これは本ではない―ブック・アートの広がり | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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今回は、ご紹介するのは、 “本をめぐるアート” を収集の柱の一つとして活動し、

本のコレクションを1000件以上も持っているうらわ美術館ならではの美術展です。

その名も、、、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-これは本ではない



“これは本ではない―ブック・アートの広がり”

1月23日まで。


「これは本ではない」 と言いつつつも、

うらわ美術館の本のコレクションを紹介する、ややこしい美術展です (笑)


さらに、ややこしいのが、

美術展のポスターに使われている柏原えつとむさんの 《THIS IS A BOOK.》 という作品。

こちらは、 「これは本である」 ということが、

前ページを通じて、いろいろな手法で記載されている、シルクスクリーン印刷の本の作品です。

「これは本である」 という作品が展示されている “これは本ではない” という美術展。


これはややこしい美術展です (笑)



ちなみに、このややこしい言い回しの元ネタは、

ルネ・マグリットの代表作 《イメージの裏切り》

その絵に書かれた 「これはパイプではない」 というフレーズです。

というわけで (?) 、

その同フレーズが記載されたマグリットの 《対蹠地の黎明》 という本も展示されていました!

マグリットファンの僕としては、何とも嬉しい出会い。

これは想定内ではない。



想定内ではない、

と言えば、こちらの西村陽平さんの作品。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-《ELLE》



一体、何に見えますか?

実は、これは、1000度以上の高温で焼かれた雑誌 『ELLE』 のなれの果て。

ELLE JAPON (エル・ジャポン) 2011年 02月号 [雑誌]/著者不明
¥650
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まさか、『ELLE』 が、こんな姿になろうとは・・・

編集部も、これは想定外だったと思われます (笑)



さてさて、これ以外にも気になる作品はいっぱい。

あれもこれも紹介したいくらいなので、

簡潔にサクサクっと紹介して参りましょう。



まずは、三島喜美代さんの 《WORK-96A》

美術展の会場に、なぜか、うず高く積まれた古新聞とマガジンやジャンプ。

近寄ってみると、僕の身長くらいありました。

すべてが大きく精巧に作られており、ジャンプの大きさが半畳くらいはありました。

さらに驚くべきは、これらが陶製であること。

陶製のジャンプが見れるのは、この美術展だけ。



続いて、韓国の女性アーティストであるカン・ライアン。

彼女は、LEDを使ったアートを得意としているそうで。

今回の展示では、聖書や般若心経などの本をテーマに作られた作品が展示されていました。

まさに理系と文系のイイとこどりなアート。


(チラシの裏に展示風景の一部が載っています)
アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-これは本ではない―ブック・アートの広がり



ラストは、渡辺英司さんの 《蝶俯図/うらわ美術館 ウォールケース》

こちらの作品は、アイディアが秀逸!

図鑑から切り取った蝶々をガラスのウォールケースに、

そこに止まっているかのように、ビッシリと貼り付けただけの作品と言えば、それまでなのですが。

見ないと伝わらない不思議な感動が、そこにはありました。

あまりに幻想的な光景に、胡蝶之夢かと思ってしまったほど。



それ以外にも、河口龍夫さんや村岡三郎さんの作品など見どころはたくさん。

バラエティ豊かな本のアートの世界を体験することが出来ます。

星星

これは1ツ星ではない。

これは2ツ星の美術展である。





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