続・無料で観れる 美術百選 《東京メトロ銀座駅その2(東京都中央区)》 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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今から約5年前。

この“続・無料で観れる 美術百選”シリーズにて、

2020年当時に東京メトロ銀座駅に設置されたばかりだった、

吉岡徳仁さんの《光の結晶》という作品を紹介しました。

 

 

 

銀座駅の周辺にはもともと、たくさんの画廊やギャラリーがあり、

なおかつ、駅構内にも平山郁夫によるステンドグラス作品があり。

そもそも人通りの多い駅なので、

わざわざ新しいパブリックアートなんて設置しなくても・・・、

と、紹介しておきながら何ですが、内心ひそかに思っていたのでした。

そんな東京メトロ銀座駅に昨年末、

しれっとまた新たなパブリックアートが設置されていたようです。

それが、こちらの作品。

 

大友克洋《Procession Spin》 パブリックアート

 

 

続・無料で観れる美術百選084
大友克洋《Procession Spin》

 

 

作者は、あの漫画家の大友克洋さん。

代表作『AKIRA』は、SF漫画の金字塔と評され、

世界中で今なお、カルト的な人気を誇っています。

 

大友克洋《Procession Spin》の直筆サイン

 

 

漫画家としては超一流の大友さんですが、パブリックアートの才能は未知数です。

・・・と思ったら、実は本作よりも前に、

2点のパブリックアートの制作に関わっているそう。

パブリックアート作家としてのキャリアを確実に積んでいるようです。

 

本作のタイトル《Procession Spin》を直訳すると、「旋回する流れ」。
縄文時代にはじまり、

 

大友克洋《Procession Spin》の陶板アート

 

 

仏像や浮世絵といった日本美術、

 

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そして、ロケットや宇宙服にいたるまで。

 

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人類の創造性の歴史を直線的でなく、

旋回しながら進んでいく姿で表した壮大な作品です。

なお、人類が創造したものの一つとして、

作品内には、『AKIRA』の主人公・金田が乗るバイク、通称「金田バイク」の姿も。

ファンには嬉しいサプライズとなっています。

 

大友克洋《AKIRA》金田バイクの作品

 

 

さてさて、その作品のテーマもさることながら、

作品の制作そのものも壮大なスケールだったようです。

大友さんは本作の原画を、なんと約3年かけて完成させました。

そして、その原画をもとに、職人7人が約2年かけて本作を製作したそうです。

なお、本作を構成する陶板ピースは164個。

ブロンズ製のピースは4個。

さらに、彩色には290種類の釉薬が掛け合わせて使用されています。

それだけに、作品は見どころがいっぱい。

1つのパブリックアートを観たというよりも、

1つの展覧会を観たくらいの充実感があります。

 

大友克洋《Procession Spin》の作品群

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ちなみに。

銀座駅に設置されているだけに、

もちろん作品内には銀座線がありました。

 

大友克洋《Procession Spin》の描写

 

 

こちらの人々は・・・・・

 

大友克洋《Procession Spin》の陶板ピース

 

 

通勤ラッシュで阿鼻叫喚している乗客たちを表しているのかも。
そういえば、ふと思い出したのですが、
都知事が公約に掲げた「満員電車ゼロ」って、どうなったのでしたっけ?
なんかいつの間にやら、しれっと無かったことになっているような気がしますが。
人類には創造できることと、創造できないことがあるようです。
 
 

<無料で観れる美術 データ>
東京メトロ銀座駅

住所:東京都中央区銀座4-1-2

 

 

 

 

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