美術界における今まで誰も調べたことのない、
“バカせま~い歴史”を徹底研究し、その成果を独自の考察で発表する企画。
それが、『美術のバカせまい史』です。
本家の番組は、去年の3月末で終わってしまいましたが、
こちらのパロディ版は、約1年ぶりに最新作をお届けいたします。
さて、皆さまは京都嵐山にあるこちらの美術館をご存じでしょうか?
2019年に開館した福田美術館です。
コンセプトは、「100年続く美術館」。
『そこに愛はあるんか?』でお馴染みのアイフルの創業者、
福田吉孝氏の美術コレクションを収蔵、展示する美術館です。
今回は、そんな福田美術館に関するこんな“バカせまい史”を取り上げたいと思います。
福田美術館のコレクションの総数は、現時点で約2000点。
その多くが、江戸時代から近代にかけての日本画です。
近年、日本美術の展覧会は人気がありますが、
それでもやはり、西洋美術と比べてしまうと、まだまだ地味な印象があります。
そこで、新たな客層にも日本画に興味を持ってもらうべく、
シャンパンナイトを開催したり、毎週火曜を「喋っていいDAY!」に設定したりするなど、
福田美術館は、ユニークな取り組みをたくさん行ってきました。
そんなパイオニア精神が、展覧会タイトルにも反映されてしまっているようで。
攻め過ぎた展覧会タイトルがSNS上でしばしば話題になっています。
と言っても、開館当初からおかしかったわけではありません。
開館記念展は“福美コレクション展”と、
一般的な美術館と同じようなテイストのタイトルです。
続く第2弾第3弾の展覧会タイトルも、
“美人のすべて ~初公開、松園の「雪女」”、
“若冲誕生 ~葛藤の向こうがわ~”と、わりかしオーソドックスなものでした。
そんな福田美術館に転機が訪れたのは、2022年のこと。
この年の1月から開催された展覧会のタイトル・・・・・
“トラ時々ネコ 干支セトラ”がSNSで大きな話題となりました。
これを機に、福田美術館は“バズる”展覧会タイトルを意識するようになります。
そして、この次に満を持して開催されたのが・・・・・
仮にこのタイトルを思い付いたとしても、
正式に採用してしまう美術館は、おそらく日本で福田美術館だけでしょう。
その後も、感嘆符がキャッチーな感じのタイトルや、
あきらかにあの人気漫画をオマージュしたタイトルなど、
良くも悪くも、日本画の美術館とは思えない、
インパクトあるタイトルの展覧会を連発する福田美術館。
2024年には、“美人のすべて ~初公開、松園の「雪女」”、
“美人のすべてリターンズ”に次ぐ美人画の展覧会が開催されましたが、
そのタイトルに選ばれたのが、こちら↓
正直なところ、最初に目にした時は、
美容家電のキャッチコピーかと思いました(笑)
そして、2024年。
攻め続けてきた福田美術館の究極系ともいえる展覧会が開催されます。
略称“若冲激レア展”です。
この長すぎる展覧会タイトルは、
ドン・キホーテの長すぎる商品名や、
Instagramのハッシュタグのように長くしたいという、
担当学芸員のたっての希望により、職員全員とAIで考案したのだそう(笑)。
なお、“京都の嵐山に舞い降りた奇跡!!”というフレーズがAIによる考案だそうです。
さて、次はどんなタイトルでくるのでしょう?!
期待値が上がりに上がっていたのですが、
その翌2025年に開催された展覧会のタイトルは・・・・・
正統派なものばかりでした。
展覧会のタイトルなんて、
普通で何にも問題はないのですが、
これまでがあまりに攻め過ぎだったので、
逆に「公式が病気?」なのかと心配になってしまいました。
もしかしtら、“若冲激レア展”で燃え尽きてしまったのかもしれません。
・・・・・と思っていたら!
今年4月から開催予定の展覧会では、
福田美術館クオリティを存分に発揮していました。
どうやら本調子を取り戻したようです。
そのポスターが、こちら↓
タイトルも狂気的ですが、ポスターデザインも狂気的。
インフルエンザの時に見る夢のようです。
初めてこのメインビジュアルを目にした時、
ナチュラルに「ウザっwww」と声に出してしまいました。
ビックリマークの丸の部分に、
小さく書かれた「鳥だけに」も、地味にウザいです(笑)。
そろそろ、研究をまとめたいと思います。
展覧会のタイトルだけを見ると、人によっては、
福田美術館はふざけているように感じられたことでしょう。
確かに、タイトルこそノリで付けられている感は否めません。
しかし、展覧会そのものはいたって真面目に作られています。
なので、これからも温かい目で見守っていきましょう!
ご清聴ありがとうございました。












