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 芸能人や文筆業者など43人の “自分だけのソファ=くつろぐ時間” が記述されている。「自分と同じだなぁ」 と思える記述は一つとしてなかった。

 

 

【動物行動学を語る竹内久美子】
 スポーツでも歌でも何でもいいんですが、何かをしている自分が楽しいと感ずるのは、実は遺伝子のコピーが増えることにつながるからこそ、そう感ずる心が進化してきたという意味なんです。だからそれはそれで大切なことで、ちょっと誤解を招くかもしれないけれど、遺伝子に操作されるのも悪いことじゃないんです。まぁ、細かいことは分かんないですけど。でも動物行動学って、物理学や数学みたいにキチントした数式的根拠がなくても、いろんなことが言いやすい。9割方アホに思えることでも、可能性としてはあるかもしれないし、それは学者じゃなくても誰でも議論に参加する余地があるってことですよね。 ・・・(中略)・・・ 。だから私が本を書いている目的のひとつは、動物行動学を酒場でネタにして欲しいからです。(p.55)
 このような発言をしなくとも、竹内さんの読者はたぶん皆そうしている。9割方アホ臭いことを真顔で語れるのって最高である。 『もっとウソを!』 というタイトルは実に言いえて妙です。

 

 

【おニャン子クラブ:新田恵利】
 トイレに入っているときとか、電車をポーッと待っているときとか、洗濯物を干し終わったときとか。だんなさんがいると、やらなくちゃいけないことが多くて、それに追われちゃうじゃん。だからね、一人でいて脳みそを停止させているときが、幸せな自分の時間。(p.179)
 楽しんで生きていないから ”脳みそを停止させているとき” なんて表現になっちゃう。
 楽しんで生きていたら、脳みそは停止するどころか、エンドルフィンのような快感ホルモンの出しまくりなのにね。
 
 
<了>
 

  秋元康・著の読書記録

     『トレンド学』

     『自分だけのソファの探し方』