《前編》 より
【B層文化一般に言えること】
アメリカ制作の破壊や暴力の場面が頻出する映画(スクリーン)には、ウイルソン・ブライアン・キーの著作にあるような、大衆洗脳技法がふんだんに盛り込まれていることだろう。『ヘルター・スケルター』などは、露骨に日本文化破壊を目的としたロクでもなさの極みのような映画である。
B層向けの飲食ビジネスは、動物としてのヒトのエサをつくることであり、食文化とは関係ない。それで、酢飯にむやみに砂糖やサッカリンをぶち込むのです。
これは寿司屋に限ったことではありません。
知人の弁当屋によると、惣菜に砂糖をぶちこむと売り上げが伸びるそうです。・・・中略・・・。
これはB層文化一般に言えることです。
小説でも映画でも音楽でも、化学調味料と甘味料をぶち込んで、ひたすら甘くする。動物としてのB層に訴えかけるわけです。(p.78)
“動物としてのB層” とあるけれど、つまり、3S(sports/sex/screen)政策はこれに即して行われている。食欲同様に、スポーツやセックスによって人間の脳の中で動物にも共通する脳の部位を活性化させ、知性を司る新皮質脳を眠らせる方向でコントロールしているのでる。これは寿司屋に限ったことではありません。
知人の弁当屋によると、惣菜に砂糖をぶちこむと売り上げが伸びるそうです。・・・中略・・・。
これはB層文化一般に言えることです。
小説でも映画でも音楽でも、化学調味料と甘味料をぶち込んで、ひたすら甘くする。動物としてのB層に訴えかけるわけです。(p.78)
アメリカ制作の破壊や暴力の場面が頻出する映画(スクリーン)には、ウイルソン・ブライアン・キーの著作にあるような、大衆洗脳技法がふんだんに盛り込まれていることだろう。『ヘルター・スケルター』などは、露骨に日本文化破壊を目的としたロクでもなさの極みのような映画である。
【口パク】
イメージ優先で、中身は関係なく、上っ面が隆盛を誇る時代になってゆくのである。
空虚なB層を元気にさせておいて、恣に政治を操ろうという大衆操作の一環だろう。
昔、ミリ・ヴァニリという二人組の歌手がいましたが、別のバンドに歌わせておいて、本人たちは口パクでグラミー賞最優秀新人賞をとってしまった。
2008年の北京オリンピックの開会式で唄っていた9歳の女の子も口パクでした。・・・中略・・・。
すごかったのは、北京オリンピック音楽総監督の説明です。
「(口パクは)国益のためだ。画面に登場する子供のイメージは完璧でなければならない」
北京オリンピックでは、開会式の花火の映像もCGでつくっていました。
これに対し「中国は偽装国家だ」と批判していた人もいましたが、別の視点から見れば、中国がデュラン・デュランやミリ・ヴァニリと同じステージに立ったということです。口パクに目くじらを立てるような社会は、病んでいるのです。(p.87-88)
優れた才能は表に現れない時代になってゆくだろう。2008年の北京オリンピックの開会式で唄っていた9歳の女の子も口パクでした。・・・中略・・・。
すごかったのは、北京オリンピック音楽総監督の説明です。
「(口パクは)国益のためだ。画面に登場する子供のイメージは完璧でなければならない」
北京オリンピックでは、開会式の花火の映像もCGでつくっていました。
これに対し「中国は偽装国家だ」と批判していた人もいましたが、別の視点から見れば、中国がデュラン・デュランやミリ・ヴァニリと同じステージに立ったということです。口パクに目くじらを立てるような社会は、病んでいるのです。(p.87-88)
イメージ優先で、中身は関係なく、上っ面が隆盛を誇る時代になってゆくのである。
空虚なB層を元気にさせておいて、恣に政治を操ろうという大衆操作の一環だろう。
【単純な数字】
《参照》 『化粧するアジア』 呉善花 (三交社)
【CMから見る文化】
B層は合理的にものごとを考えるのが大好きです。
だから、数字で説明されると安心します。
このB層の習性を利用して、数字をつかってモノを売る人たちがいます。
「カロリー50%オフ(当社比)」に食いつくのもB層です。(p.99)
B層は、“合理的にものごとを考えるのが大好き”なのではなく、“単に数値という単純な表現を信じやすい”というだけの事だろう。要は「文化度の低い集団は、単純な数値を使うだけでコントロールしやすい」ということなのである。だから、数字で説明されると安心します。
このB層の習性を利用して、数字をつかってモノを売る人たちがいます。
「カロリー50%オフ(当社比)」に食いつくのもB層です。(p.99)
《参照》 『化粧するアジア』 呉善花 (三交社)
【CMから見る文化】
【民主主義】
そして今日のグローバル化した時代状況において問題なのは、「西洋一神教文化圏が生んだ「民主主義」が、本来、多神教文化圏である東洋諸国において、諸国の文化を破壊しつつある」という事なのである。
戦後、民主主義の導入によって、日本はどれほど変質してしまったことか。これからも、変質し続け、破壊され続けるだろう。
民主主義はキリスト教カルトです。その根底にある平等主義は、絶対存在である《神》を想定しないと出てこない発想です。このキリスト教を近代イデオロギーに組み込んだのがルソーだとニーチェは言います。
・・・中略・・・。
フランス革命はキリスト教を否定することで、キリスト教を引き継ぎました。
少しわかりづらいかもしれないが、これは伝統的なマトリックスです。(p.187)
“神の前における平等” を掲げて既成権力に立ち向かい、これを打倒したとしも、そこには “神を代替する別の支配者” が現れるだけだということ。一神教の文化圏では、何度革命がおきようと、唯一者による支配構造というマトリックスは変わらないのである。・・・中略・・・。
フランス革命はキリスト教を否定することで、キリスト教を引き継ぎました。
少しわかりづらいかもしれないが、これは伝統的なマトリックスです。(p.187)
そして今日のグローバル化した時代状況において問題なのは、「西洋一神教文化圏が生んだ「民主主義」が、本来、多神教文化圏である東洋諸国において、諸国の文化を破壊しつつある」という事なのである。
戦後、民主主義の導入によって、日本はどれほど変質してしまったことか。これからも、変質し続け、破壊され続けるだろう。
<了>