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 社会の多数を占めるB層を、著者なりにかなり見下しながら考察している。特定個人を対象として既述している箇所については、まったくもってお話にならないけれど、そもそもご自身の著作内でどう語るかは “カラスの勝手” であるから一向にかまわない。また、それを読んだ読み手がどう書こうと、これも “カラスの勝手” である。さらに、それを読んだ第3者がどう思おうと、これも “カラスの勝手” である。2012年10月初版。

 

 

【選挙で利用されるB層】
 最初にB層の定義を確認します。
 B層とは「マスコミ報道に流されやすい 『比較的』 IQ(知能指数)が低い人たち」です。
 これは私の造語ではありません。
 2005年9月のいわゆる郵政選挙の際、自民党が広告会社スリードに作成させた企画書「郵政民営化・合意形成コミュニケーション戦略(案)」による概念です。 ・・・(中略)・・・ 「具体的なことはよくわからないが小泉純一郎のキャラクターを支持する層」をB層と規定しています。(p.46-47)
 政治問題に関しては、池上彰さんがテレビ番組で比較的詳細なことを語っているけれど、今や日本中の主要なメディアが小泉純一郎に背後にあった「闇の権力」に支配されているのだから、肝心なことなど決して伝えていない。
 B層に対し、「私、ちょっと賢くなったかも・・・」と思わせておいて、いいように利用するだけである。
   《参照》   『「知の衰退」からいかに脱出するか?』 大前研一 (光文社) 《前編》
              【B層】

 

 

【B層は陰謀論が好き?】
 2012年6月、『週刊文春』が小沢一郎の女房の手紙をスクープしました。・・・中略・・・・
 すると、「これは捏造文書だ」「検察の陰謀だ」「CIAの陰謀だ」と言い出す陰謀論者が案の定出てきました。手紙を書いた女房や小沢本人がコメントを出していない段階にもかかわらず。
 裏を取ることができない情報を、圧倒的な自信をもって主張するのがB層です。
 検証可能なものと不可能なものを峻別する。
 わからない事には対しては態度を保留する。
 それが正常な人間ですが、B層は大手メディアが報道しない「真実」を知っているという。ネット上には「真実の情報」が流れているそうです。(p.52)
 訪米時に同宿させたコールガールを惨殺して写真を撮られてしまい「100%アメリカの犬」として生きるしかない小泉純一郎への誘導対象とされるのがB層なのだから、小泉純一郎とは真反対に位置する小沢一郎を擁護する側までB層扱いにするのは、出鱈目すぎるだろう。
 B層という用語は、本来政治的目的に沿って作られたのだから、知的態度にすり替えてB層対象を逆転させるのは詭弁である。
 そもそも、著者自身はこの件に関しては検証したのか? してないから伝聞形式の文末になっている。具体的なことを確かめる意志がないのにこのようなことを平気で書くのは、「私自身もB層ですよ」と表明していることになるじゃないか。
 知識人を気取ってちょと行き過ぎている著者を含めて、B層を出たかったら、副島隆彦さん と ベンジャミン・フルフォードさん 中丸薫さん 高山長房さん の本を全部読んでみるのがいいだろう。小泉純一郎の同宿コールガール惨殺撮影事件は、高山さんの著作内に書かれている。高山さんの著作を自分で購入して全部読む気がないのなら、現実の政治問題に口出ししない方がいい。
     《参照》   『宇宙人と闇の権力の闘いが始まりました』 田村珠芳 (ヒカルランド) 《前編》
               【政界の真相】

 著者は、太田龍さんのこともミソクソにこきおろしているけれど、知識人を気取った人間というのは、すべての事を知っているのでもないのに、知識人というB層が靡きがちな肩書だけで、偉そうなことを言い出す事大主義者なのである。B層より質が悪い。
 下記も、その証拠。

 

 

【ジャーナリズムは陰謀の外?!】
 繰り返しますが、陰謀は存在します。CIAの公開文書を読むと、謀略が歴史を動かしてきたことがわかります。証拠と論理を積み重ね、それを追究するのがジャーナリズムの仕事です。
 しかし、陰謀論者は結論から原因を演繹する。
 つまり思考回路がおかしいのです。(p.55)
 これだけ証拠が揃っている時代に、いけしゃあしゃあと「ジャーナリズムは陰謀からまぬがれて、中立の位置にある」とでも言いたいのか。
   《参照》   『小沢革命政権で日本を救え』 副島隆彦・佐藤優 (日本文芸社)
             【ネオコン派に与する 「三宝会」 】
   《参照》   『正義という名の洗脳』 苫米地英人 (大和書房) 《前編》
             【民主主義下での立法は、正しく機能するか?】
   《参照》   『ステルス・ウォー』 ベンジャミン・フルフォード (講談社) 《中編》
             【見えない報道統制の系譜】 

 著者は、日本を救済するためにB層の洗脳を解こうとするのではなく、洗脳されたB層増加に加担するためにこの本を書いているだろう。

 

 

【クレヨンしんちゃん?】
 メディアは ・・・中略・・・ B層向けの反官僚ブームを煽ってきた。
 こうした中、卑劣な政治家が浮上します。
 たとえば原口一博の顔を思い浮かべてほしい。
 あんなクレヨンで描いたような顔が信用できるわけないでしょう。(p.167)
 クレヨン! で 爆笑。
 人相をチェックするのは、選挙の重要な要素です。・・・中略・・・。
 しかし、花を見れば無条件に美しいと思う、ブスを見れば嫌だなと思う、原口を見れば投票しない、それが本当の人の心です。(p.169)
 まさに、「カラスの勝手でしょう」と、書きたい放題である。
 「官僚支配が度を越しているので、日本は壊死してしまうだろう」というのは、国内のみならず海外からの視点においても常識であり、日本を守る上で良識ある人々に共通する見解である。
     《参照》   『日本中枢の崩壊』 古賀茂明 (講談社)
 日本を守るために、それに沿った主張をする人を、なぜこれほどバカにするのだろう。
 まあ、著者の手前勝手な人相論に便乗するにしても、原口さんがクレヨンしんちゃんみたいな顔というなら、B層から「かわいい~」とかって、余計人気がでて票が集まることだろう。