イメージ 1

 最近は、読書に嘔吐気味である。だからあまり長い本を読む気になれない。そもそも、本は長ければいいというものではないけれど、短いと本を読んだという感じが得られずそれはそれでやはり物足りない。しかしながら、この手の自己啓発系書籍に関しては、コンパクトである方がいいように思う。

 

 

【アレンのエッセンス】
 本書は、アレンの4作品 『 As a man thinketh 』 『 The path of prosperity 』 『 Above life’s turmoil 』 『 The life triumphant 』 のエッセンスを統合したものです。この1冊の中に、彼の哲学のすべてが詰まっていると言っていいかと思います。(p.163)
 だそうです。

 

 

【幸せを感じる瞬間】
 これまでの人生を振り返ってみることです。あなたは、自分がもっとも大きな幸せを感じた瞬間は、他の誰かに思いやりのある言葉を投げ掛けたときか、その種の行為を行ったときであったことに気づくでしょう。
 人は、受け取ることからよりも、与えることからの方が、はるかに大きな喜びを手にできるのです。(p.83)
 これを読んで 「そうだなぁ~」 と思えない人もいるはず。どんな人々なのかというと、いまだに、ピーターパン・シンドロームの真っただ中にいる幼稚な人々、あるいは、物質的な欲望肥大に歯止めのない危険な人々、ないしは、見返りを求めるが故に施す根っからの偽善者である。

 

 

【心と目標を結びつける】
 心と目標が結びつかないかぎり、価値ある物事は達成されることがありません。しかしこの世には、目標をもたずに、海上をさまよう漂流者のようにして生き続けている人たちが、ひしめいています。
 人生の目標を持たない人たちは、不必要な不安や無力感を常に感じています。それは弱さのサインであり、失敗と不幸せを引き寄せます。人が真の成功を手にするためには、強くならなくてはなりません。
 人は、理にかなった人生の目標を明確に設定し、その達成を目指すべきです。それは、現時点における心の状態に従って、精神的な理想の形をとるかも知れませんし、物質的な目標の形をとるかも知れません。しかしそのどちらであっても、もし人生の漂流者となりたくないのなら、自分の心を、自分の手で設定したその目標に、集中して向け続ける必要があります。
 人は、その大きな目標の達成を、人生の最優先事項とすべきです。自分の心を、はかない夢物語やあこがれ、妄想などの上に漂わせたりするのではなく、その目標に集中して向け、意欲的にその達成を目指すべきです。
 たとえその達成に繰り返し失敗したとしても(弱さが克服されるまでは、それが必然です)、それを通じて徐々に身につけることのできる強さは、人を最終的な成功へと確実に導きます。個々の失敗は、それぞれが、輝かしい未来に向けた新しい出発点にほかならないのです。
 もしあなたが、自分の能力に限界を感じているとしたら、このことを知ることです。
 あなたの能力の限界は、あなたの考え方がもうけた境界線にほかなりません。ですから、あなたは、自分の考え方ひとつで、その境界線をはるか外側に引き直すことも、取り払ってしまうこともできるのです。
 限界など忘れ、自分が最終的にどんな人生を生きたいのかを明確に決定することです。そして、その達成をねばり強く目指して続けてください。 (p.92-94)

 

 

【不安を取り除き、失敗を恐れなくなったとき、心は強力なパワーで満ちあふれる】
 不安は、いかなる成功にも貢献しません。それは、人間を常に失敗へと導きます。不安が心に入り込むと、目標、活力、行動力、そしてあらゆる種類の力強い考えが、本来の働きをしなくなってしまいます。
 私たちを目標に向かわせるパワーは、「自分はそれを達成できる」 という意識から生まれます。不安はその意識の最大の敵です。不安を抱き続けることは、自分の前進を自ら妨害していることになります。(p.101)

 

 

【アレンの人物像】
 あとがきに、書かれていること。
 友人の一人はこう言っています。
 「・・・中略・・・。私たちの誰もが、彼のイエスを思わせる風貌と、常に穏やかな態度、それから、毎朝夜明け前に丘に登り、神と交信していたという事実に、敬意を飛び越えて、ある種の恐れのようなものさえ感じていました。(p.164)
 アレンは20世紀初頭に生きた英国の哲学者。哲学者というより人生哲学者というべきだろうか。宗教的人格を有しながらも、宗教家ではなく作家として人生哲学を著した人である。
 「○○という宗教団体に所属して、正しい生き方を学ばせてもらった」 と言いつつ、その団体の正当性・優越性を吹聴する人々が少なからずいる。しかし、そういった人々の語る内容など、ジェームズ・アレンなどの自己啓発系の著作の中に書かれていることの極々一部であることが殆どである。
   《参照》   『人生は素晴らしいものだ』 オグ・マンディーノ (PHP)
            【それでも、抹香臭さなしに読める自己啓発文学】
 
 
<了>
 
 

  ジェームズ・アレン著の読書記録

     『大いなる不変の法則』

     『人生がばら色に変わる50の言葉』

     『「意志」と「人生」の法則』

     『「原因」と「結果」の法則2』