
正直なところ、あまり印象的なダイアローグはなかった。それでも、急速な変革の真っ只中の時代にあって、自分を生きようと考えている人々は、それぞれにこの書籍の中から、近似解らしきものを探し出すのであろう。
【オープンソース化】
ところで、一般大衆が共有できる汎用ソフトは、インターネット・サバー内に保有されるようになってゆくことだろう。しかし、特定分野のビジネスだけで使われるニッチなソフトはどうだろう? これは商売が続くのではないだろうか。 C to C や B to C は商売にならなくても、B to B だけは、有料ソフトとして残存する可能性は高いように思う。しかしこれを無料化しなければ、完全な脱貨幣経済社会は実現しない。
(C:一般顧客、B:企業 の意)
伊藤 : ソフトウエアでもOSだけではなくて、業務管理ソフトでも、マイクロソフトの「オフィス」と対抗するような「オープンオフィス」というものが出てきている。画像加工ソフトだって 「ギンプ」 というのがあって、・・・中略・・・。今、いけてるオープンソースものがいっぱい出てきているから、ソフトウエアで商売する時代は数十年後には終わっているんじゃないかと思う。開発そのものを趣味でやってしまうような時代がきっとくると思うよ。(p.38)
そのような時代がやってくるとするならば、貨幣経済の終焉に近い時代なのだろう。大いに期待したいところである。ところで、一般大衆が共有できる汎用ソフトは、インターネット・サバー内に保有されるようになってゆくことだろう。しかし、特定分野のビジネスだけで使われるニッチなソフトはどうだろう? これは商売が続くのではないだろうか。 C to C や B to C は商売にならなくても、B to B だけは、有料ソフトとして残存する可能性は高いように思う。しかしこれを無料化しなければ、完全な脱貨幣経済社会は実現しない。
(C:一般顧客、B:企業 の意)
【やるべきことを失った人々】
具体的な生き方の範例となる人々が取材対象となっている番組( 『情熱大陸』 のような)が高視聴率で見られているようだけど、ニートは、それでも心に火がつかない。パーソナルな霊界がモヤっているのである。
村上 : 問題はね、今この日本で、若い人から定年退職した人まで、自分が何をしていいか分からないということなんだよ。何をしていいか分からずに過ごすというのは結局、自分の時間、資源をどんどん無駄に消費することでしょう。知識とかスキルが何も入ってこない、お金も入ってこないという状況で、ただ浪費するだけ。そういう人たちが、若い人からお年寄りまですごく多い気がする。・・・中略・・・。豊かになったのはいいことだけど、結果的にやるべきことを失った人が増えた。(p.155-156)
何をしていいか分からず、自分の時間・資源をどんどん無駄に消費する “若者ニート” と “潜在的熟年ニート”。こういった人々が行き付く処は、 “退嬰を専らとする空虚な生存としての現状維持” ないし “自殺” ないし “宗教” か。共通するのは 「生気の欠如」。具体的な生き方の範例となる人々が取材対象となっている番組( 『情熱大陸』 のような)が高視聴率で見られているようだけど、ニートは、それでも心に火がつかない。パーソナルな霊界がモヤっているのである。
【世界を他人事にしない】
アンジェリーナのように、海外に目を向けて救済活動に挺身する藤原紀香と、単なるエンターテイメント番組の取材ロケというお気楽な意識で海外に赴いている程度であろうと思われる陣内孝則。世界を他人事としない美女と、性欲領域で生きているようなお笑い世界の低次元男は、メンタルなレベルが違いすぎる。愛の次元が違う。離縁に至ったとしても当然・必然である。
伊藤 : 子どものときに外国人の友達がいっぱいできると、否が応でも、世界を意識するようになる。(p.194)
異物・異文化・異邦人に触れることが殆どないと、誰だって心の感度は磨かれないどころか鈍くなる。
伊藤 : 前にアンジェリーナ・ジョリーがアフリカの人権問題で頑張っていると言ったでしょう。彼女や、ミュージシャンのピーター・ガブリエルと組んでドキュメンタリーをつくっているアメリカ人女性がいるんだけど、彼女はすごく過激で、人身売買のドキュメンタリーをつくるために、自分も売られてロシアに行っちゃうんだよ。
村上 : それは、すごい。
伊藤 : ハード・コアだよね。彼女はアフリカで若い女の子たちが兵隊にされるのに反対する活動をアンジェリーナたちと一緒にやっていて、アフリカのある国の大統領に直談判に行ったりとか、とにかくアグレッシブ。日本には、そういう人はいないよね。テレビでアフリカについてある程度は知っていても、なんとなく他人事じゃない。(p.194)
アンジェリーナは自らが主演する映画 『すべては愛のために』 <原題:BEYOND BORDERS (国境を越えて) > アメリカ映画 のモチーフを、実人生のモチーフとして活動している。村上 : それは、すごい。
伊藤 : ハード・コアだよね。彼女はアフリカで若い女の子たちが兵隊にされるのに反対する活動をアンジェリーナたちと一緒にやっていて、アフリカのある国の大統領に直談判に行ったりとか、とにかくアグレッシブ。日本には、そういう人はいないよね。テレビでアフリカについてある程度は知っていても、なんとなく他人事じゃない。(p.194)
アンジェリーナのように、海外に目を向けて救済活動に挺身する藤原紀香と、単なるエンターテイメント番組の取材ロケというお気楽な意識で海外に赴いている程度であろうと思われる陣内孝則。世界を他人事としない美女と、性欲領域で生きているようなお笑い世界の低次元男は、メンタルなレベルが違いすぎる。愛の次元が違う。離縁に至ったとしても当然・必然である。
<了>