東京駅の丸の内口を抜けると、
真っ先に目に飛び込んでくるのが、
ご存知、丸ビル。
昭和戦前期は、最大のビルだったそうで、
「東洋一のビル」 と称されていたのだとか。(その時は、8階建てだったそうです)
と、これは、余談。
実は、この丸ビルが、新しい丸ビルとして生まれ変わらせる時、
屋内空間を彩るための建築と芸術が一体となるパブリック・アートプロジェクトが組織計画されたそうです。
その名も、 “丸ビル・アートプロジェクト” 。
参加したのは、国内外の6人のアーティスト。
意外と知られていませんが、
その作品は、丸ビルのあちこちに展示されているのです。
というわけで、早速、全部の作品を観てみたのですが。
あまりに、建築と芸術が一体となりすぎていて、
気付きづらいし、何より、アートっぽくなさすぎます。
要するに、パッとしません (笑)
しかし、唯一、素敵だったのが、こちらの作品↓
無料で観れる 美術百選 079 土屋公雄《Mの記憶》
「????」
作品が、どれを指すのか、わからないでしょうが、お許しを。
丸ビル内は撮影禁止のため、外からでの撮影となっています。
全体像は、こんな感じです↓
http://www.mj-sekkei.com/project/marubuil/gallery/gallery05.html
作者は、土屋公雄さん。
越後妻有トリエンナーレをはじめ、
様々な国際展で活躍するパブリックアート作家です。
この 《Mの記憶》 という作品は、
旧丸ビルを構造的に支えていた2本の松の杭 (16メートル) を題材にしたもの。
「プロジェクトに際し、僕は解体時に出土した松杭を作品素材とすることにした。
かつての旧丸ビルを構造的に支えてきた杭を利用することは、建築的歴史性にとどまらず、
旧丸ビルと共に生きてきた人々の時代性・時間性を表現することであると考えたからである。
長さ16メーターの松杭二本にアートという新たな役割を与え、
その一本はブロンズ製の松杭として、旧丸ビルの面影を復刻した正面エントランス部分に、
新丸ビル竣工から未来にかけての年号、2002年から2100年を刻み垂直に立てた。
もう一本はオリジナルのまま特殊樹脂でコーティングし、
ブロンズ製松杭の足元から直線的に床に埋め込まれたガラスケースに影のよう収めた。
そしてこのオリジナル杭には、旧丸ビルの竣工から解体まで、
過去の年号である1923年から2000年を刻んだ。」 (土屋さん談)
とのことです。
シンプルながらも、メッセージ性が強く、
言わんとすることが、心にスーッと伝わってきました。
「こういうアートもあるのだなぁ」 と、爽やかな感動を覚えます。
しかし、惜しむらくは、オフィスエリアの入り口に設置されていること。
じっくり観賞したいのですが、
もれなく入口に立つ2人の警備員に、じっくり観賞されることになります (笑)
作品の記憶よりも、警備員さんの記憶の方が強く残っています。
言うなれば、Kの記憶です。
<無料で観れる美術 データ>
丸ビル
住所 : 東京都千代田区丸の内2-4-1
アクセス:○JR 「東京」 駅より徒歩1分


