この前、富士山のふもとにミステリーツアーに行った時も、
そういうことがありました。
すき焼きと松茸ご飯とおそばとわらび餅・・・
というご馳走を囲んだ昼食の席。
お向かいに座ったのが、90歳過ぎのお爺さんだったのです。
聞けば、昨年奥さまを失くされ、今回は一人参加。
何となく話が始まり、ふんふんとうかがっていると、
戦前は外地に住んでいたとのこと。
要人専用の旅館の長男坊で、不自由ない暮らしをしていたこと。
けれど学徒出陣で戦争に行き、
自分は主計(お金の管理)の係だったので、守られていて、
大勢が亡くなったけれど、自分は生き残ったこと。
その負い目を今も感じること・・・。
そんなお話をしみじみとされていました。
それを聞いたら、
「でも、生き残った方が復興に尽くしてくださったおかげで、
今の日本があるのですから。
生きて帰ってきてくださってありがとうございます」
・・・という言葉が、口をついて出てきました。
そして何となく、この言葉をお伝えするのが、
その日の旅の一つの目的でもあったようにも思いました。
お爺さんの瞳も、心なしかうるんでおられました。
戦争から帰ったとき、もっていたのはアルマイトの鍋と、
いくらかのお米だけ。
それから、とても苦労をされたそうです。
でも、そうして生き抜かれて、家を建て、
会社でも要職につき、今も顧問として現役だとか。
そしてご長寿で、旅行も楽しんでおられる。
その方の人生に、短い旅を通じて、
私もほんの少しだけでも関わることができたご縁。
本当にご縁というのは不思議で面白いものですね!
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