植田正治写真展 -写真とボク- | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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今回紹介するのは、この歌に関係する写真家の写真展。




福山雅治の 『HELLO』 です。
その写真家が関係するのは、歌そのものではなく、このCDのジャケット。

福山雅治/HELLO(CD)

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このジャケット写真を撮影したのが、
日本が生んだ偉大なるアマチュア写真家・植田正治 (1913~2000) です。


さて、2010年は、植田正治の没後10年に当たる年。
それにちなんで、昨年より、日本で初めてとなる彼の大規模な回顧展…
“植田正治写真展 -写真とボク-” が、各地を巡回しています。

1月23日までは、埼玉県立近代美術館にて開催中。
埼玉はちょっと遠いですが、
植田正治の写真作品に以前から興味があったボクは、一も二もなく行ってきました。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-植田正治展


で、初めて植田正治の写真を観た率直な感想は、と言いますと・・・

どストライク!!

今まで、アートテラーとして恥ずかしながら、
ほとんど写真という分野には、興味を持っていませんでしたが。
今なら自信を持って言えます。
ボクの好きな写真家は、植田正治です。

彼の写真の一体何が、そこまでボクを捉えたのか。

まず、何と言っても、
植田正治の写真から、これでもかというくらいに “写真を撮る楽しさ” が伝わってくること。

「寝ても覚めても写真のことばかり考えていた」

という言葉を残しているくらいなので、
写真を撮るのが好きで好きでしょうがなかった植田正治。

例えば、先ほど紹介した画像の看板にも使われている 《本を持つボク》 という一枚。
おそらく、あのベストショットが撮れるまで、
自分で何度もカメラの位置を確認していたのでしょう。
心なしか、背中が笑っているようにも見えます (笑)

また、思わずポストカードを買ってしまったほど、
気に入ってしまった一枚が、こちらの 《ジャンプするボク》

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ジャンプするボク


「めっちゃ楽しげ (笑) !」

見ているこっちまで楽しくなる写真です。
ちょっとくらいのイヤなことなら、この写真を見ることで解決出来そうです。



2つ目の植田正治の写真の魅力は、絵画的であること。

《コンポジション》 や、
(画像は、こちら

《シリーズ「砂丘モード」より》など。
(画像は、こちら


鳥取に住んでいた植田正治は、地元の鳥取砂丘を舞台に、
モデルや被写体を、チェスの駒のように配置した写真を多く撮りました。
そのように演出をほどこした彼独特の撮影法は、
“植田調” と呼ばれ、世界でも、 “Ueda-cho” の表記で紹介されているほど。

まるで、シュルレアリスムの絵を観ているような不思議な味わい。
「写真は苦手で・・・」 という人でも、植田調の写真なら、きっと違和感なく楽しめます。



そして、3つ目の魅力は、家族愛に溢れていること。

彼の代表作である 《パパとママとこどもたち》
(画像は、こちら


家族写真なのに、何ともバラバラ、、、 (苦笑)

しかし、この一枚のために、
家族全員が、パパ (=植田正治) の要求するポーズを取ったというところに、家族愛を感じます (笑)
ちなみに、この撮影中、
段々と花を持っている左手が下がってしまった娘は、植田正治に叱りつけられてしまったのだとか。
家族全員の頑張りがあって、この傑作は誕生したのですね。

また、画像はありませんが、
是非とも観て頂きたいのが、 《パパとトッチン》 という写真。
植田正治本人と肩車をされる息子が写った一枚なのですが、
僕の中で暫定的に、 『ベストof幸せになれる写真』 です。
父の子に対する愛が、これほどまでに伝わってくる写真は、そうありません。



作品数が多く、ちょっと疲れてしまった感もありましたがf^^;
今まで観てきたどの写真展よりも、楽しくて幸せになれる写真展でした。
星星星
ボク的には、3ツ星です。




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