昨日の観シュランガイド2009は、 “パウル・クレー 東洋への夢” をご紹介いたしました。
その際、この美術展は、千葉市美術館で開催されているとお伝えしたのですが、
正確に言えば、開催されているのは、千葉市美術館の8階。
その下の7階では、クレーとは全く関係のない美術展が開催されています。ご注意を。
千葉市美術館の7階で開催されているのは、
クレー展と同じく、6月21日で会期終了の “江戸浮世絵巻” です。
この美術展。
入館料は、たったの200円!安いっ!!
8階のクレー展を見た人は、無料で観れます!有難いっ!
さて、千葉市美術館。
“浮世絵の千葉市美術館” と呼ばれるほど、浮世絵のコレクションに力を入れている美術館。
というのも。
上の 《見返り美人図》 でお馴染み、
最初の浮世絵師である菱川師宣は、千葉が生んだ人物。
そう。浮世絵は、千葉が生んだと言っても過言ではないのです!
千葉が誇れるものは、落花生だけじゃないんです。はい。
そのため、千葉市美術館は、浮世絵の収集に力を入れているというわけで。
…ん?しかし、菱川師宣は、鋸南町 (千葉の下の方) 出身。
千葉市は全く関係ないような。。。
まぁ、気づかなかったことにしときましょう。
さてさて、美術展の感想ですが。
さすが “浮世絵の千葉市美術館” の異名は伊達じゃありませんでした!
“浮世絵の祖” 菱川師宣に始まり、
葛飾北斎、喜多川歌麿、歌川広重、歌川国芳と言った有名どころの作品から、
“江戸のカラリスト” 鈴木春信、
描いた美人画が “天明のヴィーナス” とまで称される鳥居清長、
退廃的な美人画で知られる渓斎英泉 (けいさいえいせん) といった通な浮世絵師の作品まで。
その数、実に160点が、ドドーンと展示されております。
もう一回言っておきますが、これで200円です。
普段、浮世絵にあまり興味がないという人でも、
このボリューム&バリエーションなら、必ず1枚くらいはお気に入りの作品が見つかるはず。
浮世絵が好きな人にはもちろんですが、
浮世絵ビギナーにこそ、オススメしたい美術展です。
僕が今回、一番気に入った作品は、
藍色のみで刷られた斬新な浮世絵・渓斎英泉作 《仮宅の遊女》 と、
今回、名前を始めて知った懐月堂安度の 《立美人図》 。
(すいません。2点とも画像はありません…)
ちなみに、千葉市美術館が一押ししていたのは、
喜多川歌麿の 《納涼美人図》 です。
さすがに、この女性の顔の美しさは、現代には通用しませんが、
仕草の色っぽさは、現代でも十分通用すると思います。
そう考えると、女性らしさって、不変的なものなのかもしれないですね。
そうそう。気になった作品と言えば、
鳥居清長の 《美南見十二候 九月》
藤原紀香や米倉涼子もビックリな八頭身スタイルです。
てか、ここまでいくと、キモい(笑)
浮世離れしています。
いや、しかし。
160点も浮世絵を観ると、新しい発見があるものです。
今まで、僕の中では、 “浮世絵美人=山田邦子” という公式があったのですが、
ほんわかした感じの美人画は、あまり山田邦子っぽくなかったのです。
そういう美人画を観ながら、
“これ、誰かに似てるんだよなぁ…う~ん”
と、しばらく悩んでいると、パッと答えが閃きました!
“あ、aikoだ!!”
aikoも、浮世絵美人な顔立ちだったのです。
この発見が、今回の一番の収穫です(笑)
さて、評価としては、2つ星!
…と言いたかったのですが。
警告の意味を込めて、一つ星にしたいと思います。

ところどころにキャプションがあったのですが、
その中でいちいち、
千葉市美術館で過去に開催された浮世絵展について言及されているのです。
それも、ちょっと自慢げに(笑)
渓斎英泉のキャプションに関しては、
“浮世絵の美術館であるウチが、いつか渓斎英泉展をしなくてはいけないのである” 的な、
自負のような決意のような、どうでもいい記述がされていました。
ちょっと、しゃしゃり出すぎですよ(笑)



