まいど~![]()
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プランクトンからクジラまで
野生の生きもの&自然科学大好き
絵本講師のくがやよいです。
週に一度の校内放送読み聞かせも
今学期は、あと二回。
もうすぐ卒業してしまう6年生は、あと一回。
いつも昔話を読んでいるので、
見たこともない昔の道具や、聞いたことのない言葉を
1年生も分かるように、どんな風に変えたか、変えなかったかを
書いておこうと思いつつ、全然書けてません。。。
でも、自分自身の記録になるのと、参考にしてもらえるかもしれないので
書いておこうと思います(80話近くあるけど…)。
さて、『スーホの白い馬』というモンゴルの昔話があります。
大塚勇三さんが再話され、赤羽末吉さんが画を描かれています。(福音館書店)
この表紙の赤羽さんの画!
スーホが、どれだけ白い馬を大切にしているかが伝わってきませんか?
この画を見た幼稚園の子どもは、
「そうっと抱いてるね。」と、そのことに気づきます。
モンゴルの大平原は、360度見渡すことができ、晴、雨、曇、虹、を四方向の空にすべて見ることができるそうです。
そのことを彷彿とさせる平原にかかる大きな虹が、横長の絵本の見開きいっぱいに描かれています。
1943年、取材旅行で内蒙古(現・内モンゴル自治区)を訪れた赤羽さんは、
その壮大な風景に感動し、写真やスケッチに収め、引揚げ時にそれらを命がけで持ち帰ります。
『スーホの白い馬』の原風景が、この写真集に収められています。
『赤羽末吉スケッチ写真 モンゴル・1943年』
JCII PHOTO SALON
(裏表紙)
2月。
2年生が、ちょうど国語で『スーホの白い馬』を読んでいました。
光村の国語の教科書の挿絵は赤羽さんではないけど、
担任の先生方が
赤羽さんの絵本を読み聞かせされていたので
この写真集と、
赤羽さんが絵本を描かれたときのエピソードが載っている本を持って行きました。
そして、お昼の放送でこの昔話を読みました。
「みなさーん、こーんにーちはー!
(一年生が「こーんにーちはー!」って呼応してくれているそうなので、間。)
みなさんは、『スーホの白い馬』というお話を知っていますか?
(二年生が「知ってるー!」って呼応してくれると思うので、間。)
実は、日本の沖縄にも、そっくりなお話が語り伝えられています。
今日のお話は、『師番(しばん)の赤馬』というお話です。」
日本と海外の昔話を勉強(研究)していると、
時に、遠く離れた国同士、そっくりなお話(類話)が語り伝えられていて
びっくりすることがあります。
数年前、昔話大学でこの昔話を知って、
「いつか、スーホの白い馬の類話として読んでみたいなぁ。」と思っていたけど、
本当に、その「いつか」っていう日は来るんやな。。。
八重山に語り伝えられている『師番の赤馬』は、この本の中に収録されています。
『日本の昔話② したきりすずめ』
おざわ としお/再話
赤羽 末吉/画
(福音館書店の『日本の昔話』5冊本の中の第2巻目)
昔、八重山に師番(しばん)という貧しい若者がいて(スーホも貧しい若者だった)
海から上がってきた見事な赤馬を飼うことになります。
その馬は竜馬と呼ばれるほど美しく、師番に懐き、それはそれは見事な走りをしますが、
噂を聞いた琉球の王様が自分の馬にしようとします。(ネタバレになるので詳細は略)
当時の琉球王国と、薩摩藩との関係がお話の背景にあり、
赤馬が師番の家を目指して嵐の中を駆ける場面は
『スーホの白い馬』と重なり、胸に迫ります。。。
読んでいると、つい、気持ちが溢れてしまいそうになるお話で、
うちは、このお話は敢えて淡々と読みました。
そして、
スーホがモンゴルで馬頭琴を奏でていたように
八重山では「赤馬節」が祝いの席で歌われていることを
このお話の最後にくっつけました。
(そのお話はこちらのサイトから引用★)
昔話大学で小澤俊夫先生が教えてくださった、再話の手法です。
昔話大学の修了生が再話研究会というのを日本各地で作っているけど、
自分は一人再話研究会で、毎週その作業をしています。
そして、
モンゴルでは白い馬、
沖縄では赤い馬だったのは、
昔話が原色(白、黒、赤など)を好むからで、
私は、琉球王国のお城にも使われていた
べんがらも関係しているのではないかな、と勝手に思っています。
馬が出てくるお話、私は大好きです。
モンゴル、日本だけじゃなく、ロシアなどにも
馬が登場する面白い昔話がいろいろあるので
追って書いていこうと思います。
(2年生の先生方に。)





