《前編》 より
【日本文化を世界に搬出せよ】
桜を愛で、紅葉を楽しむ日本人の感性を、世界に発信する時がきているのではないでしょうか。日本が中国化し、ヨーロッパ化し、アメリカ化する時代から、世界が、ある意味で、日本化することを目指すべき時なのです。(p.164)
アニメ、ゲーム、日本料理がクール・ジャパンの先鋒となって世界に広まっているけれど、進出すべき本陣は日本文化全体である。これをいかに進めて行くかが問題なのである。先に日本の家電製品などが高品質なモノ(ハード)として世界に広まった。現在世界に受け入れられているクール・ジャパンはソフトとして括ることができる。しかし、これらのクール・ジャパンの受け入れ年齢は、文化を知的に確定するに至らぬ若者が中心である。日本の大人が若者のバックアップをしないと日本文化は世界に定着しない。
多くの日本人達が日本文化のユニークさ素晴らしさを理解せず、それを発信する努力をしてないことにあるのでしょう。翻訳文化大国日本では、中国や欧米等の巨大な外国文明を一段と高いところに置いた時期が多かったので、今でもある種の外国コンプレックスが残ってしまっているのです。(p.188)
これからの日本の若者達は、スポーツ選手やアニメ等の世界進出と実績によって、世界に対してコンプレックスなど持つことなく育って行くだろうし、日本文化に関してもインターネット等を介して急速に理解の深さと幅を広げて行く筈である。問題は、大人の側の意識と自国文化理解に関する知性の欠落なのであろう。
【教育の再編】
大人は、将来の日本を背負う若者達を後方から援助しなければならない。そのためには、やはり教育面が重要である。
大人は、将来の日本を背負う若者達を後方から援助しなければならない。そのためには、やはり教育面が重要である。
文部科学省の厳しい監督下にある教育についても、規制を大幅に緩和して教育の多様化を図る必要があります。 ・・・(中略)・・・ ピラミッド型の教育システムではなく、もっと多様で弾力的なシステムを作ることができるでしょう。(p.191)
公教育の再編に付いては、両刃の刀的な面があるので、あまり積極的に考えたことはなかったけれど、公教育の現場は殆ど死滅していると言っても過言でない状況にあることを、僅かな期間であるけれど体験して知っている。教える方も教えられる方も劣化が完全に放置されているのである。だから、今は、一層のこと、公教育を大幅に変革してしまった方がいいのではないかと思っている。
【インド・ビジネス】
以下は、やや蛇足的な書き出しであるけれど、諸外国の文化として知っていた方がいいので書き出しておいた。
《参照》 『六面体のベトナム』 窪田光純・原田滝介 (ダイヤモンド社)
以下は、やや蛇足的な書き出しであるけれど、諸外国の文化として知っていた方がいいので書き出しておいた。
東南アジア等では、支店長レベルでも政府要人と面会できますし、また現地の企業のトップとも交渉できますが、インドのビジネス・カルチャーは必ずしもそれを許しません。鈴木社長のような企業のトップが直接、政府要人やインドの経営トップと話し合うことが必要となってくるのです。(p.125)
東南アジアでは要人に簡単に合えるし、しかもそれらのポストに女性が少なくないから、笑い話のようなことすら起こっている。《参照》 『六面体のベトナム』 窪田光純・原田滝介 (ダイヤモンド社)
【女性の地位が高いベトナム】
スズキの例外を除いては、日本企業のインドビジネスがなかなか順調に進んでいかない理由の一つがここにあります。(p.125)
《参照》 『インドを知らんで明日の日本を語ったらあかんよ』 竹村健一・榊原英資 PHP研究所
榊原英資・著の読書記録
<了>