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 2005年に名古屋で行われた “愛・地球博” で出展していた会社(赤塚植物園)の技術が紹介されている。経営者である著者は、決してメディアを使ってこの技術を宣伝するようなことはせず、口コミだけで広がるのを待ったという。その判断は正しかったと思う。その理由を、私なりにこの読書記録の一番最期に書いておいた。
 この会社の技術で作られたFFC製品の効果について、もちろん記述されているけれど、それよりなにより、この技術を開発した著者の生き方や人生観に、深く共感するものがある。 2006年3月初版。

 

 

【FFC】
 FFCは人間によって汚染された水を、自然界の浄化機能のように、生命を育む生きた水に改質する技術です。太古の美しい水に再生するテクノロジーなのです。今、地球が抱えている多くの環境問題。その根本にあるのは水です。美しい水さえ取り戻すことができたなら、そのほとんどの問題は解決すると言っても過言ではありません。(p.21)
 この会社のHPを見たら、「FFCとは、特殊な鉄分、Ferrous Ferric Chlorideに由来しています。生命の誕生や進化に関わった太古の水、植物の光合成、自然界で浄化される水の循環機構、土壌中の物質循環などの総合的な研究から、FFCが生まれました。」 と書かれている。FFCを日本語に訳せば、「第一第二塩化鉄」 ということだろう。
 この水を使った環境改善の事例は数多あるのに、その理由が何故か未だに科学者によって解明されていないらしい。
 「FFCウォーターは、これまでの水とは明らかに別のものです。その効果は17年にわたって実証されてきました。しかし、この水を科学的に解明できる研究者に私はまだ出会っていません。ハーバード大学の研究者にこの水の本質を解明できるでしょうか?」
ミッチェル教授はそれまでの柔らかな表情ではなく、真剣なまなざしで私を見つめて断言しました。(p.59)
 ということで、2004年からハーバードでもFFC技術に関する研究調査が行われるようになり、2005年にシンポジウムで発表された内容が記述されているけれど、具体的に確認できたのは、FFCウォーターを摂取することでヘモグロビンが増えた(p.69)とか言う程度で、際立った科学的解明というのは、やはりまだできていないらしい。
 これは、気の分野も同じことで、気を入れても水中の塩素などの科学的成分に変化はないけれど、気を入れた水を摂取した生体の状況は必ずや改善するという内容が、 『氣づきの時代』 の中にも書かれていた。
 科学者の解明を待ってからスタートするというのであれば、地球の環境改善は完全に間に合わなくなる。その点では、男性より女性の方が、体験優先で効果があれば口コミで広げてくれるから、やはり地球を救うのに多大な貢献をしてくれるのは女性の方らしい。
「学者の(科学的な)お墨付きがないからできない」 とか 「前例がない(からやらない)」 と言うのは公務員の得意中の得意である。経済的に生活に困窮することのない公務員が、「地球環境問題」 と言っても、上っ面の掛け声だけである。環境問題改善に命をかけて、あるいは使命と心得て生きている人々が開発した技術を、公務員は、「お墨付きがないから」 とか 「前例がない」 と言って平気で横に置くのである。

 

 

【FFCの効果】
 農業、養鶏、養殖、そして人間の飲用水にも効果があることを、著者は日本各地で行われた講演会で何度も語ってきた(p.75)という。それだけではない。ビジネス業界でも、多くの企業がこのFFC技術を取り入れている。例えば、民間営業のプールにFFC処理した水を使ったら、塩素臭さが消えた(p.96)とか、大量に揚げ物を作る食品工場で、油の中にFFCセラミックスを入れたら、味が良くなり作業者の 「油酔い」 もなくなった(p.113) とか、海外から日本へ輸出する海産物の処理にFFCテクノロジーが使われている(p.139)といった事例も書かれている。

 

 

【ドラゴン伝説】
 熊本県天草郡新和町にある宮野河内湾(通称・楊貴妃湾)の水質を改質する大プロジェクトを住民同意の元2004年4月8日に実施したという。ここでは、行政も一緒になってこのプロジェクトを推進した。
 新和町には 「楊貴妃伝説」 という古くからの言い伝えがあります。昔、村人たちが原因不明の病で苦しんでいた時に楊貴妃が現われ村人たちの病気を治し、そして龍に姿を変えて天に昇っていったというお話で、いまなお新和町の人々はその龍を龍神として祀っています。そこでこのプロジェクトは 「ドラゴン伝説」 と命名されました。(p.129)
 安氏の乱で国が乱れた時に乗じて、日本に枢要な珠をもたらすために楊貴妃は日本に来ているという説を私は真実だと思っているからこの話は興味深い。楊貴妃は圧倒的なシャーマンだったのである。単なる美女というだけのことで玄宗皇帝の寵愛を受けるわけがない。
 本題に戻すと、
 会費3000円、交通費は自腹という完全なボランティアに、全国からFFC普及に協力的なみなさんが500人以上も 「ドラゴン伝説」 のために集まってくれたという。
 実はこの 「ドラゴン伝説」 が行われる直前の4月5日に、私は伊勢神宮にいました。このプロジェクトの成功祈願をするためです。そしてもうひとつ、「ドラゴン伝説」 に先駆けて伊勢神宮にある 「御池」 にFFCエースとFFCセラミックを奉納し、池の水の改質をさせていただくためでした。(p.133-134)
 伊勢神宮のある三重県は、著者の企業がある地元である。

 

 

【 「価値ある人生」 とは何か】
 人間は、食べるために生きているのではない。 ・・・(中略)・・・ 豪勢な食事をしたいとか、ぜいたくをしたいとは私は思わない。 ・・・(中略)・・・。健康に良いものは食べたいとは思いますが、高い御馳走など食べたいとも思わない。 ・・・(中略)・・・ 。
 今の世の中は物欲にあふれています。 ・・・(中略)・・・ 。でも、物欲ばかりに追い回される人生は、私は寂しいと思うのです。(p.157)
「世のために尽くしたい」 と言うと、きれいごとだと思う人もいるでしょう。何と言われようと私はかまいません。誰かのために役に立ちたい。世の中から感謝されるような生き方をしたい。私は心からそう思っています。24歳の時に自分自身で決めた生き方なのですから。(p.158)
 24歳の時に決めた!!! というのが、やはり普通の人とは違っている。若い時から何ごとかを決意していた人というのは、著者のように本当に世界的な活躍をしている。
   《参照》   『同じ年に生まれて』 小澤征爾・大江健三郎 (中公文庫)
             【立志の時】

 みんなと同じものに興味を持ち、みんなと同じことを思い、みんなと同じように行動していたら、誰だって同じような人生になってしまう。無難ではあっても、それを 「価値ある人生」 とは言わない。
 毎晩、床に入ると私は考えます。「今日は誰かの役に立てただろうか」 「今日は喜んでもらえることができただろうか」 と。この習慣は、おそらく生きている限り続くでしょう。
「価値ある人生」。 それは私にとって一時のことではありません。長く、長く、続いていくものなのです。(p.159)

 

 

【本物はシンプルである】
 今、世界では、環境のために様々な取り組みがなされています。 ・・・(中略)・・・ 。しかし、そういう(ソーラーシステムのような)システムには、膨大な設備投資が必要です。地球環境にとって良いことだとは分かっていても、経済力のない国ではとてもできないでしょう。
 それに比べて、FFCテクノロジーには設備投資など必要がない。もし自宅にこのシステムを取り入れたいと思うなら、 ・・・(中略)・・・、家の水道の元にFFC元始活水器を組み込むだけで、家中の水が身体に良い水に変化する。ご飯もおいしく炊ける。
 国ベースでそれをやったとしても、ゴミ処理場を一つ作るほどの投資で済むことでしょう。たとえば各地にあるダムや浄水場の水をFFC処理する。それだけで環境は一変するでしょう。なにせ下水管までもがFFCウォーターが流れることできれいになるのですから。下水管を維持、管理、交換する費用が大幅に削減できる。まさに経済と環境を両立させるテクノロジーなのです。(p.181-182)
   《参照》   『「日本らしさ」の新段階』 草柳大蔵 リクルート出版
              【本物技術は全てによい】

 「そんな簡単なことでよくなるなら、どうして世界中がそうしていないのか?」 と思う人は多いに違いない。日本も含めて世界は、それをしようとしない巨大企業の支配(先取利権構造)下に置かれているのである。
 このFFC技術や麻の栽培のように、それで地球環境と人間の健康にとって全面的に良い物ほど、世の中に出ると困る企業が多いのである。麻が栽培されたら、紙の原料になるから世界中の森林伐採は大幅に縮小する。衣類の繊維として優れた性質を持っているから、石油を原料とする既存の繊維産業が不要になる。石油産業も痛手を被る。麻は意図的に濃縮生成しない限りタバコほどの害すら生じないものなのである。健康を目的として麻を用いれば、医学産業、化学薬品産業など一挙に大縮小するようになるのである。
   《参照》   『神との対話 ②』 ニール・ドナルド・ウォルシュ (サンマーク出版) 《後編》
                【大麻】

 FFC技術が用いられれば、上下水道処理関連工事で利益をあげている土木産業が痛手を受けるし、住民の健康も改善することで、麻の場合と同様に医療関係業界を大縮小せざるを得なくなるのである。
 それら既存の業界維持のために、シンプルで優れた技術は、無視されるか意図的に排撃されるのである。すでに世界経済は恐慌に突入しているような状況であるけれど、これはシンプルな本物技術が虐げられてきたことの必然的結果なのである。 「もっともっと」 という資本主義経済によって加速された人間の欲望が、相乗的に巨大企業をさらに肥大化させ、巨大企業のロビー活動と金に支配されている政治家は、明らかに 「人間の本質」 や 「人生の価値」 を見る目を曇らせるために、世界中の民族独自の文化を、長期間に渡って意図的に破壊してきているのである。
 現在の政治家や学者にまかせておいても、埒が開かない。彼らの多くは、巨大企業支配(先取利権構造)下の下僕たちである。世界的な経済システムを一挙に変えるような機会でも生じない限り、盲目に等しいこの地球上に住む賢明ならざる人類は、人類と地球環境にとって正しいことを速やかに全面的に実施するようにはならないだろう。
 政治に期待するより、まず気づいた人々から、ひとりづつ始めるしかないのである。
 
<了>