派遣切り問題に、内定の取消し…。
今、日本は不景気の真っ只中にある。
しかし、そんなご時勢の中、美術展の入場料は、年々上がる一方。
このままでは、ますます国民の美術離れは広がってしまう…
そこで、 とに~のここにしかない美術室は、
先行き不安な美術観賞事情を救うべく、立ち上がりました!
きっと無料でも楽しめる美術作品は、世にあるはず。
『無料で観れる美術作品を、100点紹介しよう!』
この使命を達成するため、私、とに~は今年一年を走り抜けます!
…と、高らかに宣言したのは、昨年の1月10日。
2009年は、無料で観れる美術作品を100点どころか、39点しか紹介できませんでした。。。
しかし、とに~のここにしかない美術室的には、ラッキーなことに、
2010年に突入しても、世の中は不況なまま (笑)
まだまだ、世の中は無料で楽しめる美術作品を求めているはずです。
というわけで、今年も引き続き、ヨロシクお願いします<m(__)m>
さて、今回の無料美術がある場所は…
神奈川県民ホール。
“あれ、この写真、どこかで観た気が…??”
という方は、熱心な読者の方。
ありがとうございます。そして、すいません。
“日常/場違い” 展の記事の使い回しです (笑)
実は、 “日常/場違い” 展を観賞しに行った際に、
神奈川県民ホールの中で、偶然、無料で観れる美術作品を見つけてしまったのです!
それが、こちら↓
だいぶ大きなタペストリーです。
しかも、作品そのもの自体も、ド迫力!!
特徴的な作風なので、
一目観ただけで、あの版画家の作品だな、とピンと来ました。
「うまい、うますぎる」 の十万石まんじゅうでお馴染みの棟方志功です。
このキャッチフレーズも棟方志功の言葉なら、
このパッケージを描いたのも、棟方志功。
…って、お馴染みなのは、埼玉県近辺の方だけでしょうか。
では、もう少し近づいて、作品を観てみましょう!
無料で観れる 美術百選 040
棟方志功作 《宇宙讃 (神奈雅和の柵) 》
神奈川県民ホールにあるから、 『神奈雅和』 なのですね。
ちなみに、 『柵』 という言葉は、
棟方志功自身は、
作品名につく 『柵』 について、以下のように語っています。
「長い、長すぎる」 ので、読む気力がある方は、どうぞ (笑)
「柵というのは、垣根の柵、区切る柵なのですけれども、昔は城の最初のものを柵といったと聞いています。何何の柵、どこどこの柵という城の形にならない、ただクイを打っていく、そんなようなモノでしょうか、「しがらみ」というものでしょうか。そういうことに、この字を使いますが、私の「柵」はそういう意味ではありません。字は同じですが、四国の巡礼の方々が寺々を廻られるとき、首に下げる、寺々へ納める廻札、あの意味なのです。この札は一つ一つ、自分の願いと信念をその寺に納めていくという意味で下げるものですが、私の願所にひとつひとつ願かけの印札を納めていくということ、それがこの柵の本心なのです。ですから納札、柵を打つ、そういう意味にしたいのです。たいていわたくしの板画の題には「柵」というのがついていますけれども、そういう意味なのです。一柵ずつ、一生の間、生涯の道標をひとツずつ、そこへ置いていく。作品に念願をかけておいていく。柵を打っていく、そういうことで「柵」というのを使っているのです。この柵は、どこまで、どこまでもつづいて行くことでしょう。際々無限に。」
ちなみに、この作品…
1974年の作品。
棟方志功の享年が1975年ですから、かなり晩年の作品ということになります。
71歳の時の作品とは、とても思えない迫力。
さすが、ゴッホになりたかった男。
いつまでも、情熱を燃やしていたのでしょうね。
ただ一つ率直な感想を言わせて頂くならば、
棟方志功のこの作品の雰囲気と、神奈川県民ホールの雰囲気は、
ほとんど合っていませんでした。。。(笑)
<無料で観れる美術 データ>
神奈川県民ホール
住所:神奈川県横浜市中区山下町3-1
アクセス:○みなとみらい線 「日本大通駅」 より徒歩約6分
○JR根岸線・市営地下鉄 「関内駅」 より徒歩約15分
この美術室を盛り上げるワンクリックも、無料で出来てしまいます↓




