こんにちは。高橋ゆりこです。
ようやく、カホコ熱が冷めつつあります~。
だけどもう少しだけ「過保護のカホコ」記事続きます(笑)
27記事めだぜ![]()
30記事がやめどきかな 笑
今日は、母から娘への連鎖について、書きますね。
今日は、すっごく長いです
(いつもか 笑)
「過保護のカホコ」は、母と娘の物語でした。
ばあばとカホコのママ。
カホコのママとカホコ。
母から娘へと受け継がれていく愛が、描かれていました。
そして、その受け継がれていく愛の中には、
プラスに作用する愛だけでなく、
マイナスに作用する愛も、含まれていました。
カホコのママは、カホコを過保護に育てました。
何から何まで先回りして、カホコのお世話をして、
カホコから、「自分で考えて行動する力」を奪っていました。
これは、
子どもを心配する愛。
そして、
子どもの役に立つことで自分の存在価値を高めようとする、
相手が居て自分が存在できる、依存的な愛。
どちらも、マイナスの作用をもたらす愛です。
でも、カホコのママがカホコに注いだ愛は、
もちろんマイナスだけではありません。
7話で、いとちゃんの誕生会が中止になりそうになったとき、
カホコがいとちゃんを連れてくると信じたのは、カホコのママ。
3話で、ママに内緒でパパに買ってもらった洋服に、
カホコのママはめちゃくちゃ怒ったけど、
ちゃんと洗濯して、丁寧にアイロンかけてあげていました。
カホコのママは、カホコを強く心配する一方で、
強く信頼していることも分かります。
3話でカホコがママにキレたとき、カホコはこんなことを言いました。
そうやって、カホコの話最後まで聞いてくれないのも、
やめてくれないかな。
カホコはバカだから、言いたいことがこの辺にあっても、
すぐに出てこないの知ってるでしょ?
今までは、そういうとき、ママが何か言ってくれたら、
カホコも同じ気持ちだったから良かったけどさ、
今度は違うから。全然逆だから。
カホコのママは、カホコの
「今まではカホコも同じ気持ちだったから良かったけど」
という言葉からも分かるように、
ずっとカホコの気持ちに寄り添い共感して育ててきました。
1話では、どんなにサッカーが下手でも諦めないカホコの姿を、
カホコのママとパパは、カホコを応援した話が出てきました。
「信頼」や「共感」や「応援」は、
「安心感」や「喜び」や「満足感」を与え、
「幸せ」な気持ちを育てます。
これらはすべて、プラスがプラスを産み、プラスがプラスを呼び、
プラスが周囲に広がっていく作用を持つ愛です。
カホコのママは、
マイナスに作用する愛だけでなく、プラスに作用する愛も、
カホコに対して、たっぷり注いできたのです。
そんなカホコのママの愛を沢山注がれたカホコは、
とても素直で優しく強い子となり、
両親からだけでなく、両家の家族全員からも、
はじめくんからも、
めちゃくちゃに愛される子に育ちました。
では、そういうカホコを育てたカホコのママを、
母親である ばあばは、どんな風に育てたのでしょうか?
9話で、ばあばが亡くなる直前、
娘たちひとりひとりに謝るシーンがあります。
このとき、カホコのママに対して、ばあばはこんなことを言いました。
あなたには、一番厳しく当たったから。
その反動で、カホコのこと愛しすぎたんじゃないの?
大事なのは、その愛に自由があるかどうかよ。
カホコから考えることを奪わないでね。
ばあばは、
カホコのママに、とても厳しく当たったことを、
亡くなる直前まで、大変後悔していました。
6話で、カホコのママ3姉妹がばあばの元に集まって、
子どもの頃の話をしていたとき、
カホコのママは、こんなことを言います。
わたしなんかと違って、ふたり(妹たち)は家族にずっと愛されてたんだから、いいじゃない。
あんたたち(妹たち)、いつもわたしに懐かなかった。
ママは、2人にばかりいつも甘かった。
小さい頃飼ってた子犬のどんべえだって、
わたしが拾って来たのに おいでおいでって言っても全然来ない。
あんたたち(妹たち)にばかり懐いてた。
すっと思ってた。
もしかしたら、誰もわたしのことなんか好きじゃないのかもしれないって。
カホコのママは、
母親から厳しく育てられ、しっかり者だからと色々と任せられ、
母親に甘えられなかった。
3姉妹の中で自分だけが、
母親に甘えさせてもらえなかったと感じていて、
強い寂しさと孤独を感じていた。
ばあばは、カホコのママが何でもできる子だったから、
期待を込めて厳しく育て、
信頼しているから、頼りにして、色んなことを頼んだんだろう。
そして、カホコのママは、母親の期待に応えるため、
カホコのママは必死に、ばあばの言う通りに行動したんだろう。
だから、カホコのママは、家事能力は完璧で、
夫と娘を統率する性質の人になりました。
カホコのママは、ばあばとそっくりです。
ばあばは、表向きはじいじを立ててはいますが、
影で、完全にじいじを操縦し、家族全員を統率しています。
カホコのママは、ばあばの期待通りの娘に育ったんです。
だけど、カホコのママが、どんなにばあばの期待通りに行動しても、甘えさせてはもらえなかった。
カホコのママが望む言葉を、ばあばからは貰えなかった。
カホコのママは、自分の望む形の愛をばあばから受け取れず、
怒り、悲しみ、苦しみ、辛さ、寂しさ、妬み、虚しさ
などの、沢山のマイナス感情を抱えて、
ばあばの元を巣立つまで、いや、巣立ってからも、
生きて来たのだろう。
ばあばは、間違いなくカホコのママを愛していたし、
信頼していました。
その証拠は、ばあば自身がカホコのママに、
5話の中で、電話で伝えた言葉にあります。
「子育てで後悔しない母親なんていないわよ。
わたしだって色々なことしてあげればよかったって散々思うし。
でもね。最後は覚悟を決めるしかないわよ。
たとえ子どもが転んでも、立ち上がると信じて。
愛するより。信じる方が難しいんだから。」
この言葉は、カホコのママに、
「カホコのチカラを信じてみようよ」
と伝えたと同時に、
「あなたのチカラを、わたしは信じているよ」
という、ばあばからカホコのママへのメッセージだったんだよね。
親が信頼というプラスを投げても、子どもは、
関心を持ってもらえないと、マイナスに受け取ることもある。
信じてもらえているのだと、プラスに受け取ることもある。
カホコのママは、ばあばの信頼を、
「甘えさせてもらえない私は、母親に愛されていない」
と受け取って生きて来たのです。
では、なぜ信頼という本来プラスに作用するはずの愛が、
カホコのママには、マイナスに作用したのでしょうか。
それは、ばあばのカホコのママに向ける信頼の中に、
コントロール(マイナス)が混じっていたからです。
ばあばが娘に向ける信頼は、
混じり気のない信頼ではなく、
コントロールを含む信頼でした。
そのことを指し示す描写が、
ドラマの10話を通して、各所に描かれています。
ばあばからカホコのママに電話をしたり、
ばあばからカホコのママに話しかけたとき、
カホコがばあばの伝言を伝えようとしたとき、
開口一番にカホコのママは、
「なあに?また文句?」
って言うんです。
カホコのママは、
「母親から何かを言われるときは、必ず文句を言われるとき」
そう思い込んでいることが分かる描写です。
カホコのママは、
どんなに母親の期待通りに行動しても、
母親から、いつも自分の行動は否定される 制限される。
と感じていた。
「なあに?また文句?」というカホコのママの言葉は、
ばあばから、カホコのママが、長い期間にわたって、
過度の期待や制限をかけられてきたことを表しています。
7話では、ばあばの子育ての片鱗が如実に描かれていました。
ばあばは、カホコに対して、
自分の病気について、他の家族へ口止めし、
いつも通りに振舞うことをカホコに課しました。
とても重い枷を、カホコひとりに自然に背負わせてしまった。
その結果、ばあばは、
カホコが寄せてくる無条件の愛に甘えて、縛り付けて、
カホコを奴隷のようにばあばのために働かせてしまいました。
ばあばが、とても自然に、当たり前のように、
孫にこのような重い枷を背負わせた流れから、
ばあばの子育てがどんなものだったかが、伺い知れます。
きっと、ばあばは、カホコのママに対しても、
カホコのママが自分に寄せてくる無条件の愛に、
甘えて、縛り付けて、
自分の思い通りにカホコのママが行動するように、
仕向けてきたんだろう。
でも、カホコのママが巣立ち、カホコが生まれ、
カホコのママがカホコを過剰に愛する様子を見て、
ばあばは、自分の心の奥を刺激された。
それは何なのか?
ばあばはきっと、ずっと自分と向き合ってきたんだろう。
だからこそ、カホコを育てるカホコのママを見守りながら、
大切な時には、カホコのママや、カホコに対して、
今のばあばだからこそ分かる大切なことを、
伝え続けていたのだと思う。
亡くなる直前に、ばあばがカホコのママに伝えた言葉。
「あなたには、一番厳しく当たったから。
その反動で、カホコのこと愛しすぎたんじゃないの?」
この一言に、ばあばのカホコのママへの自責の念が詰まっています。
わたしのせいで、
わたしの育て方のせいで、
カホコのママがカホコを過剰に愛しすぎるのではないか?
と、ばあばは、自分のことを責め続けて来たんだろうね。
愛するって難しいです。
マイナスに作用する愛は、苦しいです。寂しいです。悲しいです。
でもね。
マイナスに作用する愛も、間違いなく愛なんです。
カホコのママは、
苦しくて寂しくて辛い子ども時代を過ごしたけれど、
その苦しさ、寂しさ、辛さ、があったからこそ、
カホコに対して、
「信頼」や「共感」や「応援」を沢山送り、
「安心感」や「喜び」や「満足感」をたっぷり与え、
「幸せ者のカホコ」を育てることができた。
自分が与えてもらえなかった
(と思い込んでいただけだけど)
自分が欲しかった愛のカタチで、
カホコを深く愛する原動力になったのです。
考えて行動する力を奪うほどの過保護は、
確かにマイナスに作用したけれど、
混じりっ気のないプラスだけの愛なんて、
この世界には存在しないんです。
この世界は、
プラスとマイナスが同じ比率で存在するのが自然な状態。
愛も、プラスとマイナスが同じくらい含まれているのが自然なの。
だから、自分の相手に対する愛が、
マイナスに作用する愛だと気づいても、自分を責めなくていいよ。
それは自然だから。
それも愛だから。
間違いなく愛だから。
マイナスに作用する愛だって、ちゃんといつか愛として届くから。
そして、今の愛の作用では苦しいなって思うんなら、
意識して、プラスに作用する愛に変えてみればいいだけだから。
カホコのママのように、
「あっぶねぇ~」
って呟きながら、試行錯誤して行けば、必ずできるようになる。
ばあばから、カホコのママへ。
カホコのママから、カホコへ。
プラスもマイナスも、受け継がれて行ったけど、
全ては愛でしかない。
最終回の最後、
カホコがカホコのママに似てきたと、
はじめくんに指摘されるシーンがあります。
愛のカタチって、親から子へと連鎖します。
プラスの愛も、マイナスの愛も、連鎖します。
だから、カホコのママの愛のカタチは、カホコへ連鎖します。
でも、
虐待されたら絶対に虐待する親になるとは限らないように、
そのままの形で全てが受け継がれるわけではありません。
最終回の最後のシーンで、
「ばあばのように、本当にわたしにできるのかな?
この家や家族を守るなんて。」
そう弱音を吐いたカホコに対して、
おい!お前ならできるって!
ママみたいにどんな試練にも耐える強さを持ち続け、
パパみたいな優しさをいつまでも忘れなきゃ。
こう、はじめくんが、カホコに言葉をかけます。
カホコの中には、
ママの愛だけじゃなく、パパの愛も詰まってる。
ばあばの愛も、じいじの愛も詰まってる。
たくさんの家族の愛が詰まってる。
はじめくんの愛も詰まってる。
カホコが受け取ってきたすべての愛が、
カホコの中でカタチとなって、
ママから受け継いだそのまんまの愛のカタチではなく、
カホコの愛のカタチとして、繋げて行くことができる。
はじめくんは、そういうことをこの言葉で、
カホコに伝えてくれているのだな、って思うのです。
そして、わたし自身も、本当にその通りだと思います。
わたしは、子ども時代も、大人になってからも、
母親との関係はすっごく苦しかったけど、
確かにあの日々の中に、たくさんの愛があった。
でも。いまのわたしは、
わたしが母親から受け取ってきた愛のカタチそのままではなく、
わたしだからこその愛のカタチを生み出して、
夫や子どもたちに、そして、周囲の人たちに、
愛を伝えられるようになってきている。
そう、実感しています。
母から娘へと繋いでいく愛の連鎖は、
プラスもマイナスもひっくるめて、純度の高い愛なんだね。
プラスに作用する意識とマイナスに作用する意識は、具体的にどんなものがあるのか?については、こちらを参考にどうぞ。
心理学的に細かく分析した「過保護のカホコ」記事。
10話完結なのに、現段階で27記事もあります(笑)
興味がある場合は、ぜひぜひ読んでみて下さいね~
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