東京におけるアール・ブリュットの拠点として、
2020年にグランドオープンした東京都渋谷公園通りギャラリー。
こちらでは現在、開館以来初となる陶芸の展覧会が開催されています。
その名も、“ふれあうやきもの”です。
出展作家は、全部で7名。
まず1人目は、滋賀県の創作ヴィレッジこるり村に所属する大井康弘さんです。
彼は、粘土でつくったパーツを積み重ね、
インドの神様ガネーシャやイノシシなどを制作しています。
こちらの青い作品もこう見えて、ガネーシャがモチーフです。
2人目は、滋賀県のやまびこ作業所で、
闘病を続けながら陶芸作品を制作した八耳慶哲さん。
全盲だった八耳さんは、手のひらの感覚だけを頼りに、
紐状に伸ばした粘土を積み重ねる「手捻り」で作品を制作しました。
形に関しては、お世辞にも整ってはいませんが。
そんなことがどうでもよく感じられるくらいに、
モノとしての圧倒的な力強さ、存在感がありました。
じーっとその表面を見ていたら、雄大な自然の光景のようにも思えてきました。
障害者支援施設ひばりに所属する吉成洋平さんも、
ひも状に成型した粘土を積み上げて制作するスタイル。
しかし、その完成形は八耳さんとは全く異なります。
なんというかイソギンチャクのような。
4人目は、本展の出展作家の中で、
もっとも独特な制作スタイルだった西村妙子さん。
いや、正確に言えば、作品ではないような。
彼女曰く、「
そうして作られた動物たちは、まさに土橋ワールド全開でした。
個人的には《ライオン》が一番お気に入り。
自分の中では、土橋さんのことを、
「神奈川のリサ・ラーソン」と呼ぼうと思います。
さて、本展には、福祉施設で創作を行う作家だけでなく、
彼らの創作活動をサポートする2名の陶芸家も参加しています。
その1人目は、「8-18」に通う人たちとともに絵画や陶芸を行っている植田佳奈さん。
彼女は現在、古陶磁や青銅器などに着想を得た器を中心に制作しているようです。
泉屋博古館で開催された青銅器サミットの、
MCを務めた自分としては、非常に興味を惹かれました。
古陶磁や青銅器のエッセンスを取り入れつつ、
現代的なニュアンスも、ちゃんと感じられます。
七里さんの他の作品も是非観てみたくなりました。














