現在、京都市京セラ美術館で開催されているのは、
“どこ見る?どう見る?西洋絵画! ルネサンスから印象派まで”という展覧会。
通称、“どこみる展”です。

どこみる展・・・どこかで聞いたような??
と思われた方もいらっしゃることでしょう。
実はこちらは、タイトルがビミョーに変わっていますが、
6月8日まで国立西洋美術館で開催されていた・・・
の巡回展にあたります。
引き続き、サンディエゴ美術館と国立西洋美術館、
両館のコレクションから選りすぐりの名品の数々を紹介する展覧会ではあるものの。
国立西洋美術館での開催時は、
両館の出展数はほぼ同じだったのに対し、
本展では、国立西洋美術館側の出展数がグンと減っています。
それゆえ、前回は「サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」でしたが、
今回は「サンディエゴ美術館feat.国立西洋美術館」と表記されていました。
『feat.』という表記を、青山テルマ feat.SoulJa以来、目にした気がします(笑)。
と、それはさておきまして。
西美コレクションの出展数が減ったからといって、
決して京都展はパワーダウンしているわけではありません。
ゴヤの《ラ・ロカ公爵ビセンテ・マリア・デ・ベラ・デ・アラゴン》や、

ドミニク・アングルの《フェイディアスの習作》を含む、

サンディエゴ美術館の名品5点が追加出品されています。
その中で特に注目したいのが、
ソフォニスバ・アングィッソーラによる《スペイン王子の肖像》です。

ソフォニスバ・アングィッソーラは、
ルネサンス期にイタリアで活動した女性画家で、
“華麗なる成功を収めた最初の女性画家”と称される人物。
全世界的に女性画家の再評価されている今、
もっとも注目されている存在のうちの1人です。
まさかその作品を日本で観られるとは!
出展作の中で特に立ち止まって観るべき1点です。
立ち止まって観るべきといえば、
ヤコーブス・フレルの《座る女性のいる室内》も。
こちらの作品は、国立西洋美術館の際にも出展されていました。
ただ、あまりに名品揃いの展覧会ゆえ、
小ぶりのこちらの作品は、正直なところスルーしてしまいました。
その後、何度か展覧会に通う機会があって、
妙にこの絵が気になり始め、ヤコーブス・フレルについて調べたところ、
2023年に彼の大規模な個展がフランスで初開催されていたことが判明。
タイトルは、“ヤコーブス・フレル フェルメールの謎めいた先駆者展”。
生没年不明の謎多き画家だそうで、
フェルメールとイニシャルが同じことから、
長い間、彼の絵のいくつかはフェルメールのものとされてきたそうです。
なお、現存するフレルの作品は45点ほど。
そのうちの貴重な1点が、さりげなく来日しているのです!
フェルメールの作風と似ている気もしますが、
それ以上に、時代も年代も違いますが、ハマスホイの作風に似ているような。
なんともいえない不穏感が漂っています。
昨今流行っているモキュメンタリーくらいに不穏でした。
さてさて、本展では東京展ではメインビジュアルだった、
フアン・サンチェス・コターンによるボデゴンの最高傑作、
《マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物》も出展されています。
もちろん、もう一つのメインビジュアルだった、
マリー=ガブリエル・カペの《自画像》も出展されています。
本作が西美の館外に貸し出されることは珍しいそうで、
関西圏で展示されるのは、今回が初めての機会だそうです。
国立西洋美術館の常設展も含めて、
何度となく、この絵を鑑賞しているのですが、
改めて、今回マジマジと観ていたら、あることに気が付きました。
鼻の下にほくろがあったのです。
そう見えるだけといえば、
そう見えるだけのような気もしますが。
ほくろのように一度見えると、それにしか見えなくなりました。
だから特に何ってわけではないのですが(笑)
全体的には、作品数が若干減りましたが。
むしろそのおかげで、会場にゆとりが生まれ、
落ち着いた状態で1点1点を鑑賞することができました。
だから、マリー=ガブリエル・カペのほくろにも気づけたわけで(←まだ言ってる!)。
東京会場は東京会場の良さがあり、
京都会場は京都会場の良さがありました。
東京展と変わらず、3ツ星です。
ちなみに。
グッズコーナーには、《スペイン王子の肖像》モデルのキューピーや、
大人気絵本『ねずみくんのチョッキ』とのコラボグッズなど、
グッズに関しては、京都会場のほうが充実していたかも!
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