
自己啓発ものの小説。やや聖書臭さはあるものの、気高い精神性が喚起される良質な書籍。
【読み手の心の状態がマッチしていれば・・・】
善なるもの美しいものを希求する傾向にある心理状態の時に読めば、感動できる小説だと思う。
著者の別の作品である、『12番目の天使』 を読んだときは涙が止まらなかったけれど、この著作を読んだ現在の私の場合はそうでもなかった。
『12番目の天使』 は野球少年が主人公だったので、現代人の私にとっては入り込みやすい世界だったけれど、この 『人生は素晴らしいものだ』 は、聖書の物語を題材にしたかのようなストーリーなのでやや入り込みにくかったような気がする。
【それでも、抹香臭さなしに読める自己啓発文学】
仏典の中の 「法華経」 に記述されている様々なストーリーから学べることは多いけれど、宗教経典というだけで抹香臭いと嫌悪しがちであったり、あるいは組織拡大を目指す宗教団体が依経としているというだけで忌避したくなってしまう人もいるのではないだろうか。私がそうだ。
「法華経」 に対して抹香臭さや嫌悪感を抱いてしまいがちな人々は、この本のような著作を読んでみるのがいいのかもしれない。私は、作者が誰であったのかも意識せずに、オグ・マンディーノやジェームズ・アレンの著作を好み、かなり昔から読んでいた。
ベースが東洋の仏典であれ西洋の聖書であれ、正しい生き方に関して洋の東西に違いはない。
<了>