先日、新潟市に行ってきました。
越後妻有アートトリエンナーレを観るために、
新潟県の十日町には何度か訪れているものの、新潟市は今回が初めて。
自分の中では、「新潟県=雪深い」という認識なので、
これが冬のデフォルトなのだろうと思い込んでいたのですが。
どうやら、日本海からの雪雲を佐渡島が壁になる、
通称“佐渡ブロック”により、新潟市周辺は雪が積もらないのだとか。
そう、よりによって新潟市に珍しく雪が積もっている日にバッティングしてしまったようです。
そんな積雪&極寒な中、無料で観れる美術品を求めて、
新潟駅から約30分かけて歩いて、旧栗ノ木排水機場を目指しました。
排水機場とは、低い水位の水を高い水位のところへ強制的に排水するための施設。
大雨や台風といった際に市街地や農地に溜まった雨水を、
大型ポンプで強制的に河川へ排出し、浸水を防ぐという重要な役割があります。
こちらが、今回のお目当ての栗ノ木排水機場↓
昭和16年に建設が始まり、終戦後の昭和23年に完成。
毎秒40トンという排水能力を誇り、
当時は東洋一のと排水機場と称されていたそうです。
昭和43年頃にその役目を終えたのですが、
いろいろあって4回で終わってしまった新潟市での芸術祭、
“水と土の芸術祭”の第1回(2009)の際にアート作品として生まれ変わりました。
(“いろいろあって”が気になる方は、「水と土の芸術祭 カビ・クモ」で検索)
せっかくなので、もっとも近いところで観ようと思ったのですが・・・・・。
雪に足を埋もれさせては進み、埋もれさせては進み。
ようやく、作品を間近で観ることができました。
続・無料で観れる美術百選078
磯辺行久《栗ノ木排水機場は近代農業土木の原点となった。》
作者は、磯辺行久さん。
1950年代に版画作品でデビューし、
1960年代に発表したワッペン型を反復したレリーフ、
いわゆる「ワッペンシリーズ」で、時代の寵児に。
抽象とポップアートを繋ぐ作家として、一躍注目を集めました。
が、その後アメリカに渡り、エコロジカル・プランニングなるものを学びます。
帰国後は会社を設立し、環境アセスメントなるものの研究に取り組むように。
エコロジカルなんちゃらも、環境なんちゃらも、
イマイチよくわかりませんが、要は環境芸術に転向したということ。
芸術家史上最も作風が激変した芸術家と言っても過言ではありません。
ともあれ、本作もそういう、環境的なアレなのでしょうが(←よくわかっていない)
ただ、いろんな水位の記録が表記されているだけで、
美術作品というよりは、博物館の展示物のようでした。
まぁ、足を雪に埋もれさせてまで観るべきものではなかったです(笑)。
(注:個人の感想です)
<無料で観れる美術 データ>
旧栗ノ木排水機場
住所:新潟県新潟市中央区紫竹山1
アクセス:○JR「新潟市駅」より徒歩30分以上







