『ロシアの昔話』 FUKUINKAN BUNKO
内田莉莎子 編・訳
タチヤーナ・マブリナさんの素晴らしい画!
扉絵も、中の画も、
ぜひ見てほしいです!
(オオカミ、めちゃかわいい!
)
夏休みのおはなし会で老練なストーリーテラーさんが語ってくれたのを聴いて、
「何て面白いお話なんだ。。。」
と いつか自分も覚えて語りたい!と思い続けてはや9年。(おいっ!
)
今思えば、昔話の法則を見事に踏襲したお話です。(法則というのは、後世の人たち、例えば
マックス・リュティさんや小澤俊夫先生が研究して見つけ出した法則。
文法ともいう。面白い昔話には必ずと言っていいほどそれがある)
そして、言葉がすてき!!
これは内田莉莎子さんの訳のセンスでしょう。
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【あらすじと、ちょっとだけネタバレあり】
※以下の青文字部分は本文からの引用です
お父さんが死ぬ前に三人の息子にあることを伝えます。
末むすこのイワンだけは、その言いつけを守り、三晩、父親のお墓に通います。
すると、
きっかり夜中の12時に地面が割れて、死んだお父さんが墓から起き上がりこう言います。
「ロシアはどんなようすかね?
犬たちは、ほえているか?
オオカミたちは、うなっているか?
わしのむすこたちは 泣いているか?」
そして、
約束を守った末むすこのイワンにだけ
魔法の馬のくつわを渡し、馬を呼ぶ言葉を教えます。
末むすこのイワンは野原に立ち、叫びます。
「魔法の馬、ふしぎの馬!
わたしの前に立て!
草の前の木の葉のように!」
・・・か、かっけぇ~~!!(←言葉遣い!
)
するとどこからか一頭の馬が大地をふるわせて
鼻から火をふき、耳から煙をはいてかけてきます。
(その情景が…耳から聴く言葉だけで浮かんできませんか?)
そして、登場するお姫さまの名前は、うるわし美し姫。
高い塔の上にいる彼女のおさとうのようなあまいくちびるにキスをしようと
若者たちは馬に乗って挑むのですが。。。。
少し長いお話なので、少しだけ早く読みました。
【 読むときに気を付けたこと 】
このお話の中に「ペチカ」が出てきます。
絵本だと、絵が教えてくれますが
今の子どもたちには想像しがたいモノだと思うので、
「ペチカという暖炉の上に寝そべって、暮らしていました」
※赤文字部分は久賀が付け加えました。
ペチカは、竈の役目をすることもあるし
暖炉が分かるかどうかもあやしいとこだけど
これは分からないと面白くない、と思うものにだけ、
・お話の流れを邪魔しないように
・文章のテイストを変えないように(説明クサくならないように)
・再話者や訳者へのリスペクトを持ちつつ、少しだけ言葉をたす(引く)ことは、自分はよくします。
馬につける「くつわ」も、このお話には必要な小道具です。
「お父さんは、 イワンに馬のくつわをわたして、いいました。
くつわというのは、馬の口に付けるわっかのことです。」
(…あってる?)
「ひたい」というのも、一年生にはピンとこないかも知れません。
なので、
「姫は、すばやく指輪でイワンのひたい、おでこのところをたたいて、しるしをつけました。」
そして、
兄さんたちが、「ばかが!きのこでもかじってろ!」とイワンをどやしつける場面は、思いっきり読むと爽快です(笑)
イワンに出会って王女の胸が切なくなる場面も、
イワンが“うるわし美し姫”のくちびるにキスをする、というのもとても素敵![]()
高学年の子どもたちはキュンキュンするんと違うかな。
【以下、自分がいつも心がけてること その①】
・自分の中にそのお話の世界観をしっかり持って
その場面を思い浮かべながら、読む。
・当たり前のことだけど、自分の場合は
滑らかに読めるようになるまで何回も練習する。
・聴いてくれている人の姿(うちの場合は、給食を食べてる子どもたちと先生)を思い浮かべながら、読む(いつも教室を覗いてから放送室に行きます)。
・自己満足にならないように お話を届ける。
・何かを期待しない。(昔話は語られている時だけ、そこにあるから)
「これで、今日のお話はおしまいです。今日も聴いてくださって、ありがとう」
長すぎて(18分かかってもうた)、終わりの曲にチャイムが被って大失敗。![]()
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・・・ま、こんなときも あります。![]()
(終わりの曲)
(絵本もあるけどお話はちょっと違う)


