根津青山の茶の湯 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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美術を、もっともっと身近なものに。もっともっと楽しいものに。もっともっと笑えるものに。

そうだ、根津美術館へ行こう。



天気の良い日には、ふとそんなことを思います。

というのも、

根津美術館には、南青山とは思えないほどの広さを誇る立派なお庭が。

散歩をするには、もってこいのお庭なのです。

しかも、ちょうど今の時期は、

紅葉が綺麗に色づいて、こんな感じに♪


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-根津美術館   アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-根津美術館



どうですか?このロケーションは??

この写真だけ見せて、


「いやぁ、京都に行って来ましてね」


と言えば、きっと信じてもらえると思います (笑)




…と、散歩に適した庭を紹介するだけでは、

全くもって、アートテラーのブログではありません。

単なる庭テラーのブログです (←?)


ここからは、アートテラーらしく、

根津美術館で、現在開催中の美術展のご紹介を。

前回の “新・根津美術館展 国宝那智瀧図と自然の造形” に引き続き、

新創記念特別展の第2弾となる…


“根津青山の茶の湯 初代根津嘉一郎の人と茶と道具”


です。 (12月23日まで)


どんな展示かと言いますと…


 『根津美術館を創設した根津嘉一郎は青山と号し、

 蒐集した美術品を公開する機会として1913年に 「庭園講評会」 を開催。

 南青山の庭園のお披露目とともに蒐集品も諸間に置いて紹介した。

 その後、披露の機会は茶の湯へとうつり、歳暮茶会など様々な茶会が設けられた。

 根津美術館新創開館を記念し、

 庭園講評会を皮切りに、当時の茶会ゆかりの茶道具約70点を展示。』


と、解説にありました。

まぁ、つまり、かなり意訳してしまえば、


 『日本屈指の美術コレクターだった根津さんが、オタクの性 (注1) から、

 “集めたコレクションを人に見せた~い!” という欲求に駆られ、

 「庭園講評会」 というイベントや、様々なお茶会を開いては、コレクションを人に見せてたんですよ。

 その時に見せびらかしてた (注2) 茶道具約70点を展示しているんですよ』

    (注1、2 別に悪意があるわけではありません)


というもの。


当時、青山に招かれていたようなお客様は、

おそらく同じく美術コレクターだったのでしょうから、


《青井戸茶碗 銘 柴田》 や、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-青井戸茶碗 銘 柴田



《茶杓遠州筒 銘 松本》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-茶杓遠州筒 銘 松本



…など、今回展示されていた茶道具を見て、


「青山氏、これはスゴイですぞ!」


とか言って、目を輝かせていたのでしょうが。

(注 やっぱり悪意があるわけではありません)


僕は、まぁ、茶道具に何の興味もないので、

今回の展示品を観ても、正直、何とも思いませんでした。

むしろ、 《茶杓遠州筒 銘 松本》 に作者である千利休の名前が、

わりとハッキリとした文字で、書いてあるのを観て、


“え~、ニセモノじゃないの?”


と、不埒なことを考えてしまった始末。

青山からすれば、招かれざる客でしょうね、僕は。



約70点もある展示のうち、

唯一気になったのは、野々村仁清作の 《色絵ぶりぶり香合》


とりあえず、作品名だけを目にして、


“一体、どんなぶりぶりなんだろうか?”



アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ぶりぶりざえもん

(イメージ図)


と、想像してみたのですが、実際は…


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-色絵ぶりぶり香合



全然、ぶりぶりしてませんでした (笑)




というわけで、この “根津青山の茶の湯” に関して言えば、

正直、ほとんど (星なし) に近い評価しか抱かなかったのですが。

【展示室5】 での “蒔絵の調度 江戸蒔絵の名品” という特集展示で、

最近ハマっている柴田是真の作品を、数点発見!

現金なもので、一気にテンションが上がりました。


印籠や蒔絵の板戸も展示されていたのですが、

僕が一番感動した作品は、こちら↓

《業平蒔絵硯箱》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-蒔絵扇面業平図硯箱



描かれているのは、平安のイケメン・在原業平。

…でも、何だか、蛭子能収の漫画チックです (笑)


この作品の何がスゴイかと言えば、

実は、この蒔絵には、元となる作品があるのです。


それが、会場ではお隣に飾ってあったこちら。

《業平蒔絵硯箱》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-蒔絵



伝 尾形光琳の逸品です。

より蛭子能収の漫画チックです (笑)


是真の作品は、200年も前のこちらの作品を模したもの。

とは言え、図柄を同じにするだけでなく、

200年経過した風合いや、傷や劣化した部分まで完全コピーしたという、

これまた超絶技巧を駆使した作品。

これが観られただけでも、

根津美術館に行った甲斐がありました♪

星




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