こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。今日は我が子が引きこもりにならないための子育てとは?というお話です。
令和になってから立て続けに凶悪事件が起こっています。5月28日には神奈川県川崎市登戸の路上でバス待ちの小学生らを二本の包丁で襲い20人に及ぶ死傷者を出しました。
そして、その記憶もまだ冷めやらぬ6月1日、今度は東京都練馬区の民家で、76歳の父親が44歳の息子を刺殺したという殺人事件が起こりました。
登戸殺傷事件の犯人は51歳に引きこもり男、練馬で殺害された44歳の息子も引きこもりでした。
過去には西鉄バスジャック事件があります。これは2000年5月3日に当時17歳の少年が西鉄バスを乗っ取り、死者1人、負傷者2人を出した事件です。少年は中学校でいじめに合い、家庭内暴力で家族を悩ませました。高校には合格しましたが、わずか9日だけ登校し、それ以降引きこもりました。
内閣府が2015年に行った『若者の生活に関する調査報告書』によると、半年以上、仕事もしないで自宅に引きこもっている人は、15~39歳で約54万1千人、40~64歳で約61万3千人。合計で100万人以上の人が引きこもっているとの数字が出ています。
引きこもりになったきっかけは、仕事関係や人間関係の悩みに関するものが多いようです。

そして、一度引きこもってしまうとなかなか元には戻れず、長引いてしまうという結果が中高年の引きこもりの数字にも現れています。
これは「8050問題」と言う言葉で表されています。つまり、50代の子どもを80代の親が養っているということです。年金や貯金を切り崩しながら生活しています。両親が亡くなると残された子供は一気に生活が破綻する恐れがあるという問題です。
自分の子供が引きこもってしまうなんてことを考えると怖いですよね。そこで今日は、我が子が引きこもりにならないためにはどのような育て方をしなければいけないのかというお話です。
幼い時にしっかりと人間の土台を作っておくことで社会に出た時に襲ってくる数々の問題を自ら解決する力を身につけるはずです。
では、幼い時に養わなければいけない人間の土台とは何でしょう?それは一言で言うならば“非認知能力”ということになります。この言葉はこのブログでも何度も説明していますが、“数字に表すことの出来ない能力”です。
逆に“認知能力”とは数字に表すことの出来る能力です。テストの成績や短距離走の記録などです。表面に現れる能力です。
これに対して“非認知能力”とは、失敗を恐れずに挑戦する意欲、最後までやり抜こうとする強い意志、失敗から学んで立ち上がる力、他人と上手に付き合えるコミュニケーション能力などです。
認知能力は小学校に入ってからでも育てることは出来ますが、非認知能力は小学校に入るまでが大切な時期なのです。
では、親はどのようにすればいいのかということですが、それはこのブログで何度もお話していますので、今日は親の態度に焦点を当ててお話させて頂きます。
我が子が引きこもりにならないために親が心がけることは次の3つです。
1.自己肯定感を育てる
引きこもりになりやすい人は、自己肯定感が低いということが言えます。自己肯定感とは、文字通り「自分を肯定できる気持ち」ですね。欠点も長所もあるけど、それでいいと自分自身が思える気持ちです。
この自己肯定感は幼少期に養われます。まだ何も出来ないけど、そんな自分を両親は無条件に愛してくれるということで子供は安心感を持つことが出来ます。そして、愛情を降り注いでくれることで、「自分は大切な存在」だという自信が育ち自己肯定感が身につくのです。
そうなるために親は我が子のありのままを受け入れる姿勢が大切になります。親の希望や常識を押し付けると「自分は何も出来ないからダメな人間だ」と言う気持ちが芽生え自信を失くしていくのです。
親は「出来なくて当たり前」という気持ちで接すること。そして、我が子が出来ないことを出来るようにするためには親自ら見本を見せるということです。
2.常に関心を持つ
2つ目は、親が常に子どもに関心を持ってあげるということです。関心を持つと言っても先程挙げたような「親の希望」や「親の常識」を押し付けるのではありません。
人間は過度な期待をされると苦痛に感じます。また過干渉されると自分では何も出来ない子供に育ってしまいます。
でも、それ以上に辛いことは関心を持ってもらえないということです。無関心や無干渉で接しられると自分の存在を否定されたと感じます。自分の存在意義を見失ってしまうのです。「自分なんていなくてもいいんだ」と自暴自棄になってしまいます。
子どもはいつも頑張っています。その頑張りを認めてあげるということです。「頑張ったね」「すごいね」「昨日はできなかったのに今日は出来たね」などと応援し、子供の頑張りを認めてあげるということです。
朝、子供が遊んで欲しいとパパに近寄ってきた時に「パパはもう会社に行かなきゃいけないから、ママと遊んでね」などと子供を寄せ付けない日が続くと「自分はパパに嫌われている」と感じてしまいます。そうならないためにも毎日少し余裕を持った時間に起きて、子供と少しだけでも遊べるようにして頂きたいですね。
3.両親が仲良く過ごす
子供は、ママとパパに命を預けているといっても過言ではありません。両親は子供の生殺与奪権(せいさつよだつけん)を持った存在なのです。そのパパとママの仲が悪いと、子供は次のように考えます。「パパとママの仲が悪いのは自分のせいだ」と。
「パパとママが仲良くしてくれるには、僕はどうしたらいいんだろう」と常にパパやママの顔色を伺うようになります。
夫婦喧嘩が毎日のように続いていると、子供は自分の気持を素直に表すことができなくなってしまい、夫婦喧嘩を見ないようにお部屋にこもってしまうかもしれません。
そうならないためにも夫婦喧嘩はしないで頂きたいのです。しかし、そうは言っても夫婦喧嘩を一切しないというのではパパにもママにもストレスが溜まります。
売り言葉に買い言葉で、つい喧嘩してしまったという場合には、子供への影響を考えて頂いて、怒りっぱなしにしないで必ず仲直りをするようにして下さい。
「ごめんね。パパはママが大好きなんだ」
「ママもパパが好きなんだよ」
その言葉を言うことで気持ちも落ち着くでしょう。モーション(行動)はエモーション(感情)を生むということです。そして、笑顔でハグすることです。親の笑顔が子供の心に安心を生みます。
子育てに関して心がけることは、まだまだありますが、少なくともここで挙げた3つのことは毎日心がけて頂きたいと思います。引きこもりというのは子供も辛いですが、親も辛いものだということは、最近の事件で痛いほど見えてきたのではないでしょうか?
夫婦仲良く、お互いに思いやりを持って笑顔の絶えない家庭を築いて下さいね。
子育ての期間は、苦しい時もありますが、あっという間に終わってしまうのも事実です。かけがえのない素晴らしい育児という時間を楽しんでいただきたいですね。
せっかく天使があなたの所に舞い降りてきてくれたのです。育児で悩むのは、もったいないことです。
日本母親支援協会はあなたの育児を応援します。お聞きになりたいことがありましたら、こちらでご質問くださいね。
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