清春芸術村や中村キース・へリング美術館がある山梨県北杜市。
そんな山梨県内屈指のアートエリアに2022年、
さらなるアートスポットが誕生し、話題となりました。
それが、GASBON METABOLISM(以下GASBON)です。
開館当初から気になっており、
「一度は訪れなくては!」と思っていたのですが、
なかなかその機会に恵まれず。
先日ようやく、GASBONデビューしてきました。
今回はそのレポートをお届けしたいと思います。
●GASBONの名前の由来は、
カメラ好きには知られたあのメーカーだった
まず何よりも気になるのは、そのネーミングでしょう。
GASBONを運営しているのは、西野慎二郎さん。
西麻布の「CALM & PUNK GALLERY」も手掛ける、
ガスアズインターフェイス株式会社の代表取締役です。
というわけで、“ガス”はなんとなくわかりますが、問題は“ボン”のほう。
何に由来する“ボン”なのでしょうか?
その答えがGASBONの入り口にありました。
実はGASBONは、カメラの三脚の老舗ブランド、
ベルボンの工場跡地をリノベーションして作られたのだそう。
GASBONの“ボン”は、ベルボンの“ボン”だったのですね。
●入館料は×××制だった
GASBONの開館日は、一般的な美術館と違って、
金曜から日曜までの4日間という変則的なものになっています。
さらに、入館料も変則的。
一般的な美術館とは違い、ドネーション制となっていました。
皆様のお気持ち次第ということですが、
少なくとも、500円からと考えるのがベターです。
実質、見ごたえとしては、その何倍もありますが。
●敷地内にはたくさんのアート作品があった
GASBONの敷地面積は、なんと1000㎡以上!
その広大なスペースに、さまざまなアート作品が点在しています。
これらはすべて、購入することも可能となっているそうです。
さて、点在するアート作品の中には、どこかで観たことある気がするものも。
一昨年のワタリウム美術館でのグループ展で、
初披露されていたさわひらきさんによるインスタレーション作品でした。
こういった美術館で目にするクラスの作品が、
無造作(?)に置かれているのもまた、GASBONの魅力です。
ちなみに。
つい先日に発表された令和7年度版、
芸術選奨美術部門新人賞を受賞したアーティスト、
玉山拓郎さんによるインスタレーション作品もありました。
黄色いカーテンに覆われた空間の中には、
色とりどりのカーテンと、不思議なオブジェの数々があります。
意味は全然わかりませんでした(笑)。
皿から床に落ちたナポリタンなんて特に。
●敷地内にはアトリエもあった
実は、GASBONは作品の展示や収蔵する他に、
いわゆるアーティスト・イン・レジデンスとしての機能、
具体的には制作や撮影に活用できるスタジオも兼ね備えています。
絵画や立体作品を制作できるだけでなく、
本格的なガス窯や電気窯も完備されており、
陶芸作品を制作することも可能となっていました。
実際にこちらを利用されるアーティストは多いようで、
近くの棚には、現在制作中と思われる作家の備品もあります。
何気なく、そのラベルを目にしたところ、「なぞ釉薬」という文字が。
一体どんな釉薬なのか、気になって仕方がありません。
ちなみに。
宿泊施設は完備していないそうですが、
アーティストが仮眠するためのスペースはあるとのこと。
一見すると、どこにあるのかわかりませんが、
小さな扉のようなものを横にスライドしてみると・・・・・
(注写真撮影は、特別に許可を得ております。)
仮眠するにはちょうどいい適度なスペースがありました。
実際に誰かが寝ている可能性もあるため、
気になったとしても、くれぐれも中を開けないようお気を付けくださいませ。
●クラフトビールや餃子も楽しめた
GASBONに隣接するのが、MANGOSTEEN HOKUTO。
万珍醸造・万珍酒店・万珍包という3つのスペースからなるお店です。
こちらはもともと、ベルボンのトラックターミナルや社員食堂だったそう。
万珍醸造は、クラフトビール工場。
時には地元の農作物も使用し、ほぼ毎週新しいビールを醸造しています。
そのビールを頂けるのが、万珍酒店。
万珍醸造をタップで頂けるだけでなく、
万珍醸造の缶ビールやメスカル、ワインといったお酒もあり、
それらはすべて、その場で飲むこともできます。
また、食事処の万珍包でも、万珍醸造のビールが提供されていました。
その名も、HALENOBON Cafe。
もちろんHALENOBONの“BON”は、ベルボンの“ボン”です。
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