金子みすゞさんの詩、「星とたんぽぽ」に

「みえぬものでも あるんだよ」
というフレーズがあります。

ただ、目に見えないと
普段は意識されにくいもの。

「ある」ということすら
知られない場合もあるのです。

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今回ご紹介する絵本は、こちら。

ヨーレのクマー
宮部みゆき 作
佐竹美保 絵
KADOKAWA


クマ―は、怪獣です。
クマ―は、ずっとこの山に住んでいます。
フィヨルドを見下ろす、この山が大好きです。

高い山は、クマ―の家。
丸いフィヨルドは、クマ―の庭。

フィヨルドのそばには、
ヨーレの町があります…



宮部みゆきさんの小説、
『悲嘆の門』の作中で描かれた絵本が
現実に絵本化された作品。

 

 

 

 

夜が来ると、悪い怪獣たちが
ヨーレの町に忍び込もうと
やってきます。

クマ―は悪い怪獣たちを追い払い
ヨーレの町を守っています。

ですが、町の人たちは
クマ―のことを知りません。

クマ―は、体が透明なため
町の人たちの目には見えないからです。

ある日、悪い怪獣を追い払ったとき
クマ―はけがをして
大事な角も折れてしまいます。

すると
透明だったクマ―の姿は
周りに見えるようになり
クマ―自身、大きく戸惑いました。

クマ―の姿を偶然見てしまった町の人は
「怪獣だ!」と驚き、恐れます。

そして、クマ―が町を守っていたとは
全く知らないままに
ある行動に出るのです。


見えないものが見えるようになる。

それは一見、
いいことのように思えます。

ところが
この作中で展開するのは
あまりにも悲しい現実。

この結末に対して
 あなたはどう感じるでしょう。

時間を置いて読み返すと
また違った感想が生まれるかもしれません。

 

 

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庭に咲く、アジサイの花。
いくつもの色が微妙に混じり合い
独特の美しさがあります。

さまざまな花を見ながら
自然界は、どうやって
この色を生み出しているのだろう、と
いつも不思議に思います。

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今回ご紹介する絵本は、こちら。

いろいろ色のはじまり
田中陵二 文・写真
福音館書店




しぼっただけで使える絵具、
けずれば描きはじめられる色鉛筆、
クレヨン、サインペン、ペンキ、インク。

そんな便利な”色”がない時代、
人はいろいろな色を、
まずは石からとりました。

さて、かたい石からどうやって…?


化学者の田中陵二さんは
今まで誰もつくったことのない
新しい色を
フラスコの中で薬品を反応させながら
作っています。

では
過去の化学者や昔の人たちは
どうやって色の知識を
積み重ねていったのか。

その歩みが
体系立てて分かりやすく
解説されています。

石から取る色
動物や植物がつくる色

これらは、
そのまま使えるわけではなく

「色」を取り出し、
定着させるための研究が
くり返されてきたのです。

この本では
原料の採取や加工の様子が
たくさんの写真で紹介されていて

人間の知恵と努力に感動すると共に、
人工的に色を生み出す
現代の技術の進歩に驚かされます。

さて、 あなたは
「顔料」と「染料」の違いが
分かりますか?

その違いを知ると、
「そういうことか!」と
納得できることがたくさん。

身の周りにある「色」に
改めて注目したくなりますよ。

 

 

 

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6月も半ばを過ぎると
夕方から夜にかけて
カエルの鳴き声が聞こえてきます。

カエルが登場する物語は
世界中のあらゆる文化圏で
存在しているとか。

人間にとって身近な動物であり、
見た目がどこかユーモラスなカエルは
擬人化しやすいのかもしれませんね。

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今回ご紹介する絵本は、こちら。

2ひきのカエル そのぼうきれ、どうすんだ?
クリス・ウォーメル 作・絵
はたこうしろう 訳
徳間書店


森の大きな池の真ん中、
睡蓮の葉っぱの上で
2匹のカエルが休んでいた。

1匹が聞いた。
「なんでまた、そんな棒きれ抱えてるのさ」…

この質問に対して、
棒きれを抱えたカエルは

「犬をやっつけるため」と答えます。

この答えには
相手のカエルと同様、
読んでいる私たちにも「?」が浮かび

いやいや、そんなことないでしょう、

と、ツッコミたくなりまして。

それでも
棒きれの意味を自慢げに語るカエル。

その得意げな様子や
相手のカエルの戸惑いが

大きなサイズの画面で
生き生きと表現されています。

そして、物語は
予想外の展開に。
果たして棒きれは役に立つのか。

オチがついたと思ったら
ラストでさらに一ひねり。

あなたも
「そうきたか!」と
膝を打つかもしれませんよ。
 

 

 

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