神のみえざる手 | だるまんブログ

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生きる知恵である陰陽五行についてだるまんと語るブログ。『だるまんの陰陽五行』(三冬社)より発行。

私はポッドキャストのラジオ配信番組をよく聞くのですが、『つか金フライデー』という番組があります。その中で、二回連続で『ウルトラマンになった男』というテーマでの配信がありました。初代ウルトラマンのぬいぐるみの中に入っていたのは古谷敏さんという方で、その方がゲストでした。

このころ、円谷プロも30分番組に一本の映画にかける位の情熱をかけて作ったらしいです。なかでも古谷さんはもともと東宝の俳優さんなのに、なぜ私は自分の顔も出せない、しかもつらい仕事をしているのだろうと何度もやめようと思ったそうです。

あのウルトラマンのぬいぐるみはもともと日本人離れした古谷さんの体格にあわせてぴったりに作ってあるので、その暑さたるやすごいものだったそうです。しかも怪獣と戦い、火や水にも耐えねばならないという状態だったそうです。目のところには穴があるのですが、火がそこから入って目が熱い思いも何度もしたそうです。こわいのはその火でゴムの仮面がとけて皮膚が火傷してしたしまったら、もう俳優としての未来もないという不安だったそうです。また、水が入ってきた時も同じで排出口がないのでおぼれる寸前までいっしてまうのだそうです。

テーマになっているのは、その頃のエピソードです。
もう今日はついにやめると言おうと決意したある日のこと、撮影所に向かう途中、たまたまバスにのりあわせた小学生が隣に座ったそうです。彼らは座るやいなやウルトラマンの話題でもりあがったそうです。その小学生の目の輝きたるや、すばらしいもので、古谷さんははじめて、自分が多くの子供たちにこれほどまでの影響を与えているのだと知ったそうです。
俳優として映画会社に入ったのに、顔も出せない、セリフもない、しかも過酷な労働に耐え、世間からは評価も得られない。それどころか、ぬいぐるみの中の俳優としてバカにされたりもする…、しかし、子供たちはこれほどまでに夢を得ている。そのウルトラマンの中に入れるのは自分ただ一人…と思い知ったというのです。ぬいぐるみは自分のサイズにあわせてあるので、自分がやめたら当然のことながら、撮影は頓挫してしまうのです。こんなひどいと思っていた仕事が実は、重要な仕事であると思い知ったというのです。

その後、古谷さんは撮影をやり通し、次作のウルトラセブンではアマギ隊員としての役を得たそうです。

人生のドラマとはすごいものです。もうやめようと思った時に、たまたま小学生が隣に座って、自分の挫折を思いとどまらせる…。これを単なる偶然と見るのか、神のみえざる手の影響と見るのかは我々次第ですが、五行を勉強していると、どうしても『神のみえざる手』の影響としか思えなくなります。なぜなら、この世の森羅万象は陰陽と五行というものさしで測ると、からみあい、影響を与えあっているからなのです。私たちはひとりじゃありません。常に互いに関わっているのです。

量子力学の世界でも、観察者である実験者はもはや純粋に観察している立場ではなくなるということを知るに至ったそうです。
原子より小さい量子は玉のようなものだと思うと玉の結果が出て、波のようなものだと思うと波としての結果が出る…という実験結果の前に、たとえ物理的な実験であっても、私たちは常に関わり影響を与えあっている相対的な世界に住んでいるのである…とわかってきているのです。