半年ぶりくらいに、千葉県の宿敵である埼玉県へ (笑)
お目当ての美術館の最寄り駅である浦和駅に降り立ちました。
すると、駅の前に…
「何ぞ (笑) ?!」
浦和うなこちゃんって…。
しかも、うなぎのキャラクターのくせに、顔がおにぎりって…。
とにかく、謎いっぱいのオブジェです。
余談ですが、僕がこの像の前で、しばしボー然としてると、
その横に、友達を駅前で待っているらしき若者が。
かかってきた電話に出るなり、
「遅ぇーよ!俺、とっくにうなこちゃんの前にいんよ!」
と怒っていました。
“渋谷駅=ハチ公前・モアイ像前” くらいに、
うなこちゃん前は、浦和駅での待ち合わせの定番なのでしょうか。
と、いきなりのうなこちゃんに衝撃を受けながら、
僕が向かったのは、うらわ美術館。
ひらがなの “さいたま市” にあるだけあって、 “うらわ” はひらがななのですね。
ここ、うらわ美術館は、
世界でも珍しい 「本をめぐるアート」 をコレクションの柱にする美術館。
平均して、一日一冊は本を読む、
無類の活字中毒の僕としては、一度訪れてみたい美術館でした。
そんなうらわ美術館では、現在、
“開館10周年記念 オブジェの方へ -変貌する 「本」 の世界- ”
が開催中。
この美術展は、うらわ美術館の1000点にも及ぶ本のコレクション (!) の中から、
本のオブジェ、立体、インスタレーションなど、
もはや、 “本” というよりは、 “オブジェ” の方へカテゴライズされそうな作品が約70点ほど展示されています。
実にいろんな作家の作品が出展されていましたが、
その中でも一番のビッグネームは、現代美術の父ことマルセル・デュシャン。
彼の代表作の一つである 《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも》 (通称 『大ガラス』 )
その設計図と言われているのが、今回出展されていた、こちらの本↓
《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも (グリーン・ボックス) 》 です。
これは本というよりも、箱。
この中に、80以上の図面やら、メモ書きが納められています。
美術の研究者ですら、ここに書かれているものをすべて理解するのは難解な代物だそうで。
会場では、ショーケースの中に中身が、
きちんとぶちまけられていたので (←おかしな日本語ですが)
ただ単にオブジェとして楽しんだ方がよいかと思われます。はい。
他にも、留め具がボルトになっている本や、
ビニールで作られた本、ガラスや鏡で出来た本など、
ブックファーストやブックオフでは、絶対に見かけないであろう本が、たくさんありました。
“本” と一口で言っても、いろいろあるのですねぇ。。。
そのようなアートにまで高まってしまった、
オブジェのような “本” も数多くありましたが、
“本” そのものを素材にしたオブジェの作品も数多くありました。
僕的には、こちらのタイプの作品の方が、面白く感じました。
例えば、西村陽平さんという作家のこちらの作品。
とある本を、1000度以上の高温で焼いた作品です。
さて、突然ですが、クエスチョン。
これは何を焼いたものでしょう??
正解は、作品のタイトルそのものズバリ 《ELLE》 。
女性ファッション誌の 『ELLE』 だそうです。
高温で焼いてしまったら、こんな風になるのですね。。。
西村陽平さんの作品以外にも、本を焼いてしまった作品が。
今回の展示のポスターにも画像が使われている、
遠藤利克さんの巨大なインスタレーション作品です。
こちらは、 《敷物―焼かれた言葉―》 という、
約2000冊の本にコールタールを染み込ませて焼いた作品。
安易な発想ですが、「本の墓場」 という感じでした。
本好きとしては、涙なしには直視できない作品でした。
さらには、コールタール臭いので、
そういう意味でも涙なしには直視できない作品でした。
他にも、
本を地層のように見立てる安部典子さんや、
針先で聖書を丹念にほぐしたイー・ジヒョンさんや
文庫本に刺繍をしたり、彫刻して羅漢像のように見立てる福田尚代さんなど、
意外と “本” をテーマに作品を作るアーティストが多いことに驚かされました。
“オブジェのような本” がテーマという、一見すると地味な切り口な美術展ながら、
訪れてみるや、意外と面白く深い現代アートな美術展でした♪
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おまけ。
うらわ美術館を観賞後、僕は埼玉県立近代美術館へと足を運んだのですが…。
旧中山道で、うなこちゃん以外にも、またも謎のオブジェを発見!
「何ぞ (笑) ?!!」
歩道で、一人さびしく芋を差し出すおばあちゃん。
何でまた、こんな像を作ろうと思ったのでしょう??






