平均的な青年が、シリウスに行って経験したことを、小説風に記述した内容の書籍。2019年3月初版。

 

 

【選ばれし旅人】

 目的もなく、夢さえもないこの僕が毎日、健康でのほほんと生きている。

 母親が作ってくれる美味しい食事を食べ、父親が買ったマンションでのうのうと生きている。(p.31)

 こんなふうなフツーのサラリーマン青年(ガイア君)が、何気に太陽と月と海の神様に祈りを捧げた日、ベッドで眠っている間に、シリウスを旅することになった。ガイア君のツアーガイドはシリウスちゃん。

 

 

【地球人ごっこ】

「ここには、時間も空間も重力もほとんどないのよ。だから、過去も未来もない。いつでもどこでも瞬間移動できるわ。でも、それが普通になってしまうと、ちょっと退屈してしまうから、私たちはエネルギーを上げたり下げたりして、ときには身体を持って身体を持たないと学べない体験も楽しんだりするの」

「なんだか、高等な遊びをするんですね」 ・・・(中略)・・・。

「ここではすべてが丸裸で、丸見え。だからわざとエネルギーを落として、身体を持ち、相手が何を考えているのか、という相手の心を読むような遊びもするの。つまり、地球の人間のような存在を演じるということ。地球の人は脳を持っていて、脳が思考や知識、感情の中継地点になり、考えていることを外に発信するときには、それらもピュアな情報ではなくなってしまっているでしょ。そんなふうに、あえて身体を持つことで、地球の人のように悩みや困難を体験してそれを解決したりする。そうすることで、自分たちのエネルギーを上げることにもつながる、というわけ。そうやって私たちもまた成長するのよ」

「なるほどね。高度な存在でいるためにも、ときには、あえて低次元の存在になるというわけだ」 (p.52-53)

 上記の内容を、もっと具体的かつ分かりやすく書かれたのが下記リンク書籍。

   《参照》  『神との対話 フォトブック』 ニール・ドナルド・ウォルシュ (サンマーク出版)

 

 

【時間を戻す】

「私たちは身体エネルギーを軽くすれば瞬間移動できるように、時間も戻すことが出来るのよ。たとえば。50時間前に戻そう、というときは、その時の太陽の光の量をイメージするの。そうすると、その時間に戻れるのよ」 (p.82)

 タイムトラベルのキーインデックスが、“その時の太陽の光の量” !! 初目々。

 

 

【表のシリウスと裏のシリウス】

「あら、シリウスは愛と調和の星よ。そして、癒しの星でもあるでしょ。ということは、その逆のエネルギーも必要なの」(p.126)

「まさか、ここには調和の反対の世界があるとか?」

「そう、そのまさかよ。調和というものを味わうために必要な世界として、分離の世界があるのよ。実は、戦争と平和は性質が違うだけで実は同じ種類のエネルギーなの。お互いに、違う方向を向いているけれどね。たとえば、不安や恐怖のエネルギーを味わって初めて、安全や安心というものを理解するのと同じでね」 (p,127)

 で、調和を味わうために、ガイア君は、あえて戦争を体験することになった。

「準備はいい? シリウスにもパラレルでいろいろな世界が存在しているの。戦争の国は憎しみや怒りに満ちた次元の低い所だから覚悟してね。言ってみればそこは、裏シリウス。表のシリウスを存在させるためにも、裏の世界がバランスをとるために存在しているのよ。そのことをここでは皆理解しているから、裏が表を消してしまうような、大きな破壊はありえないのよ。じゃあ、行くわよ! 脳の中心にフォーカスして!」 (p.131)

 全ての星々には、表と裏(ポジとネガ)が必ず存在し、高次元の星々は、その両極を“融合”している。低次元の星々は、その両極を“統合”しようとする。

   《参照》  『至高神 大宇宙大和神の教え』 松久正 (青林堂) 《2/3》

             【「統合」ではなく「融合」型社会】

 シリウスにはA~Eがあるのだけれど、表シリウス、裏シリウスに関しては、

   《参照》  『シリウス・ランゲージ』 松久正 (ヒカルランド)

             【シリウスー奇跡的創造のエネルギー】

             【裏シリウス】

 

 

【表シリウスの戦争、裏シリウスの戦争】

「これを表のシリウスでやると無邪気な“鬼ごっこ”みたいな遊びになってしまうんだもの。と言うのも、表のシリウスの世界では、赤と青に“分離する”という概念そのものが存在しないでしょう。一人の存在が赤になったり、青になったり、二色を合わせた紫にだってなれるの。表の世界にいると、赤い色になっていても、自分の中には青色も存在しているということがきちんと理解できているものなの。だから、ホタルのように赤色に点滅したり、ときには青色に変わったりして、追いかけ合う鬼ごっこになるの。でも、裏シリウスでは自分は赤だけ、と決めたら本当に赤だけになってしまう。そして、青色の人は敵になってしまう。何しろ、裏シリウスは分離する世界だからね」 (p.139-140)

 “分離”という概念のない表シリウスから見れば、裏シリウスも地球も、シャカリキ(マジ・本気)になって戦争をしている一途な人たちなのだけれど、一途なのは“分離”という概念の世界にズッポリ嵌っているから。分離意識から超脱できない地球人であっても、“観察意識”を持って地球上で繰り広げられている戦争や争いの様相を鳥瞰する視点で眺めてみれば、“分離意識=二元意識=自他意識=敵味方意識”からの卒業こそが、表シリウスへの進学を意味することに気づけるだろう。

    《参照》   『空 天翔ける歓喜の弥栄』 Mana (三楽社) 《前編》

              【あなたは観察意識】

 

 

【被曝して立ちすくむ少女】

 核が落とされた中心地からかなり離れた場所に降り立つと、顔から着ている洋服、足元までススだらけになり真っ黒になった1人の女の子が立ちすくんでいる。

 泣くことさえも忘れたかのような女の子は、あまりにショックを受けて僕たちの姿にも気づかない。

 彼女を目の前にしてシリウスちゃんが言う。

「この女の子も1人で学びに来たのよ。愛する家族や友達、飼っていた大切な動物たちも一瞬にして消えたのよ。生きる望みを失う、ということはどういうことなのか、彼女は今、味わっているの」

「残酷だね・・・」

「でも、彼女がここを選んだのよ。それにね、愛する人々を無くしたことで、逆に、すべての存在たちはつながっている、すべての存在たちと家族なんだ、ということを学ぶのよ。親や兄弟だけが家族なんだ、ということじゃなくてね」

「そんなスケールの大きいことを学びに来たんだね。でも、助けなくて大丈夫なの?」

「彼女にもガイア君に私というガイドがついているように、ガイドがきちんと迎えに来るわよ。そして、表のシリウスにきちんと戻って行くわ」 (p.152-153)

 そう、私たちは、地球という周波数の低い星でなければ体験できないことを体験するためにやってきた魂。故に、個々の人生の有様に対して、同情したり心配したりするのは、余計というよりハッキリいって無意味なことなのである。それぞれにガイドなりヘルパーなりが付いているのだから、彼らに任せておけばいい。

       《参照》   『あしたの世界』 船井幸雄・池田邦吉 明窓出版
                   【心配御無用】

 

 

【セントジャーメインの紫の炎で過去の自分にサヨナラ】

 「セントジャーメイン」の「紫の炎」という“色識(いしき)”を用いて、自分自身の“意識”を書き換えるアファメーション・ワークが記述されている。

「さっきのように頭の中にある第三の目の奥のあたりに紫色の光を想像してみて」

 そう言われて、紫色の光を想像すると、・・・(中略)・・・、目の前に登場したのは、口から顎にかけて髭をたたえた、中世のヨーロッパの貴族のような恰好をした外人の男性。

「私の友達のサンジェルマン伯爵、別名セントジャーメインよ。彼は、かつて、地球で人間として生きていた聖人よ。地上では不老不死として知られていた彼は、今ではこちらの世界にやってきてアセンデッドマスターとして、紫の炎(バイオレットフレーム)を用いて人々の変容と浄化を促してくれるわ」

 すると、クリアな水晶たちが紫色のアメジストに変わり、紫色のマントを翻し、紫色のエネルギーに包まれながらも目だけは金色をした男性が僕にテレパシーを送ってくる。

「ここで、宣言したまえ! これまでの、ダメな自分を燃やしつくす。自信のない自分も燃やしつくす、と。何よりも、ダメとか自身がないとか、落ちこぼれだと思ってしまうその性格を燃やしつくす、と」

 有無をも言わさない雰囲気の中、僕は大きな声でセントジャーメインが伝えてきたことを繰り返した。・・・(中略)・・・

 言葉に出している端から、炎が燃え上がるように、宙に発信された言葉たちがメラメラと燃えては消えていくようだった。(p.169-170)

 セントジャーメインに関するリンクを付けておきます。

   《参照》  『レムリアの叡智』 オレリア・ルイーズ・ジョーンズ (太陽出版) 《前編》

             【紫色の炎】

   《参照》  『シリウス最強の《縄文女神》 磐長姫超覚醒!』 まありん (ヒカルランド) 《前編》

             【「聖ジャーメイン」と「まありん」】

 パリ文化街区カルチェ・ラタンの中核にあるサン・ジェルマン・デュプレ教会

 

 

<了>

 

 

松久正・著の読書記録