先日の日曜日、東京は五反田でのアルカノン.セミナーの第2回目が行われました。今回も大勢の御参加、感謝いたします。今回は『だるまんの陰陽五行』(三冬社.刊)の第4巻「火」の章をもとに日本史、民族学、神話のお話をさせていただきました。
五行の要素である「木」「火」「土」「金」「水」は森羅万象を理解するために5つに区分けしていく方法ですが、この区分けは歴史にも使えるのです。このブログでは以前にも何度か述べたことがありますが、その区分けでいくと現在は「土」の時代が終わって「水」の時代に移行する途中ということになります。
「土」の次が「水」…というのは五行の相剋ルートの順番であることを示します(『だるまんの陰陽五行』8ページの星形の図参照)。一般にいう「木」もく「火」か「土」ど「金」ごん「水」すい という順番は「木が燃えると火になり、火のあとはやがて土になる」…という相生ルートでの読み方なのですが、大切なのはこれをひとつ飛ばしにした「木」「土」「水」「火」「金」という相剋ルートなのです。これは「木は根を張るので土の場所を奪う」「土は水を埋め立ててしまう」というように前のものが後のものより優位であることを一般的には示すのですが、「木」→「土」→「水」…というその順番は物事が進化推移していく方向を示してもいるのです。このあたりは前回のアルカノン.セミナーでも詳しくお話しました(今からでもDVD受講が可能とのことなので御希望の方はアルカノン.セミナーまでお尋ねください)。
したがって、相剋ルートの場合、間にもうひとつの要素が存在することがおわかりになると思います。「土」→「水」であれば、その間には「金」があります。これはこの経路を進めるための触媒というか、仲介的な存在であるのです。だから「土」から「水」の時代の間である現在は「金」の要素が強く出ている時代といえます。
今までの「土」の時代とは何だったのでしょうか?土は種を育み、芽を出させます。しかしいつまでも育んでいると腐らせてしまいます。このように、囲って育てるというのが「土」の特徴なのです。囲わねば育てられないのです。したがって、囲うという意味から「土」の時代では法律とかルール、男はかくあるべし、女はかくあらねばならぬ…的な縛りが多い時代といえます。私たちの現在での常識である『生きていくためにはお金が必要』というのも「土」の時代ならではです。また土地という場所のとりあいをしているというのも同様に「土」だからです。
しかし「金」の時代になりつつある今、その囲いはだんだん薄れつつあります。昔だったら非国民にされるようなスタイルをしても別に憲兵に連れていかれることはありません。大学教授やものかきのような職種でなくても、インターネットを使って自由に自分の意見を大勢に向けて発信できます。ですが、「金」にはものごとを一刀両断するという厳しさがあります。この時代では「右か左かはっきり決めろ!」という二分化が出てくるのです。
だから現在を生きている我々は「土」的なものを捨てるかどうか時代に迫られているとも言えるのです。名誉やお金、ブランドの衣類やアクセサリーが自分を高めて、地位を規定していると思い、それに頼るような生き方を望むと「土」にひきもどされてしまいます。これからはその人のあり方、霊性というものがすべてになります。
具体的には西暦600年の聖徳太子の登場の頃から1850年の黒船来航の頃までが「土」の時代と言うことになります。また、いずれ詳しいお話はしていくつもりです。『だるまんの陰陽五行』やアルカノン.セミナーをはじめとする各種セミナーでも今後、続けてお話していく予定なので、興味のあるかたはぜひどうぞ。