国内印刷業界の最大手のDNPが運営する、
印刷の美しさや奥深さ、楽しさを体感できるミュージアム。
それが、市谷の杜 本と活字館です。
現在こちらで開催されているのは・・・・・
驚くべきは、その種類の多さ!
あっても数十種類くらいだろうと思いきや。
現時点で数千種類以上も存在しているそうで、
この年表で紹介されているのは、その一部にしか過ぎないそうです。
そうは言われても、明朝体なんて、どれも同じように見えます。。。
そんな僕のような人間のために、本展の冒頭には、
オリジナルの明朝体のパズルが設置されていました。
パッと見は、まったく一緒の『永』の字に見えます。
しかし、実際にハメようとしてみると・・・・・
上手くハマりませんでした。。。
なるほど。似ているようで、細部は全然違うのですね。
トライアンドエラーを繰り返すこと数回。
ようやく正解を見つけることができました!
では、具体的に明朝体にはどんな種類があるのでしょうか?
本展では、代表的な明朝体の数々が紹介されていました。
それでも素人目には、なんとなく同じように見えてしまいましたが。
個人的にもっともしっくりきたのは、ヒラギノ明朝体。
それもそのはずで、iPhoneやiPad などにも搭載されているフォントとのこと。
なお、2000年にApple社のMac OSXに搭載された際、
スクリーンに映し出されたヒラギノ明朝体の『愛』の字を見て、
あのスティーブ・ジョブズが「
ちなみに、「ヒラギノ」とは、京都の地名・柊野に由来するのだとか。
それからもう一つ印象的だったのは、貂明朝。
「かわいくも妖しい」をコンセプトに制作された明朝体で、
2017年にAdobeからリリースされたオリジナルのフォントです。
そのイメージソースには、鳥獣戯画や妖怪も含まれているのだそう。
確かに、一般的に明朝体はシャープでクールなイメージがありますが、
この貂明朝は、どこか今にも動き出しそうなキャラクター性が感じられました。
ところで、何千種類とある明朝体の源流ともいえるのが、
“和文活字の二大潮流”と称される「築地体」と「秀英体」です。
実は、そのうちの「秀英体」は、DNPにとって重要なフォント。
DNPの前身である秀英舎の時代から、
今なお開発が続けられているフォントなのです。
ちなみに、『週刊新潮』や広辞苑に使われているフォントも秀英体。
知らず知らず、「秀英体」にはお世話になっていたのですね。
明朝体おみくじです。
おみくじを引いて出てきた棒を受付に持って行くと、
本展で紹介されていた明朝体のおみくじに交換してくれるそう。
これを逃したら、もう一生、明朝体おみくじをする機会はないでしょう
せっかくなので引いてみました。
ヒラギノ明朝体か貂明朝が当たりますように!
さて、おみじくの結果は・・・・・
石井明朝でした。
なお、この明朝体は、写研の創業者・石井茂吉がデザインしたもので、
東京築地活版製造所の12ポイント明朝を印刷して引き伸ばしたうえで、
伝説のフォントとも、狂気のフォントとも呼ばれているようです。
本展にはその貴重な原版も展示されていました。


















