなたの育児を応援します。不安や悩みがあるのならばなんでもお聞きください。



