本日はクリスマスあけです。今日から太陽は北に一度移動し、昼間が少しずつ長くなります。「太陽が十字の上で死に、三日間死んだが、後に復活した」と言う復活の日です。キリスト教の復活祭は春ごろですが、わが国では「一陽来福」と言い、2024年冬至から2025年節分の「春の兆し」を言います。
しかし、ざっくばらんに言うと新年明けた「初春」が「一陽来福」と言うことになります。ものごとが陰から陽に転換するタイミングです。「一陽来福」についての詳しい説明は新年以降にまわすとして、ここで再び五行の「相生ルートと相剋ルート」についてもう少し深く説明しましょう(前回の説明はこのシリーズの4でした)。https://ameblo.mom/daru-man/entry-12877369550.html
【相生ルート】…自然現象(自然治癒力)の中で常にある流れ。相手を生む関係
「木」から「火」…木(植物)は燃えて火になる
「火」から「土」…燃えた後は土(灰)になる
「土」から「金」…土はやがて固まり石(鉱物)になる
「金」から「水」…石の表面には水滴が溜まる
「水」から「木」…水は植物を育てる
【相剋ルート】…相手を剋する(負かす)関係。しかしその真意は…?
「木」から「土」…木は根を張ることで土の場所を奪う
「土」から「水」…土は水を埋めつくしてしまう
「水」から「火」…水は火を消す
「火」から「金」…火は金属(鉱物)を溶かす
「金」から「木」…金属(斧など)で木を切り倒すことができる
歴史的には相剋ルートの発見のほうが一世紀以上古く、紀元前の中国の思想家である鄒衍(すうえん)によるものであると言われています。一方の相生ルートは劉向と劉歆(りゅうきん)という学者の親子によるものと言われます。
つまりオリジナルは相剋ルートの方であり、鄒衍とは魔術を用いる思想家(中国の錬金術師)であったとも言われています。
当時の中国の群雄割拠の社会の中で食っていくためには、どこかに仕官するしかなく、鄒衍といえども「どうすれば他国に勝てるか」の秘策で自らを売り込むしかなかったはずです。そこで相剋ルートの魔術的な「勝ち負けの関係」を中心に伝授したのだと推定されます。
群雄割拠の国関係においては、必ず「旗印」というものがあります。そこには「旗色」もあり、たとえば相手が赤い旗色の「火」の国家であったらば、こちらは「水」を標榜すれば良いのです(水は火を消す)。そこで黒い旗色、水を多用した武器や作戦、北側に陣を張る地形を選ぶ、「水」の神々への信仰…などで相手を圧倒しました。
しかし、現在でも使われている五行の相剋ルートの図に「ある秘密」が隠されています。
矢印が勝者から敗者に向いているのです。
むろん、鄒衍による手書きの図が残っているわけではないのですが、なぜかそう書くのです。
気づいてください。普通なら敗者から勝者へと矢印は向けて書くはずです。なのに逆なのです。
私は、ここに鄒衍の本心を感じます。生活のために戦争に勝つ方法として五行を売り込んだものの、彼の真意は戦争の勝ち負けではなく、魂の進化という重大なテーマを伝えたかったのだと。
ここはとても重要なポイントです。
私は、「意識」とは相剋ルートのことだと説明してきました。つまり、意識とは相手を打ち負かせるためにあるのではなく、「どうすれば弱い相手を活かしてあげられるか」のためにあるのです。
こう考えていくと、相剋ルートの意味は従来のものと一変します。
相剋ルートとは、「相手を剋する(負かす)関係」ではなく、「真に相手を活かす関係」であり、「魂の進化の方向」であったのです。
たとえば、シリーズの5で「木」と「土」の関係を、「思い」を「現実」へ向ける「顕在意識」の働きと同じであると説明しましたが、このことは『勝手気ままな「思い」の世界を不自由で制約だらけの「現実」に向けること』と照らし合わせると、あえて辛い(自らを弱らせる)方向に向いていることがわかります。そしてこれが魂の成長のために「一度墜ちる」ということです。
シリーズの11で「土」と「水」の関係を、「偽の自分から本当の自我への道」』だと説明しましたが、これも同じことです。
