今年3月に本格的に始動した高輪ゲートウェイ駅直結のTAKANAWA GATEWAY CITY。
その一角に3月28日に開館した複合型ミュージアムが
MoN Takanawa: The Museum of Narratives(以下MoN Takanawa)。
運営は東京ステーションギャラリーと同じく、一般財団法人JR東日本文化創造財団です
設計したのは、隈研吾さん。
今年5月には、この建物がユネスコによる世界的建築賞、
ヴェルサイユ賞の「世界で最も美しいミュージアム2026」のリストに選出されています。
何よりも驚くのは、その大きさ。
地上6階、地下3階を誇ります。
カフェやショップ、シアターなどの施設を有していますが、
率直な感想としては、内部のスペースを持て余しているような印象。
無駄に広いだけのスペースが、そこかしこに見受けられました。
開放的というよりは、どこか空虚感のようなものを覚えました。。。
さて、そんなMoN Takanawaの5階にあるのが、
約1500平方メートルの展示空間を誇る「Box1500」。
こちらでは現在、開館記念特別展として、
“ぐるぐる展 進化しつづける人類の物語”が開催されています。
ぐるぐるした外観が特徴的なMoN Takanawaだけに、
日常生活や自然に潜むさまざまな「ぐるぐる」を紹介しようというものです。
ちなみに。
入館料は、一般2500円です。
なかなか強気の設定だなぁと思ったら、音声ガイド付きの価格設定でした。
なお、その音声ガイドで案内役を務めるのは、
本展のイメージキャラクターであるUZUとメグルの2人。
声はそれぞれ、声優の坂本真綾さんと岡野友佑さんが担当しています。
さらに、そんなUZUの巨大なバルーンも会場内に展示されていました。
一体、UZUにいくらお金をかけているのでしょうか。
と、それはさておきまして。
本展の冒頭を飾るのは、“ぐるぐる”なアートです。
後藤映則さんの《Heading》や、
東弘一郎さんの《自連車》など、
ぐるぐるする美術作品の数々が紹介されています。
続くセクションで紹介されているのは、日常生活にある“ぐるぐる”。
世界初のガソリン自動車「ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン」をはじめ、
トンネル工事に欠かせないシールドマシンや、
吸引力の変わらないただ一つの掃除機といったものが紹介されていました。
それら紹介されていた中には、
JRの施設らしく、都内をぐるぐる巡る山手線もあります。
なお、こちらの山手線に関する展示は、
テラダモケイとTASKO、Gakki Lab.のコラボレーションによるもの。
山手線の周囲には、テラダモケイお馴染みの1/100の紙の模型が飾られていました。
それぞれ山手線の各駅のイメージに合わせて作られており、
例えば、新橋の場合はSL広場と風物詩の街頭インタビューの様子が、
また例えば、高輪ゲートウェイの場合は、
最寄りの泉岳寺にちなんで、赤穂浪士を表現。
遊び心満載の楽しい展示です。
ところで、展覧会では他にも、“ぐるぐる”として、
箱根駅伝やモンゴルの遊牧民の生活などが紹介されていました。

ちなみに。
個人的に印象に残っているのは、
「ぐるぐるの達人たち」を紹介するコーナー。
(注:お食事中の方、大変申し訳ありません)
毎日ランニング25km、自転車60kn以上など、
徹底したルーティンを10年以上続けているという田中渓さんや、
60歳を過ぎてから鉄棒を始めた“ぐるぐるおじさん”こと下田道雄さんら、
ぐるぐる生きる人(←どういうこと?)たちを紹介するコーナーです。
なかでもひと際異彩を放っていたのが、伊沢正名さん。
伊沢さんは52年間にわたり、1万7000回以上の野糞をしてきたのだとか。
その信念は「食は権利、ウンコは責任。野糞は命の返しかた」とのこと。
なお、肩書きは『糞土師(ふんどし)』だそうです。
世の中には知られざる人物がまだまだいるものですね。

















