昨日の記事で、日本の美術界では今、
スウェーデンがキてるとお伝えしましたが。
Gallery A4(エークワッド)では今、そのお隣、
フィンランドのサウナ文化にスポットを当てた展覧会が開催されています。
その名も、“フィンランド スピリット サウナ展”です。
近年のブームにより、日本でもすっかり定着したサウナ。
その本場と言えば、フィンランドです。
フィンランドでは、キリスト教が広まる以前、
その中でも最も強い力を持つ存在とされたのが、サウナトントゥ。
サウナの精霊です。
つまり、フィンランドにおいては「サウナ=最強」ということですね。
なお、フィンランド人にとってサウナが、
いかに重要な存在なのかがわかる事実が、もう一つあります。
かつてフィンランド人が森の中に住まいを築く際は、
そして、サウナに仮住まいしながら、母屋を完成させたのだそうです。
また、フィンランドには「裸は平等」
サウナでは、主人と労働者も肩書に関係なく、
さらには、貧富や政治・
そんなサウナでの平等精神があったからこそ、フィンランドは1906年に、
世界で初めて女性が選挙権と被選挙権の両方を得ることができたそうです。
サウナってって本当にいいもんですね。
とそれはさておきまして。
本展でまずフィーチャーされていたのが、
フィンランドを代表する建築家アルヴァ・アアルトによるサウナです。
フィンランドの住宅のほとんどに、サウナ棟やサウナ室が設けられているのだそう。
そのため、個人住宅や集合住宅の設計には、基本的にサウナの設計も含まれています。
アアルトが生涯で設計したサウナは、約80件(うち実現したのは約60件)。
その中から選りすぐられたアアルトの名作サウナが、
写真や図面(アルヴァ・アアルト財団蔵の実物!)を交えて紹介されています。
さらに、図面だけでなく、模型も。
さらにさらに、実寸大でサウナを再現したものもありました。
この実寸大再現は、中に入ることも可能。
もちろん、サウナ効果はありませんが、
十分すぎるほどに、雰囲気を味わうことはできます。
なお、先客として・・・・・
↑こちらは、1970年代のサウナを部分再現したもの。
足先がサウナストーブの石の上より高くなるか、
そんな1970年代の向かいに展示されていたのは、現代のサウナ。
中央に設置されているのは、最新型のサウナヒーター。
これにより、囲むように座ってコミュニケーションを取ることができるそうです。
サウナでコミュニケーション、に関しては、
日本ではまだそこまで浸透していない気がしますが。
フィンランドでは、家族や友人とサウナで過ごすのが日常なのだそう。
さらに、食事はサウナの後にするのが習わしだとか。
スモークサウナのストーブの余熱でお粥や煮込み料理を作ったり、
サウナストーブの上でアルミホイルに包んだソーセージを焼いたり。
また、サウナコーヒーやサウナティーも定番とのこと。
会場では、そんなアフターサウナには欠かせない食器の数々も紹介されていました。
紹介されていた中には、タピオ・ヴィルカラやカイ・フランクなど、
フィンランドを代表するメーカーやデザイナーによってデザインされたものも!
サウナー(=サウナ好き)を狙った展覧会かと思いきや、
建築好きや北欧デザイン好きにも刺さる、意外と間口の広い展覧会でした。

ちなみに。
本展の膨大な展示品の中で、
個人的に気になって仕方なかったのが、
特に何の説明もなかったこちらの写真です(笑)。
ととのい方が尋常ではありません。













