東京国立博物館での写楽展に、
三井記念美術館での北斎展に、山種美術家でのボストン美術館浮世絵展・・・と、
2011年は、注目の浮世絵展が続々と控えています。
“ということは、今年は、浮世絵ブームが来るのでは??”
そう思っている今日この頃です。
そこで、来る大浮世絵ブームに備え、
浮世絵専門の美術館・太田記念美術館に行ってまいりました。
現在開催中の浮世絵展は、 “太田記念美術館収蔵品展” です。
太田記念美術館は、1万点以上も誇るコレクションを、
『動物』 や 『忠臣蔵』 など、毎回様々なテーマを決めて紹介しているそうですが。
コレクションの中には、いまいちテーマにハマらないものもあるそうで。。。
「そんななかなか紹介する機会がないコレクションを中心に展示しよう、逆に!」
というのが、今回の展示。
いつになくフリーダムな展示です (笑)
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さてさて、会場に入ると、いきなりのフリーダム!
まさかまさかの屏風絵が展示されていました!
太田記念美術館のコレクションの中に、屏風絵もあったのですね。
これは、確かに、通常の浮世絵展では展示できませんね。
根本的に、浮世絵じゃないですから。
“浮世絵の美術館に来て、屏風絵?!”
という戸惑いが引いた後、
作品をウォーリーを探すが如く、観賞していると、鉄砲を撃っている人を発見。
こちらは、当時伝来したばかりの鉄砲を試し打ちしている様子なのだとか。
何も、こんなのどかな街中で、ドンパチしなくても…。
と、のっけから屏風絵で始まった今回の展示。
この後は、襖絵、油彩画、陶芸、インスタレーション、果ては映像作品…と続いていくのかと思いきや、
残りは、全て浮世絵作品。
浮世絵ファンの皆様、どうぞご安心くださいませ<m(__)m>
さてさて、ここからは気になった浮世絵を、
いくつかピックアップしてまいりましょう。
まずは、今回の展示のチラシにも使われている目玉の一枚。
歌川国芳の 《通俗三国志之内 孔明六擒孟獲》
馬に乗った姿で描かれている女性は、
孟獲という南蛮の豪勇の妻である祝融夫人。
夫である孟獲が諸葛亮との戦に何度も負けたことに腹を立てた祝融夫人は、
自ら戦場に出向き、夫の代わりに、蜀軍の張擬と馬忠に一騎討ちを挑んだのだそうです。
しかも、見事その二人を捕らえてしまったのだとか。
豪勇の妻は、さらに豪勇。
佐々木健介の妻は、北斗晶という感じでしょうか (笑)
この祝融夫人の武器は、投げナイフ (←怖いですw) 。
よく見れば、腰元にナイフが何本も差してあります。
そして、彼女の乗る馬の足元をよく見れば、そのナイフの餌食になった人が、、、
リアル鬼嫁です (笑)
怖~い女性の後は、ちょっと欲張りな女性を。
歌川広重の 《二五五四好今様美人 甘い物好》
描かれているのは、甘いものに目がない女性。
今でいう、スイーツ女子です。
ただ、この方、どんだけ甘いものに目がないのでしょうか。
和スイーツを両手持ちしています (笑)
ラストは、歌川国貞 《草紙洗小町》
他にも、会場には、菱川師平による 《草子洗小町》 も。
「草子洗小町??」
という方のために、エピソードをざっと紹介いたしましょう。
ある日、大伴黒主は、歌合せで、小野小町と対戦することになりました。
ところが、勝てる気が全くしない大伴黒主は、
歌合わせの前日に、小野小町の家に侵入!
あろうことか、彼女が、歌合わせのために詠んだ句を盗み聞きしたのです。
そして、歌合わせ当日。
小野小町が句を詠み上げると、大伴黒主は、こう言い放ったのです。
「その句は、パクリだ!万葉集に同じ句が載っているぞ!お前は、なっちか?!」
・・・なっちのくだりは、さすがに言ってないでしょうが。
ともあれ、大伴黒主は、前日盗み聞きした句を、
こっそり万葉集の草紙 (綴じ本) に書き足しておいたのです。
なんたる卑怯なヤツ!
さてさて、ピンチに陥る小野小町。
一体、どうする?
と、彼女は、おもむろに、その万葉集の草紙を水で洗い始めたではありませんか。
すると、大伴黒主の書き足した句は、みるみるうちに消えていきました。
かくして、大伴黒主の悪事は暴かれたのです。
めでたしめでたし。
今も昔も、歌の世界に盗作疑惑はつきものなのですね。
ちなみに、上で紹介した一枚は、
この草紙洗小町をパロディした作品。
それでは、この浮世絵は、盗作ということになるのでは (笑)
このブログは、もちろん他の方の美術ブログのパクリはしておりません (笑)





