現在、富山県美術館で開催されているのは、
“ポップ・アート 時代を変えた4人”という展覧会です。
(注展示室内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
本展はスペインを代表するポップ・アートのコレクター、
ホセルイス・ルペレス氏のコレクションから選りすぐりの約120点を紹介するもの。
出展作品はすべて初公開、すべて初来日を果たしています。
本展ではポップ・アートの作家の中でも、
代表的なリキテンスタインとウォーホル、ラウシェンバーグ、
そして、ジャスパー・ジョーンズの4人を特にフィーチャー。
同じ1960年代に人気を博したザ・ビートルズになぞらえ、
彼らの愛称である「FAB 4(ザ・ファビュラス・フォー)」と呼んでいました。
ウォーホルとリキテンスタインがメンバー入りするのは当然として。
“ラウシェンバーグが入るなら、オルデンバーグも入っているのでは?”とか。
“ジョーンズはネオ・ダダのイメージが強いから、
ポップ・アートのアーティストとしてはちょっと弱くない?”とか。
ポップ・アート版「FAB 4」の人選に、ややひっかかりを覚えましたが。
よくよく考えたら、「FAB 4」の本家ビートルズも、
ポール・マッカートニーとジョン・レノンの2枚看板に比べると、
残りの2人は影が薄いので、むしろそれも含めて「FAB 4」感がある気がしてきました。
さてさて、展覧会の冒頭から中盤にかけては、
「FAB 4」の作品が、ざっくりとテーマごとに展示されていましたが。
それ以降はそれぞれ、まとまった形で作品が展示されていました。
「FAB 4」の4人が、まるで解散してソロデビューしたかのようでした(←?)。
ラウシェンバーグのコーナーも、
ジャスパー・ジョーンズのコーナーも。
もちろんそれなりに見ごたえはあったのですが・・・・・。
やはり圧倒的に華があったのは、リキテンスタインとウォーホル。
彼らの作品群が目に飛び込んできた瞬間は、
その華やかさに思わずテンションがあがってしまいました。
リキテンスタインやウォーホルの作品を、
もはや見飽きるくらいに観ている自分でさえ、そう感じたわけですから。
ポップ・アートが初めて美術界に登場した衝撃は、いかほどのものだったのでしょうか。
ちなみに。
展覧会の後半では、「FAB 4」と同時代に活躍した、
ロバート・インディアナ、ジェームズ・ローゼンクイスト、
トム・ウェッセルマン、ジム・ダインの4人をフィーチャー。
「4 Special Guests」という形で、
それぞれの作品が紹介されていました。
一般的なポップ・アートの展覧会であれば、
彼ら4人も、ポップ・アートの中心メンバーとして紹介されることもあるのに。
本展に関しては、あくまで特別ゲスト枠。
「FAB 4」と彼らの間には、決して越えられない壁があるようです。
ところで。
ホセルイス・ルペレス氏のコレクションは、
版画やポスター、画集といったものばかりで、
油彩画や大型作品は含まれていません。
ポップ・アートは大量生産が一つのキーワードなので、
版画やポスターばかりでも、そこまで物足りなさは感じないのですが。
でも、やっぱりできることなら、1点モノのミュージアムピースも観たいところです。
実は嬉しいことに、富山県美術館であれば、その願いは叶います。
というのも、同時開催中の常設展に、
本展に合わせて富山県美術館コレクションの中から、
ラウシェンバーグやジョーンズ、ウェッセルマンが出展中です。
さらに、「FAB 4」の絶対的ツートップ、
リキテンスタインとウォーホルの作品も展示されています。
というわけで、北九州市立美術館と、
山梨県立美術館を巡回してきた本展ですが、
常設展との合わせ技を考えれば、富山県美術館で観るのが一番良さそうです。


最後に、余談も余談で。
フォトスポットのキャンベルスープの缶タワーと、
常設展のウォーホルの作品を観て、ふと思ったのですが。
キャンベルにスープ缶って、
マッシュルームやチキンヌードル、トマトなど、
いろんな味があるのに、パッと見はどれも同じですよね。
急いでいる時などに、買い間違えてしまいそうです。
美術作品のモチーフとしてはカッコイイですが、
商品のパッケージとしては、問題があるのでは?!














