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 国際政治におけるインテリジェンスの扱いに関して書かれている。インターネットを活用している人々にとって明々白々な国際社会の真実情報などは一切書かれていない。単に現場にいたNHK放送局員として知り得た情報を元に、為政者ならインテリジェンスをどの様に扱うべきか、というような内容である。2011年12月初版。

 

 

【ビンラディンの最後】
 9・11事件で三千の命を奪った国際テロ組織の首魁は、事件からちょうど10年目にアボダバードの隠れ家で射殺されたのである。(p.25)
 オサマ・ビンラディンのことを言っているのだけれど、9・11は自作自演のやらせテロなのだから、首魁の最後がどうであろうと、これも当然ヤラセの茶番である。事実であると思って真に受ける方が愚かしい。
    《参照》   『メルトダウンする世界経済』 ベンジャミン・フルフォード (イースト・プレス) 《前編》
              【第3次世界大戦用の茶番劇役者たち】

 

 

【グアンタナモ方式】
 グアンタナモ基地は、9・11に関する容疑者たちが収容されていた所で、第2次大戦以来の軍事法廷が開かれたところでもある。
 テロとの戦いが生み出したグアンタナモという名の真空地帯。囚われた人たちを、罪人でもなく無実でもない、灰色の領域に閉じ込めたまま、収容基地はいまもなおそそり立っている。
 かつて、たった一枚の大統領命令が、罪なき市井の人々を強制キャンプに送り込むという出来事が、真珠湾攻撃直後のアメリカで起きた。
「日系の市民たちを放置しておけば、敵のスパイになる恐れがある」
 こう判断したルーズベルト大統領は、れっきとしたアメリカ市民である日系の人々を強制収容する決定を下したのだった。(p.57)
 真珠湾攻撃も9・11も計画的に誘導されたイベントであり、真珠湾は第二次世界大戦の口火となったけれど、9・11は第3次世界大戦の口火にはならなかった。
 いずれにせよ、アメリカの作為通りに誘導しておきながら、無辜の市民を犯罪者扱いして強制収容するのだから、された方は、たまったものではない。
 現在の世界では、反社会的なことなど一切していなくても、世界正義の名において反権力的な行動をする者たちは、容赦なく逮捕され続けている。
    《参照》   『メルトダウンする世界経済』 ベンジャミン・フルフォード (イースト・プレス) 《前編》
              【反格差デモの演出目的】

 ところで、まだ9・11が本当にアルカイダによるテロだと信じられていた頃のこと。
 異質な者たちに向けられる視線の厳しさは、テロ事件を異邦人として現地で経験した者でなければ容易に実感できないだろう。アフガニスタンを連想させる「AF」という外交官の車ナンバー。だが、実は同盟国、日本大使館のナンバーなのである。日本大使館の総務班は、自分たちの車が「アフガニスタン」と間違えられて、襲われる危険があると心配して国務省の窓口に訴えた。(p.120)
 何で日本大使館のナンバーが「AF」になるのかわからないけれど、こんなことで日本人がテロに関与した異邦人と思われてしまうというのは、たしかに耐えがたいだろう。おそらく、日本を戦争に巻き込むための誘導だろう。

 

 

【アルカイダの成立過程】
 スーダンに参集する過激派を束ねて、長老として振る舞っていたのが、サウジアラビア出身の大富豪、オサマ・ビンラディンだった。首都ハルツームに、建設業、農地開拓事業、さらには金融業を次々に興し、一大コンツェルンを築きあげた。豊富な資金力を背景に、スーダン経済の立て直しになくてはならない存在となっていた。
 ・・・中略・・・。表のビジネスを隠れ蓑に、巧みな指揮命令系統を作って、独自の軍事組織を築きあげ、テロリズムの一大拠点に仕立てていった。それはあたかも、スーダンという国家のなかに出現した「もうひとつの国家」だった。
 テロ組織の首領はオサマ・ビンラディン。彼を支える総参謀長薬はアイマン・ザワヒリ。
 かつてふたりはソ連に侵攻されたアフガニスタンの前線で出会い、ともにイスラムの同胞を支援することで絆を強めていった。(p.69-70)
 アメリカにとってオサマ・ビンラディンとアイマン・ザワヒリの二人は、戦争ビジネス込みで大いに富ませて、国際社会を混乱させる枢要な駒として育てるに値する人物だった、ということになる。CIAが火種を作るよりはアルカイダにさせた方が、何かと都合がいい。

 

 

【オバマの東アジア回帰宣言】
 2009年11月半ば、オバマ大統領は東アジア歴訪の旅に出て、最重要の同盟国、日本を真っ先に訪れた。・・・中略・・・。
 このとき、日本のメディアは、オバマ大統領が「東アジア重視の姿勢を打ち出した」と報じた。そうではない。「東アジアへの回帰」を高らかに宣言したのである。
 筆者も招かれてこの演説を間近で聞いたのだが、常の大統領スピーチとは明らかに異なっていた。近くの席にいたインドと中国の外交官が同時にメモ帳を取り出して書き取ったくだりがあった。
 「アメリカという太平洋国家が、この世界で非常に重要なこの地域において、リーダーシップを取り戻し、持続させることを約束する」(p.162)
 2009年当時は、リーマンショック直後で、アメリカ経済は超危機的状況にあったから、「東アジア回帰」と言ったって、日本も中国も、「アメリカ国債を保有している日本や中国に対する、身にそぐわない居丈高な摺り寄り」程度にしか理解しなかっただろう。
 しかも、当時の日本は民主党政権になって、アメリカ離れが露骨でオバマの「東アジア回帰宣言」なんて一考だにされないような状況だった。
 今、これを読んでも、2014年2月7日というドル追加供給限度期限を前にして、「オバマさん、なに言ってんの」くらいにしか聞こえない。日本は、きちんとしたアジアの盟主になるべきである。

 

 

【非対称な日米安全保障体制】
 日米安保体制とは、非対称な同盟関係だと説明される。安保条約によって負う日米双方の義務内容が大きく異なるからだ。アメリカは有事に際して日本への防衛義務を負うのに対して、日本はアメリカが第3国に攻撃されてもアメリカを救援する義務を負わない。そのかわりアメリカに在日米軍基地を提供してバランスを取っているのである。(p.171)
 ドイツや韓国と比べて、とんでもなく高額な米軍駐留経費を支払っている理由は、このような日米安保の非対称性からくるものと理解しておけばいいのだろう。
    《参照》   『日本という国』 小熊英二 (理論社)
              【駐留米兵の維持費】

 いずれにせよ、アメリカは、日本から大いにカツアゲして米軍兵士という雇用を維持しつつ軍需産業を養うために、中国の威嚇や、朝鮮半島や台湾情勢の不安定化が必要なのである。
 でも、まあ駐留米軍の最重要課題は、アルザルに絡む日本封じ込めである。
    《参照》   『ドラゴニアンvsレプティリアン これが《吸血と食人》の超絶生態だ!』 高山長房 《2/5》
              【アメリカの日本永久占領の力の入れよう】

 

 

【身も蓋もない箴言】
 「大国が互いにしのぎを削る冷徹な世界にあっては、力を持つ者こそが正義なのである。力を持たない者は自分の存在そのものが悪だと決めつけられないよう振る舞うのが精々のところなのだ」
 外交に携わる者たちに長く語り継がれてきた箴言である。身も蓋もないほど率直な物言いなのだが、苛烈な国際政治の核心を見事に衝いている。大国同士が、食うか食われるかの抗争に明け暮れるなか、『三銃士』にも登場するかのリシュリュー枢機卿がふと漏らした言葉だった。(p.178)
 リシュリューは17世紀のフランスの宰相。自身はカトリックでありながら、プロテスタントの国家と結託し、異教徒たるトルコとも盟約を結んで愧じなかった。
 一般人の考え方からすれば、このような信条なしの妥協だらけの政治家の判断に全然感心しないけれど、わざわざ政治家になるような人は、いまだにそのような境遇で矛盾する世界に身を置いて学ぶことが人生の目標なのである。
 「力」がものをいう不完全な社会から、一挙に「愛」をベースとする社会に飛躍的に転換させるには、個々の人間が同時に、芋虫が蝶になるがごとく飛躍的に進化(アセンション)していなければならない。そのような人々が多く揃って初めて、「身も蓋もない箴言」は、ようやく「劣等人類による過去の箴言」だったと語り得るようになるだろう。