秀英体100 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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美術を、もっともっと身近なものに。もっともっと楽しいものに。もっともっと笑えるものに。

今回は、観シュランガイド初登場となるギンザ・グラフィック・ギャラリー。

通称は、ggg (スリーg) 。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ggg



大日本印刷株式会社が運営するグラフィックデザイン専門のギャラリーです。

現在、こちらのgggでは、

第294回目 (!) となる企画展 “秀英体100” が開催中です。


「ん、秀英体?ひでひでたい??」


と、お読みになってしまった方も、数名はいらっしゃることでしょう。


“ひでひでたい” ではありません。

“しゅうえいたい” と読みます。


秀英体は、秀英舎 (集英社とは無関係) によって開発された活字のこと。

築地体と並び 「明朝活字の二大潮流」 として、その名を轟かせています (←出版業界で)


名前は知らずとも、必ず何度も目にしている秀英体。

http://www.dnp.co.jp/shueitai/typeface.html

そんな秀英体は、今年で生誕100年を迎えるそうです。

意外と歴史が深い!


そこで、その100周年を記念して開催されたのが、今回の企画展。

秀英体100年間の歴史の中で、

秀英体をテーマにした展覧会が開かれるのは初めてのことなのだとか。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-秀英体
designed by Dainippon Type Organization



ちなみに、今展覧会のポスターをデザインしたのは、

僕の好きなデザインユニット・大日本タイポ組合。

今回のポスターにも至るところに、

彼ららしい遊び心の詰まった、様々な “秀英体” が。


 ,壬、   

  J了


↑この組み合わせで、 『秀』 と読ませるあたり、さすがです。



さてさて、秀英体の展覧会と言っても、

具体的に何が展示されているのでしょうか?


まずは、1階の第1会場からご紹介。

こちらでは、24名+一組のグラフィックデザイナーによる、

「四季」 をテーマに作成された新作ポスターが展示されています。

もちろん、ただのポスターではなく、秀英体を使ったポスター。


浅葉克己、祖父江慎、永井一正、原研哉…などなど、

そうそうたるメンバーが、秀英体を使った新作ポスターを披露しています。


僕のお気に入りは、佐野研二郎さんの秋を表現したポスターと、

デンマークのデザイナー・コントラプンクトによる “花” という漢字一字をデザインしたポスター。

中村至男さんの “春” という漢字の形を活かしたポスターも面白かったです。



続いて、地下の第2会場。

秀英体の誕生から平成の大改刻まで、秀英体の100年が、

書籍・雑誌・新聞広告・ポスター・電子書籍、さまざまなメディアや開発資料とともに紹介されています。


興味深かったのは、秀英体の活字が出来るまでの映像。

デザインから、彫り、そして、活字の鋳造。

一つの文字が出来るまでに、多くの方の汗と努力が流れていたことに純粋に感動しました。



一日二日もあれば、本を1冊読んでしまうため、

自他共に認める活字中毒の僕でしたが。

ようやく思い違いに気が付きました。


“僕は、活字が好きなんじゃなくて、読書が好きなだけだったんだ!”


と。

しかし、今日、僕は活字そのものにも目覚めました。

今日からは、真の活字中毒になります (←?)



また、株式会社ワンパクと大日本印刷のコラボで誕生した

《写心機 {Font} Face to Face》 というインタラクティブアートも展示されていました。

設置されている手元のパネルに、指で文字を書くと、

その字が認識され、大画面に浮かびあがり、その字が (・・・この先は会場でのお楽しみ) となる作品。


まずは、自分の名前より、難易度の高い 「敦」 という漢字に挑戦。

見事、コンピューターは、 「敦」 という字と認識してくれました。


続いて、美術の 「美」 という漢字を書いてみました。

さっきよりは楽勝・・・のはずが!

大画面に現れた漢字は、


「実」


ちょっと似てるけど、違います。

美よりも実を取る性格ということなのでしょうか。

ともあれ、アートテラーとしての素質に疑問符がともる結果です (笑)



最後は、秀英体のスタンプコーナーで遊んできました。

専用の用紙のマスに、ひらがなのスタンプを選んで押して・・・


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-二つ星



星星

無料とは思えないほどの展覧会の充実ぶりに、2ツ星です。





       ,壬、 

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