いよいよ2010年!一昔前の映画で「2001年宇宙の旅」がありました。それが現実に2001年になった時には感無量だったのですが、この続編の「2010年」という映画もありました。これが上映された時はものすごく未来のイメージだったのですが、それがいよいよ今現在のものとなってしまいました。まったく驚きです。
そんな未来が現実となった今、本当に今の現実は昔にイメージしていた未来そのものでしょうか?よくテレビなどでは携帯電話は実現したけど、エアカーはまだ実現していない…などとやってますが、こういう予想はすべて技術の話ですね。心の問題は置き去りです。
確かに技術の革新はすばらしいものがあると思えます。しかし、そのぶん人間性は相当に退化していることに気づきませんか?
たとえば現在では公の場では互いの住所とか名前を簡単に明かすと悪用されるおそれがあるので「個人情報」として秘匿されます。つまり一般人より悪人のほうを基準にルールを設定しているのです。しかたないこととも言えますが、このせいで、病院や銀行でも名前で呼ばれることが少なくなり、銀行では自分のお金でも簡単にはひきだせなくなるという不便さを生んでいます。つまり技術が進んだぶん、人間的つきあいにはますます不便にしてしまっているのです。
はたしてそんなに悪人が昔より増えたのでしょうか?そうとも思えないのですが、技術が進んだから悪事もしやすくなり、悪事に手を出しやすくなっているとも言えるのでしょう。
医療でも昔は患者さんにショックなことは医師が充分に考えた上で話したものでした。今や、逆です。すぐに最悪の可能性を説明した上で診療方針の説明に入ります。患者の身としてはとてもイヤな気分になります。これは、悪いリスクの方を先に言っておかないと、もし悪化したときに、なぜ先生は言わなかった!とつめよられるのでそうしているのです。ここでも悪い方を優先的に設定して行動いる現代のありかたがあります。
子供の教育にしてもそうです。今は先生は生徒を簡単にはしかれません。うっかりしかると親がうったえると騒ぎだします。モンスターペアレンツが増えているからです。しかし教育には「しかる」ことが一番大切です。しかし学校はしかれないのです。そこでは人間教育はそっちのけで、学校の保身が優先となってしまっています。学校の気持ちも分かりますが、生徒はますます野放しで荒れる子は増え、地獄絵図です。ここでも悪の方が先に念頭に置かれ、びくびくとした日常となっていることがわかると思います。
技術は進んだが、人間は悪化している…というこの現実をどうすればよいのでしょうか?
陰陽五行的にみると、これは陰陽のバランスであり、残念ながらある程度仕方のないこととも言えるのです。
目に見えるもの、特に技術の革新を陽とすれば、目に見えない世界である心の進化は陰となります。そして片方が進めば片方は遅れるしかないのです。これは陰陽のバランスです。
したがって、この現状を改善する方策が少しみえてきます。技術の革新を抑えることができれば心の問題はすこし上向きになってくるということです。
しかし、ここまでくるとなかなかそうもいきません。技術の進歩はいまや世界的な経済戦争に直結する問題であり、これほど不景気になってもその予算は削れない始末です。ならば、私たちの取る方策としては、個人的に技術革新の波に飲まれないようにすることです。
たとえば、あえてテレビを見ない日を作るとか、野や山に出かけ、自然と触れる日を増やすとか、日ごろの体調もすぐに医師に頼るくせをやめてまずじっくりと自分自身の感覚を育てるように努力するとか…いろいろ小さなことから始めることは可能です。
テレビを見ない日というのは、この暮れにやってみました。いちばんテレビが華やかな暮れから正月にかけてやってみました。いつもは紅白の後に「行く年来る年」での除夜の鐘を見るのが習慣だったのですが、それをしなかったのです。元旦は「お笑い」漬けだったのですが、それもしませんでした。結果、どこが違ったかというと、なんと、毎年の正月と違うことでしょう!いつもと同じ日々なのに、テレビや新聞の情報で新年という意識をむりやり植え付けていたのだと気づきました。自分自身で年の区切りを感じることができました。まあ、あたりまえといえばあたりまえなのですが、以外とこれが大きいことなのです。
外からの情報ではなく、自分自身で区切りを感じること…、これは今のような情報技術の進んでない時代にはあたりまえのことでした。お日さまの動きや気温の変化で時の動きを感じていたのです。さらに一日、一ヶ月、一年を区切ることで前の日や月や年との違いを自分自身で感じることをしていたのです。比較をして感じるということは五行でいえば「土」です。比較するからこそ、いろいろとみえてきます。前のこんな気温の時にはこういうことをして楽しかったとか、体調を悪くしたとか…いろいろでしょう。
「土」とは健康の中枢といえます。現実との接点です。「土」を豊かにすることは人間存在としての基本といえます。今度、機会があったら皆さんもぜひためしてみてください。