
様々な環境特性に優れ、原産地のインドでは “村のお医者さん” と呼ばれるほど、人体にも好影響なニームという名の樹木。日本人に馴染みやすい名称で言うならは 「インドセンダン」。国連が認め、原産国のインド以外でも既に世界的にかなり普及している。
以前、スーパーポローニアという樹木に関する読書記録を書いたけれど、どう見てもニームの方が圧倒的に優れている。2007年5月初版。
《参照》 『死に向かう地球』 江原達怡 (現代書林)
【スーパーポローニア】~
以前、スーパーポローニアという樹木に関する読書記録を書いたけれど、どう見てもニームの方が圧倒的に優れている。2007年5月初版。
《参照》 『死に向かう地球』 江原達怡 (現代書林)
【スーパーポローニア】~
【害虫の忌避効果】
ニームには 「アザディラクチン」 という主要成分が含まれている。この成分が虫の体内に入ると摂食障害や脱皮を阻害する作用を引き起こし、結果的に虫がいなくなる。農業には、ニームオイルを希釈して作物に散布したり、オイルの絞りかす(ニームケーキ)を土壌中に埋めたりするのが一般的な使い方だ。ニームケーキは土壌中に生息する害虫の忌避効果があるとともに肥料にもなる。(p.15)
インドでは昔から穀物庫にニームの葉を入れてコクゾウムシの被害を防いできた (p.35)
農薬のようなマイナス効果はないのが、ニームの極めて大きな特徴。しかもニームを育てて農薬代替品として自家生育できるのだから、先進国の大企業から高価で有害な除草剤など買わなくて済む。経済的にも環境的にも最適である。インドでは昔から穀物庫にニームの葉を入れてコクゾウムシの被害を防いできた (p.35)
しかし、だからこそ、農協と癒着している住友化学などの肥料会社や農薬関連の大企業から潰されるだろう。
【安定的な生育】
ニームは、生育しているだけで周辺の作物に対してさえ害虫忌避効果が及ぶけれど、実の中の種は、特に害虫駆除の成分があるので、貧しい国は、この成分を抽出して輸出することもできる。
雑草がニームの生育を抑制することはほとんどない。小さな苗木のときを除き、ニームはほとんどすべての競走植物より優位を占める。(p.23)
ニームは3~5年後から実をつけ10年で生産力がピークになる。その後、毎年50キログラムほどの実をつける。(p.22)
つまり、手間がかからず安定的に生育する。ニームは3~5年後から実をつけ10年で生産力がピークになる。その後、毎年50キログラムほどの実をつける。(p.22)
ニームは、生育しているだけで周辺の作物に対してさえ害虫忌避効果が及ぶけれど、実の中の種は、特に害虫駆除の成分があるので、貧しい国は、この成分を抽出して輸出することもできる。
【ふけ撲滅シャンプー】
インド人の歯がきれいなのは、ニームの枝を噛む習慣があるからだと言う。
人体に対してもいろんな効果があるので、石鹸、シャンプー、お茶(苦い)など既に様々な製品が開発されている。
(インドネシアの)バンドン工科大学の研究者は、天然ニンバの葉と種の抽出物から 「ふけ撲滅シャンプー」 を作ることに成功した。(p.39)
ニンバとはニームのインドネシア名。インド人の歯がきれいなのは、ニームの枝を噛む習慣があるからだと言う。
人体に対してもいろんな効果があるので、石鹸、シャンプー、お茶(苦い)など既に様々な製品が開発されている。
【繁殖が旺盛なニーム】
種からでも挿し木でも育つニーム。種から育てれば、根はまっすぐ下へ伸び、挿し木だと横に広がる性質があるという。
種からでも挿し木でも育つニーム。種から育てれば、根はまっすぐ下へ伸び、挿し木だと横に広がる性質があるという。
他の植物では水分や養分を得られない乾燥地や砂漠化地域では、ニームの種をまけば根が地中深くまで届き、厳しい環境でも生存できると考えられる。(p.51)
乾燥に強く、逆に湿潤だと生育しない。砂漠化の防止には使える。
【中国雲南省】
生育適地は亜熱帯地域で、15度付近を境に、それを下回ると枯れないまでも成長は止まってしまうらしい。冬期氷点下となる北京付近の砂漠化防止には使えない。メリットを残したまま耐寒性樹木に品種改良できたら、最高だろう。
砂漠緑化という目的でなくとも、とても有用な樹木なのだから日本でも育ててみたいけれど、生育適地が亜熱帯気候地域だから、いくら温暖化が進んでいるとはいえ、日本全体で取り組むには無理がある。四国の高知県には 「高知ニームの会」 があるらしい。
雲南省の奥地で戦略的なニーム植林が行われていることを知る日本人はほとんどいないが、このような中長期計画を進めている中国は、今後ニーム産業化の先進国になると予想され、同時に砂漠緑化という困難な問題に進むものと思われる。(p.73)
中国北部の砂漠緑化対策としてニームを用いる場合で問題となるのは、ニーム生育温度である。生育適地は亜熱帯地域で、15度付近を境に、それを下回ると枯れないまでも成長は止まってしまうらしい。冬期氷点下となる北京付近の砂漠化防止には使えない。メリットを残したまま耐寒性樹木に品種改良できたら、最高だろう。
砂漠緑化という目的でなくとも、とても有用な樹木なのだから日本でも育ててみたいけれど、生育適地が亜熱帯気候地域だから、いくら温暖化が進んでいるとはいえ、日本全体で取り組むには無理がある。四国の高知県には 「高知ニームの会」 があるらしい。
【ブラジル】
近年、問題となっている家畜飼料への混入抗生物質が人体に及ぼす悪影響などを嫌って、より安全性の高い畜産物の輸出が求められている。 ・・・(中略)・・・ ブラジルではすでに数万本が植え付けられている。(p.119)
農業や畜産業にも有能なニームは、ブラジルだけではなく南米諸国すべてに急速に伝播することだろう。
【木材として】
以前、畜舎にチップを敷き詰めるという優れた方法が書かれていたけれど、ニームのチップならば、防腐剤&芳香剤としての効果まで加わることだろう。
《参照》 『農は永遠なり』 川田勇 マルジュ社
【畜舎にも木の皮】
ニームの成長は早く、8~10年で使用樹齢に達し、しかも垂直に伸長し、材質も良く、高価に取引されるので効率的な木材生産が可能だ。(p.123)
生育が早いと言うことは、それほど強度は期待できないのであろうけれど、まっすぐ伸びるということは、木材として用途は広いはずである。集成材としてもちろん使える。以前、畜舎にチップを敷き詰めるという優れた方法が書かれていたけれど、ニームのチップならば、防腐剤&芳香剤としての効果まで加わることだろう。
《参照》 『農は永遠なり』 川田勇 マルジュ社
【畜舎にも木の皮】
【そんなによいものなら・・・】
《参照》 『人と地球よ、蘇れ!』 赤塚充良 (PHP)
【本物はシンプルである】
2004年からはニームに関するブログ 「Neem - ニーム(インドセンダン)【国連も認めたミラクルツリー】」 を開設して ・・・(中略)・・・ 、現在まで約4万5千件のアクセスを集めてきた。 ・・・(中略)・・・ 。
そうして、薬効や環境に役立つことなどを私が事細かに説明するたびに、必ずと言っていいほど同じ質問が飛んでくる。
「そんなによいものなら、なぜ日本で広まらないの?」 (p.173)
業界内の既成企業というものは、自企業の利益にならないものを率先して取り入れない。経済優先の世界では、有効だから、正しいからといって、直ぐに広がらないのである。その理由は、下記のブログにも書いておいた。そうして、薬効や環境に役立つことなどを私が事細かに説明するたびに、必ずと言っていいほど同じ質問が飛んでくる。
「そんなによいものなら、なぜ日本で広まらないの?」 (p.173)
《参照》 『人と地球よ、蘇れ!』 赤塚充良 (PHP)
【本物はシンプルである】
本文に書かれている著者のブログの中にあった 「ニーム検定・初級」 を受けたら満点(全5問)だった。
この読書記録を読んだだけでも満点が取れる。
この読書記録を読んだだけでも満点が取れる。
<了>