国立新美術館にて、3月2日まで開催されている “加山又造展” のプレスプレビューイベントに、お呼ばれして来ました。
アートテラーをやっていて良かったです。はい。
この “加山又造展” 。
実は、昨年から楽しみにしていた美術展の一つ。
というのも。
加山又造は、日本画家でもある我が父・大山鶴雲 (かくうん) が敬愛する画家の一人。
僕が実家にいた頃、父は酒に酔っては、加山又造の画集を引っ張り出し、
「又やんの絵は凄いんだぞ!」
(注: 又やん…父が勝手に付けた加山又造の愛称)
と、よく絡んできたものです。
その頃の僕は、美術に全く興味を持っていなかったので、
父の “又やん攻め” には、正直なところ、辟易していました。。。
(注:又やん攻め…僕が勝手に付けた父の酔った時の行動の通称)
美術に興味を持つようになって、
自分も加山又造の絵を見るようになって、
ようやく父の言わんとすることがわかるようになりました。
確かに、加山又造の絵は凄いです。
そう、いつしか、僕も父と同じくらい又やんが好きになっていました。
父に又やんを紹介されてから、数年。
お父さん、僕は、又やんの美術展のプレスプレビューイベントに呼ばれるようになりましたよ。
と、個人的な感傷に浸るのは、ここまでにしまして。
早速、観シュランガイドをいたしましょう。
さて、いそいそと美術展会場に入ってみると、
「お!!!!!」
いきなりの先制パンチを浴びました。
何とのっけから、加山又造の代表作 《雪》 《月》 《花》 の3点が!
この作品は、加山又造が国立近代美術館の依頼を受けて、
実に8年越しに完成させたという超大作。
作品画像では、その凄さがわからないと思いますので、
会場内の写真をどうぞ!
(プレスプレビューイベントでは、撮影が許可されているのです)
どうですか?!
この大きさは?!
美術展に入って、いきなりこの作品群が、 「ドーン!」 ですよ。
例えるならば、紅白で一曲目から小林幸子が出てくるような感じです。
あ、余計分かりづらいでしょうか。
美術展の冒頭から、 《雪》 《月》 《花》 だったので、
「この後、感動できるのかなぁ?」
と、ちょっと心配してしまいましたが、
それは完全に杞憂に終わりました。
続く、
「第Ⅰ章 動物たち、あるいは生きる悲しみ」
のコーナーで、僕の大好きな一枚に遭遇。
それは、
《月と犀》 (画面中央)
という作品。
以前、世田谷美術館で、 “ルソーの見た夢、ルソーに見る夢” という美術展に出展されているのを観て以来、
ずーっと印象に残っていた作品です。
“何故、この絵に惹かれるのか” は、あの時以来、謎のままだったのですが、
《月と犀》 の右に展示されていた 《月と縞馬》
と、合わせて鑑賞したことで、
その答えが、パッとひらめきました。
僕は、加山又造が描く、どこかメカニカルな動物の姿に惹かれていたのです。
というのも、これは僕が子供の時に大好きだったあのオモチャ
そう、ゾイドっぽいのです!
いやぁ、僕はこのゾイドのシリーズが大好きで大好きで。
動かして遊んで。
遊ばない時は、テレビの上に置いて眺めていたっけなぁ。
それをお母さんが、ダスキンをかけるたびに、何度も落して…
いや、すいません。
ゾイドの話ばかりしてしまいました。
それくらい思い入れのあるオモチャだったのです。
うんうん。どうりで惹かれるはずです。
このコーナーには、サイとシマウマ以外にも、
加山又造の手によって描かれたちょっとゾイドっぽい動物たちを、たくさん観ることができます。
男子はテンションが上がること、この上なしです。
そして続く第Ⅱ章以降。
…も紹介したいところなのですが。
加山又造展の魅力を一つ一つ語っていたら、blogの紙面がいくらあっても足りそうにありません。
そこで、まだまだある加山又造展の魅力をお伝えするために、
明日から始まる新企画 “【キーワード】で紐解く とに~の美術家列伝” 、
その第1回は、加山又造に決定!
加山又造展で観られる作品を中心に、加山又造という画家の魅力を、
僕の十八番の芸とも言える 【キーワード】 を使って、ご紹介いたします。
乞うご期待!
(あ、ちなみに、今回の 【キーワード】 は、 【ゾイド】 ではないですよ)
さて、肝心の観シュラン評価。
もちろん、3つ星です。






