SORAYAMA 光・透明・反射 ―TOKYO― | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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メタリックなロボットに女性のエロスを融合させた、

「セクシーロボット」シリーズで知られるイラストレーター、空山基(はじめ)さん。

その活動はイラストだけにとどまらず、

あのソニーの「AIBO」のコンセプトデザインも手掛けています。

さらに、映画『ロボコップ』に大きな影響を与えるなど、国外からの評価も高く。

2001年には、世界的ロックバンド・エアロスミスのアルバムカバーも手掛けています。

 

 

 

 

先月2月22日(猫の日)に御年79歳を迎えた今なお現役で活躍するレジェンド。

そんな空山さんの過去最大規模となる回顧展、

“SORAYAMA 光・透明・反射 ―TOKYO―”が、

現在、CREATIVE MUSEUM TOKYOで開催中です。

 

空山基のセクシーロボット展ポスター

 

 

なお、タイトルにある“光・透明・反射”は、

空山さんが掲げる作品コンセプトに由来するもの。

彼はインタビューなどで常々、以下のようなことを語ってきました。
「光を表現するためには空気を描く必要がある」、

「空気を描くには透明を表現する必要がある」、

「反射表現を如何にして征服するのかが鍵を握る」。

そう、空山さんの半世紀にわたる画業は、

“光・透明・反射”の追求の歴史と言っても過言ではないのです。

 

 

さて、会場に入るとまず目に飛び込んでくるのは、巨大な絵画群。

初期の作品から最新作まで、約50点がズラリと立ち並ぶ様は圧巻も圧巻です。

 

空山基の展示作品、セクシーロボットシリーズ

空山基の展示作品、メタリックなロボットと女性像

 

 

・・・・・・・ところで。

近年は美術館での展覧会にも、たびたび参加されていますが、

活動当初はイラストレーターのお仕事しかしていなかったはずです。

当時から、こんなにも巨大なキャンパスの作品を描いていたのでしょうか??

と、疑問に思っていたところ、これらの作品は、

過去の作品データを高精細に出力したものだと判明しました。

とは言っても、ただのプリントにあらず!

本展に合わせて、再構築されている上に、

作品の表面全体に、空山さん自身によって加筆が加えられています。

 

空山基のロボット絵画2点

 

 

いうなれば、過去の自身の作品と、

現在の空山さんによる合作とでもいうべき作品でした。

 

 

続いて展示されているのは、セクシーロボットの立体作品の数々です。

ロボットゆえに、SF感やスペース感ある空間にディスプレイされています。

 

空山基のセクシーロボット展、光・透明・反射
空山基《Space Traveler 2025》 ©Hajime Sorayama. Courtesy of NANZUKA
 
空山基のセクシーロボット展

 

 

しかし、本展では、それだけではなく。

中世の貴族の邸宅のような空間でも、

セクシーロボットたちがディスプレイされていました。

 

空山基のセクシーロボット展、光・透明・反射の世界

 

 

一見ミスマッチかと思ったのですが、

むしろこれはこれで、意外とマッチしています。

最初こそ違和感がありましたが、徐々に甲冑に見えてきました。

セクシーロボットならぬ、セクシー甲冑です。

 

空山基のセクシーロボット展
空山基のセクシーロボット、光沢ある近未来アート

 

 

さて、本展のハイライトともいうべきが、

「ピンクティールーム」と名付けられたピンクの部屋。

その中央の巨大なボックスの中を覗くと・・・・・

 

空山基展覧会:メタリック恐竜と展示風景

 

 

空山さんのスタジオの一部が再現されていました。

 

空山基のアトリエ、展示品が並ぶ空間

 

 

「早く部屋片付けなさい!」と、

お母さんに怒られそうなくらいに(←?)、乱雑な感じでしたが。

これは演出で盛っているわけではなく、

実際のスタジオを忠実に再現しているのだそうです。

スタジオを覗いている、というよりは、

まるで空山さんの頭の中を覗いているようでした。

 

なお、そんな「ピンクティールーム」の壁一面には、

1980年代に描かれたイラストレーションの原画をはじめ、

 

空山基のセクシーロボット、パープルビキニ姿

空山基《Untitled》 1982 アクリル絵具、イラストレーションボード

H72.8 x W51.5cm ©Hajime Sorayama. Courtesy of NANZUKA

 

 

ファン垂涎の貴重な原画の数々が展示されています。

 

image

 

 

絵具で描かれていることは、

頭では理解できているのですが、

観れば観るほど、金属にしか思えません。

もはやマジックを見させられているかのようでした。

“光の魔術師”と呼ばれる芸術家は多いですが、

空山さんはおそらく、“光と透明と反射の魔術師”として、

美術界にその名を刻むことでしょう。

星

 

 

ちなみに。

本展のラストでは、新作の映像作品も紹介されています。

空山さんはこれまで、女性だけでなく、

幾度となく、恐竜をモチーフにしてきました。

 

空山基のロボット恐竜と小型ロボット

空山基《Untitled》 2025 アクリル絵具、デジタルプリント、キャンバス

H197 x W280 x D4cm (二連画) ©Hajime Sorayama. Courtesy of NANZUKA

 

 

本作はその集大成とも言うべきもので。

 

空山基の光る恐竜展示

空山基《TREX》 2026

 

 

ロボット化されたティラノサウルスをモチーフとした映像作品です。

SONYの最新触覚技術「ハプティクス」が活用されており、

動く空山作品と併せて、音響や振動の演出も楽しめます。

 

展覧会全体はまるで空山基さんのテーマパークのようでしたが、

大トリのこちらの映像作品は、もはや本当にアトラクションのようでした。

そう、遠くない未来、日本のどこかに、

“ソラヤマーランド”(?)がオープンするかもしれません。

 

 

 ┃会期:2026年3月14日(土)~5月31日(日)

 ┃会場:CREATIVE MUSEUM TOKYO

 ┃https://sorayama2026.jp/

 

 

~読者の皆様へのプレゼント~
“SORAYAMA”展の無料鑑賞券を2組4名様にプレゼントいたします。
住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。
https://ws.formzu.net/fgen/S98375463/
なお、〆切は4月5日です。当選は発送をもって代えさせていただきます。

 

 

 

 

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