今回は、ちょうど現在、Bunkamura ザ・ミュージアムで、
“ロートレック・コネクション 愛すべき画家の物語” が開催中ということで、こちらの映画を。
■赤い風車
監督:ジョン・ヒューストン
出演:ホセ・フェラー
コレット・マルシャン
1952/イギリス/117分
十九世紀の末。パリ、モンマルトルの名物カフェ"ムーラン・ルージュ"に、夜毎フレンチ・カンカンを写生する画家がいた。彼の名はアンリ・ドゥ・トゥルウズ・ロートレック、名門に生れたが数代の近親結婚の弊で幼時に折った両脚の成長が止まり、成人しても四尺八寸しかなく、そのために恋人と思った女性にも棄て去られた。画才のあった彼は窮屈な家を出てモンマルトルに住み、そこの風物を画くことに生甲斐を見出した。
或る夜、夜の女マリイを警官から救い、それがきっかけで彼女と同棲したが、彼女は彼から金をせびっては他の男に貢ぎ、ついには彼を侮辱して去っていった。アンリは酒に浸って苦しみから逃れようとしたが、訪ねた母の暖い愛情にはげまされ、マリイを探し求めた。マリイは場末の安カフェで彼に発見されたが、彼女はもう彼の許には帰っては来なかった。
絶望の余りガス自殺を計ったアンリを救ったのは、彼の絵画への情熱だった。 (amazonより)
「 『モンパルナスの灯』 (Film:10) に引き続き、
名画と呼ばれるクラシック美術映画を観てみました。
感想を先に言っちゃいますと、これまた面白かったです!
どうやら、美術映画に関しては、
クラシック映画の方が、自分には、しっくり来るのかも…?
冒頭から、
“お、ロートレック役の人、雰囲気出てるなぁ!”
と、惹きつけられました。
何という俳優さんが演じているのかなと思い、調べてみたところ、
ホセ・フェラーだったのには、ビックリしました!
うんうん。ホセ・フェラーだったのには、本当にビックリしました。
大事なことなので、2回言いました。
…たぶん、2回言われても、
ホセ・フェラーという名前に、普通の方はピンとこないでしょうが。
刑事コロンボフリークの方なら、ピンと来るはずです。
『愛情の計算』 で、
人工頭脳学研究所所長として犯人役を演じているお方です。
あ、申し遅れましたが、
自分はかなりの刑事コロンボフリークでして (笑)
ホセ・フェラーの演技が観られただけで、お腹いっぱい。
ただ、それでは、
単なるコロンボテラーの視点になってしまうので (笑)
コロンボ関係なしの視点で感想を。
ロートレックの知られざる恋愛を描いたこの映画。
恋愛モノは苦手ですが、
自分にコンプレックスを持つ男子 (ロートレックの場合は、足) の恋愛モノということで、
すんなりと観ることが出来ました。
しかし、何です。
ロートレックが恋に落ちた相手マリイは、全く好きになれませんでした (笑)
育った環境が悪かったせいで、
大人になっても自然児のように振舞うマリイ。
お金が好きだわ、気にいらないことがあるとわめくは、
罵声を浴びせて家をづぐ飛び出すわ、しばらくすると泣きながら家に戻ってくるわ。
ヒロインなのに、お付き合いしたくないタイプの女性でした。
どうでもいいですが。
万に一つもないでしょうが、日本でこの映画をリメイクするなら、
マリイ役は、飯島直子が適任だと思いました。
(↑ヒロインが好きになれなさすぎて、そんなことばかり考えてました)
あと、ちょいちょいツッコミどころがあったのも、この映画の特徴。
「それは、やりすぎだろ!」 と、思わずツッコんでしまったシーンが、いくつか。
幼少時代のロートレックが、
階段から転がり落ちてしまう大事な大事な場面。
どうにもコントのような落ち方をします。
正直、ちょっと笑ってしまいました (笑)
それから、映画冒頭で…。
ムーラン・ルージュにて、踊り子たちが、
この有名なポスターの元になる場面を踊っているという場面。
ロートレックファンならずとも、アートファンなら、
なりテンションが上がる場面なのですが、一つだけ、どうにも戴けないことが…。
再現度を高めることに情熱を燃やし過ぎたのでしょう。
手前の男性を演じる役者のアゴがありえないくらい、しゃくれていまして。
アントニオ猪木の比ではないしゃくれっぷりに、
どうしてもその役者のアゴにしか目が行かないという… (笑)
全編通して、一番印象に残っているのが、アゴ。
ロートレックの恋愛模様よりも、アゴ。
思わずグッと来たラストカットよりも、アゴ。
アゴ映画です(笑)
(星4つ)」
~映画に登場する名画~


