疾患には誰だってなりたくないものです。疾患というのは本格的な病気になる一歩手前に現れる、なんらかの症状を伴う状況をここでは指しています。普段のちょっとした症状だって気になるのですから、ましてや名前のある病気の類いにはならぬよう、だれもが気をつけていると思います。
本日は、その疾患の意味ということについてちょっと考えてみたいと思います。
こういう考え方があります。
「病気というのは体という有機体が警告として起こしているものだ」…。
つまり体はひとつの生き物であって、「私」と呼んでいる「私」とは別物であるということです。乗馬にたとえれば馬が体で、そこに私が乗っているのが本当の姿ですが、普段の私たちは馬も乗り手もあわせて「私」と思っているということです。その馬(つまり体)は馬で、ひとつの意志を持っているので、乗り手の異常に対してなんらかのシグナルを出すということです。そのシグナルが疾患というわけです。
さてそんなときに、普段、私たちはどうするでしょうか?とにかく馬の異常だと思うわけです。馬の故障がないかを調べ、むりやり矯正して乗り手が快適になるように仕組んでしまいます。しかし、それでは馬の方にも無理な負担がかかってきて、やがては共倒れになることは目に見えています。だから、私たちはまず馬のメッセージということを理解し、それに対して素直に見つめるという姿勢が必要になります。
こんなとき、五行が役に立ちます。
たとえばこの暑さで、耳が聞こえにくくなったという人が居ました。暑くて夜も眠れないのだそうです。耳というのは五行では「水」です。そして睡眠も「水」にあたります。つまりは、耳の異常は「水」の問題がおきてるよ…と伝えてくれていることがわかります。
となれば、「水」を調整することが本当の意味での治療となります。
「水」は「土」に剋される(「土剋水」)ので「土」つまり食物に注意することが必要です。なるべく主食のようなでんぷん質を少なめにして海のものである海草とか貝類をメニューに加えることが有効かもしれません。また、「水」といえば睡眠なのですが夜中の11時から2時の時間帯が重要です。眠りにくいとは思いますが、この時間帯には横になることが必要です。
精神的には「水」はエゴも指します。自分がつまらないことでエゴを主張していないか、ちょっと考え直してみるのも必要かもしれません。
こうして馬ともいえる体の言葉を汲んでやることで、ちょっとした疾患程度なら治ることも可能です。また大きな病気になることも防げるのです。
体は私たちよりはるかに賢いのです。