の続きです。
「支援級の方がうちの子にはいいのかも。でも…」
就学先に悩むおうちの方が通常級を選びたい理由の一つは、転籍の(行政上の)ハードル
という印象を受けます。
「支援級→通常級への転学・転籍は難しい」という
うわさの域を含む情報に不安を抱いている方は多いです。
この答えが難しいのは「個別のケースだから」です。
(法務大臣の答弁のようですが、判断は個別にあるべきです)
一人ひとり発達の状況や、育ちが異なるのに、
できる・できない論に絞られていく状況は、正しくありません。
そして
【通常級での学習】に適した力があるにもかかわらず
転籍できないわけがありません
しかし、公教育は自治体の裁量が大きく
私も全国津々浦々を把握できません。
耳を疑うような個別事例を聞くこともあります。
私の経験してきた情報は統計処理ができるほど多くはないので、体験談としてお聞きください。
「支援級→通常級への転籍は難しい」
と言われる理由はここにあります。
① 通常級から支援級への転籍の方が、絶対数が多い。
さらに
② 実態に対して、情報の出回る量に差がある。
というのも
「通常級を希望したが叶わなかった」
という個人的情報の方が伝わりやすいからです。
心理学やマーケティングでは
よいことよりも不満の方が広まりやすい
という性質があります。
通常級に行けなかったこと=悪い ではなく、
当事者が「希望が通らないことに不満がある」
という意味です。
一方で「支援級から通常級への転籍」は
他人に伝わりにくい気がします。
私は、地方と都市、昔と今に関係なく、
支援級から通常級への転学・転籍を見てきました。
ですが、当事者にはプライベートで繊細な内容。
「前の学校について言わないでほしい」
と希望されれば、絶対に公にしません。
新しい環境に変わり、
「以前、支援級にいたことを言いたくない人」
もいます。
強い希望として「隠したい人」もいます。
リアルに会った人に
ネットで情報公開をした人は1人も知りません。
個人が特定されかねない情報になると
私も具体的には書けません。
「進路選択」には「大きな葛藤」を含むことが多く
大きな転換期です。
「今、そこでの生活」に馴染んでいたら、
以前支援級にいたかどうかなんて、仲がよくても分からないものです。
聞かないし。
見た目でわかることではありません。
そのような情報差も背景となり、
支援級から通常級には戻れないと言われるのだと思います。
無理のない範囲で、子どもの能力を伸ばしてあげたい。
できることを増やしてあげたいです。
過剰に頑張っていないかをいつも見極めながら。
就学先について自分なりの考えはあります。
しかし、進路に関わる話は絶対に伝えません。
聞かれたとしても。
就学に不安を抱えるおうちの方の心が、
少しでも軽くなったらいいなと願っています。
次回は、大学生。
特別支援教育を受けてきた人とそうでない学生
の個人的体験談に続きます。




